【連載】沖口優奈×神使轟く、激情の如く。実久里ことの（後編）「メンバー全員に“神激として売れたい”っていう想いがあるんです」沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」第14回：神使轟く、激情の如く。実久里ことの（後編）

仕事において先輩後輩は忘れちゃいけないけど、ずっと一緒にいるからこそ遠慮しすぎることはよくない（実久里）

沖口：
神激でリーダーをやるにあたって、1番意識していることはなんですか？

実久里：
難しいなあ……。でも、自分としては、“アイドル”というのは見失わないようにしています。

沖口：
“アイドルである”ということを、自分の中でしっかり持っているように？

実久里：
そうですね。さっき、私のTwitterを見て“アイドルだな”って思うと言ってくださいましたけど、“アイドルとしてこういうことはつぶやくべきではない”“つぶやくにしても、こういう言い方に変えるべき”っていうことは常に考えています。メンバーにも“それはすごくいいかもしれないけど、それってアイドルなの？”って言うことがすごくあって。神激として独自の道を歩みながらも、アイドルだという軸は忘れちゃいけないなと思うんです。特に私はリーダーなので、みんなを見つつ、そこだけは絶対に忘れないようにしています。

沖口：
もしかしたら、それが1番大事なことかもしれないですね。

実久里：
ほかのグループとは違うことをしようとか、目立つこと、変わったことをしようとすると、どうしても突拍子もないことになっちゃうじゃないですか。それって、アイドルとかけ離れていってしまうことがすごく多い気がして。ストッパーとは違いますけど、軸から離れ過ぎないように、ちょっと引っ張り戻すみたいことは意識しています（笑）。

沖口：
今まで活動してきて、すごく悩んだことはありますか？

実久里：
いろいろありますけど、リーダーの立ち位置については何度も悩みました。もともと自分は、他人を怒るってことをしてこなかったので。ケンカもしませんでしたし。争いごとを避けて通ってきたタイプで、怒ることもせず、嫌な人は放置みたいな（笑）。

沖口：
私も一緒です（笑）。

実久里：
なるべく（嫌な人とは）関わらないようにしようっていう感じで生きてきました（笑）。でも、同じグループでやっていくんだったら、放置するのは違うじゃないですか。メンバーが“ちょっと違うよな”ってことをした時に、前の私だったら絶対に放置だったと思うんです。“勝手に落ちていけばいいじゃん”って。

沖口：
あははは（笑）。

実久里：
でも、やっぱりメンバー全員に“神激として売れたい”っていう想いがあるんです。“実久里ことのが売れたい”、“生牡蠣いもこが売れたい”じゃなくて、“神激として売れたい”。それが礎にある。一緒に頑張っていきたいから、そこで私が怒らなくちゃいけない。でも、そういう時の怒り方を知らないので、最初はすごく悪い言い方をしちゃったり……。ツンツンしてるって言うと、なんだか可愛い言い方になっちゃいますけど、理由も言わずに“それ止めなよ”って言っちゃったり。伝わらない怒り方をしていたことがすごく多かったんです。

沖口：
怒り慣れていないからこそですね。

実久里：
そうするとグループの空気が悪くなっちゃうこともあったりして。パフォーマンスには影響が出ないようにするんですけど、楽屋はシーンとしていて。それで、“どうやって伝えたらいいんだろう”って悩んで、スタッフさんに1度相談したんです。“実は悩んでいる”って伝えたら、“神激では普段からMCをやっていて、そこではちゃんと理由づけをして、目を見て、その人にちゃんと伝わるように話をしているはずだから、それを普段の生活でもやればいいんじゃないか”って言われて。それからはちゃんと……たまに、イラっとしてツンとした言い方をしちゃうこともあるんですけど（笑）。でも、そういう時は、あとでLINEで“こういう理由でひどい言い方になっちゃってごめんね”って、ちゃんと自分で伝えるようにしています。メンバーも、そういう姿を見ているから、怒られて終わるんじゃなくて、“なんで？”って聞いてくれて、そこでちゃんと話し合いが生まれるようになってきました。

