かみやど[インタビュー後編]アイドルとして駆け抜けた1年、そして目指すべき場所へ「この6人でいい意味で変わらずにがむしゃらに頑張っていきたい」 1stアルバム『HRGN』リリースインタビュー後編
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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かみやどにとって“初めて”のCD作品となる1stアルバム『HRGN』リリースインタビューの後編では、6人にアイドルとしての1年間で“初めて経験”したことについて語ってもらった。神宿の新メンバーに選ばれなかったという挫折から始まったかみやど。その逆境があったからこそ、彼女たちはこの1年間で目覚ましい成長を遂げることができたようだ。グループとしてより高みを目指して走り続ける6人の真っ直ぐな想いをお届けしたい。
編集協力:村田誠二
去年の生誕祭はすごく心に残ってます(高田もも)
全部が“仕事”の面でしか見られなくなりました(桜木こと)
──『HRGN』は、かみやどにとって初めてのCDになります。そこで今回は、みなさんにとってこの1年間でアイドルとして経験した“初めての○○”を教えてもらえますか?
石綿:
私は、初めての“周りが年下”ですね。家族の中でも末っ子ですし、プライベートでも高校も大学もいつも先輩と一緒にいたので、いつも年上の人に甘えてたんですけど、それが、ここでは藤田みゆと私が最年長なので、自分がしっかりしなきゃいけないんだなって、それに慣れるのが大変でした。
──引っ張って行こうっていう意識は強くなりましたか?
石綿:
性格的に“仕事”ってなると、先に芸能のお仕事を経験していることもあって、外見のこととか“この髪形、この服、似合うよ”って声をかけたり、自分が前に立って行かなきゃ!って思ってましたね。最初は大変でしたけど、もうさすがに慣れました(笑)。
高田:
私はアイドルっていうより、こういう仕事……レコーディングとか撮影とか、すべてが初めてだったんですけど、その中でも特に“生誕祭”なんてアイドルじゃないと経験することできないじゃないですか。で、ももはグループの中でも去年の生誕祭(2019年8月12日/東京・シダックスカルチャーホール)がトップバッターで、グループも始まったばかりだし、本当にみんな来てくれるのか?みたいな不安の中でやったので、すごく心に残ってますね。今年(2020年8月15日/東京・西永福JAM)ももうすぐなんですけどね……宣伝(笑)!
(全員爆笑)
桜木:
私は、初めての“裏側”ですね。私自身はアイドルの世界に入って2年目になるんですけど、前は自分の好きなアイドルを観ていて“ああ、可愛いな~、キラキラしてるな~”っていうだけでしたけど、個人のお仕事をいただいて撮影とかをしていると、全部が“仕事”の面でしか見られなくなるんですよ。“このグループは何時入りだったのかな?”、“リハはやったのかな?”とか、ドラマとかCMを観てる時も、“エキストラ役の人が……”とか、“何テイク撮ったんだろう?”とか、そういう目で見るようになってきて(笑)。YouTubeも個人で編集してたりして、“あ! こうすればいいいんだ!”とか、全部が全部“仕事”の感覚になるんです。
石綿:
“効果音はコレか!”とか。
桜木:
そうそう!(笑) YouTube観てても“ここで曲を変えたら面白いんだ!”とか、そういう見方になっちゃったり、ほかのアイドルさんの楽屋を見て“こんな直前まで練習してるんだな”とかが気になるようになったり、初めての“裏側”を体験することが多かったですね。
──そういう“裏側”を含めたインプットのすべてを、自分たちのアウトプットにつなげていっているんでしょうね。
桜木:
はい、そうですね。それが楽しい時もあれば、精神的に落ちることもあるんですけど、でもやっぱりファンのみなさんと、このメンバー全員とスタッフさんで作り上げるライブは、やっぱり1番楽しいし頑張ろう!って思うきっかけになりますね。
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