沖口：
“怒り方がわからない”って悩んでいたけど、すでにステージ上でMCとしてやっていたってことですよね。自分の生活をステージに生かすってことは多いと思うんですけど、ステージから実生活に生かすって、アイドルだからこそのいい部分という気がします。めちゃめちゃ勉強になりますね！　神激さんでも、新しいメンバーが入ってくるタイミングがあったと思うんですけど、コミュニケーションの面で心がけたことはありますか？

実久里：
今、1番新しいメンバーが（二日）よいことTiNAという2人なんですけど、もともとのメンバーって、私を含めて全員コミュ障なんですよ（笑）。新メンバーが入ってくることになった時には、どうやって距離を詰めていったらいいのか、不安でした。でも、よいことTiNAはコミュ力がすごく高くて。

沖口：
そのイメージがすごくあります（笑）。

実久里：
それにすごくしっかりしているんです。だから、ある程度打ち解けてからは馴染むのがすごく早かったです。でも最初は2人も緊張しているし、いろいろな思いを抱えて入ってきたのに、加入して２～３ヵ月でZeppでのライブも決まっていて。だから、すごく固かったんですよ。入ってすぐに「夏声蝉時雨」のMVを撮ったんですけど、比較的話せるメンバーが、2人にめっちゃくちゃ声をかけていました（笑）。あと、三笠（エヴァ）が2人によく言うんですけど、“先輩後輩っていうのは忘れないでほしいけど、一緒にやっていくメンバーだから、時にはそれを取り払って話すことも忘れないでほしい”って。仕事において先輩後輩は忘れちゃいけないけど、ずっと一緒にいるからこそ遠慮しすぎることはよくないですよね。

沖口：
そうですね。でも、それを言える人って、すごく強いですね。

実久里：
三笠は、そういう面がすごく強いですね。メンバー間の絆みたいな話になると……さっき話したみたいに、私が怒った時とかに、話を聞いてくれるのが三笠だったりします。

沖口：
先輩からそう言ってもらえると、後輩メンバーはやりやすいと思います。

実久里：
三笠のおかげで、だんだん柔らかくなってきた気はしますね。

沖口：
最後の質問になりますが、この先、神激のリーダーをやっていく上で、こういうリーダーになりたいという理想像はありますか？

実久里：
私、アニメが好きなんですけど、スポーツ系のアニメを観ると、部長やキャプテンの一言でチームの士気がすごく上がるシーンがよくあるじゃないですか。私は、まだそれができていないとすごく思うんです。“それ、忘れてるよ”ってリマインドしたり、メンバーが自由になり過ぎないように止めたりは今もやっているんですけど、何かがあってテンションが下がっている時って、人間だからどうしてもあるじゃないですか。そういう時に、私の一言だったり、行動だったりで、メンバーのテンションを引き上げることができたらいいですね。今はそれができていないので、すごく悔しいです。それができるようになるには、メンバー1人ひとりをもっとよく見ないといけないですよね。こういう時はどういう言葉がほしいのか……律するべきなのか、寄り添うべきなのか。そういう見極めもつけていかなくちゃいけないし。まだまだ未熟だなと思います。

沖口：
そんなことが言えるなんて！　すごくしっかりしているなと感心しちゃいます。今日はありがとうございました！

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マジカル・パンチライン情報

『MAGiCAL PUNCHLiNE Remote Live Express～LiVE TOGETHER! Vol.0～』
日時：2020年6月14日（日）13:00〜配信開始（予定）

【チケット】
ライブ配信視聴 前売りチケット　¥2,000 （販売期間：6/2 18:00~6/13 23:59）
ライブ配信視聴 当日チケット　¥2,500 （販売期間：6/14 10:00~6/20 23:59）

※当日及びアーカイブ視聴期間のライブ配信視聴チケット料金は2,500円となります。
ご視聴ご予定の方は、本受付期間内（6/13 23:59まで）にお申し込みください。

【チケット販売サイト】
・チケットデリ：https://ticket.deli-a.jp/
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