【連載】沖口優奈×神使轟く、激情の如く。実久里ことの(前編)「私みたいな普通の人間がいることで、まとまって見えるのかな」

【連載】沖口優奈×神使轟く、激情の如く。実久里ことの(前編)「私みたいな普通の人間がいることで、まとまって見えるのかな」

【連載】沖口優奈×神使轟く、激情の如く。実久里ことの(前編)「私みたいな普通の人間がいることで、まとまって見えるのかな」沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」第14回:神使轟く、激情の如く。実久里ことの(前編)

マジカル・パンチラインのリーダー沖口優奈が、さまざまなリーダーと対談して理想のリーダー像を見つけていく本企画。第14回目に登場するのは、神使轟く、激情の如く。のリーダー、実久里ことの。神激という愛称で親しまれている彼女たちは、アイドルの枠を超えた個性的な楽曲やライブパフォーマンスを武器にファンを熱狂させ、昨年9月30日に開催したZepp DiverCityでのワンマンライブはチケット2,000枚をソールドアウト。2020年9月22日には豊洲PITでのワンマンライブが決定している。今回は、実久里ことのが神激のリーダーになったいきさつや、超個性派メンバーをまとめる彼女のリーダーとしてのスタンスについて、沖口が話を聞いた(本インタビューはリモート形式で実施)。

編集協力:竹内伸一

沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」第14回:神使轟く、激情の如く。実久里ことの(前編)

現実もちゃんと踏まえつつ、そこからたどり着ける夢を語っていきたい(実久里)

沖口:
まずは、ことのさんが神激のリーダーになったきっかけを教えてください。

実久里:
神激ができる時に、必然的にリーダーに……(笑)。私が入る前から今の事務所に在籍していたのが、生牡蠣いもこなんですけど、彼女はなんというか、カリスマ性はあるけどリーダー性はなくて。

沖口:
けっこう自由奔放なイメージがあります(笑)。

実久里:
そうなんですよ(笑)。だから、リーダーっていう役割を与えちゃうと、自由に動けなくなっちゃうというのもあって。神激ってみんな個性的というか、キャラが強すぎて、ヤバいヤツしかいないんですよ(笑)。

沖口:
あははは(爆笑)。

実久里:
その中では、私は比較的……(苦笑)、比較的平穏な人生を歩んでいて(笑)。勉強も人並みにやってきて、真面目に生きてきました。まぁ、みんなが真面目じゃないわけではないですけど(笑)。今の事務所に入った時に、私にしっかりと常識があるところや、しっかりしゃべれるところとかを評価していただいたんです。それで、“神激でアイドルになるよ”ってなった時にリーダーに選ばれました。

沖口:
大人の人たちの間では、最初からことのさんがリーダーだという認識があった上で、グループが作られていったんですか?

実久里:
そうですね。(事務所に)入った時から“しっかりしているね”って言われることも多かったですし。今も、いろいろなことを任せやすいのかも……(笑)。

沖口:
もともとアイドルグループに入ろうと思ったわけではなくて、事務所に入ることが先だったんですね。

実久里:
私、もともと別のアイドルグループに所属していたんです。そのグループを辞めた時、まだアイドルを続けたい気持ちがあったので、“どうしようかな”と思って、いろいろな人の話を聞いたんです。そのタイミングで、今の事務所とも話をしたんですけど、なんていうか……ちゃんと現実を見据えて話をしてくれたんですよ。それで“ちゃんと考えているんだな”って思って。“夢”の部分の話をしてくださる方はすごく多かったんですけど……“ウチの事務所に入ると、こういういいことがあるよ”みたいな(笑)。それはすごくわかるんですけど、前のところで、ウマくいかなかった現実を見ているので。

沖口:
すでにアイドルとしていろいろな経験をされていたわけですもんね。

実久里:
そうなんです。もともとアイドルにすごい憧れを持っていたわけではないんですけど、現実はすごく厳しいってことを、前にいたところで知っていたので、(今の事務所は)すごく現実的に“こういうことがあるから、こうなんだよ”って、ちゃんと順序立てて説明してくれたんですよ。すごく信頼できるなって思って。それと、もともとあったグループの曲も聴かせていただいて、それがすごく好きだなって思ったんです。それもあって、この事務所に入ることにしたんです。

沖口:
事務所の現実的な部分や考え方があるからこその、今の神激さんのスタイルなのかもしれないですね。なんていうんだろう……アイドルのキラキラ感もありつつ、サラリーマンだったり、一般の人の心に訴えるような、メッセージ性の強い楽曲が多いイメージがあります。

実久里:
ありがとうございます! それはありますね。歌詞もそうなんですけど、曲中にMCがあって、(マジパンとの対バンの時も)すごくしゃべってたと思うんですよ。MCでは、ただ夢を語るんじゃなくて、“自分はこうだったから、こういうことが言えるよ”とか、現実もちゃんと踏まえつつ、そこからたどり着ける夢を語っていきたいと思っているんです。でも、たまにMCについて怒られることもあるんですけど……。

沖口:
あ、怒られることもあるんですね(笑)。

実久里:
あります(笑)。“あれとこれ、話がつながってないじゃん!”とか“現状では(話した内容は)違うんじゃない?”とか。現実をちゃんと見て、それに寄り添ったことを話さないと、やっぱり伝わるものも伝わらなくて。

沖口:
夢見がちなMCでは、応援してくれている方には刺さらないってことですよね?

実久里:
そうですね。MCを始めた当初は、私たちもどうしたらいいのかわからなくて。MCなんてやったことがなかったし、(曲中のMCは)バンドの文化からきているものなんですけど、バンドもそれほど観たことがなかったので……。始めるにあたって、いろいろな動画を観たりはしたんですけど、全然つかめなくて。最初は、直接言われることはなかったですけど、Twitterとかで“また語ってるよ”とか“夢見がちなこと言ってるよ”みたいなことを言われたりもしましたね。それで、運営さんにも怒られて、“こういうふうに話さないといけないんだ”とか“こうしないと自分の想いがちゃんと伝わらないんだ”というのがだんだんわかってきて、今のスタイルが確立されていきました。

沖口:
一緒に2マンをやった時から、MCがすごく印象的で、マジパンも勉強させていただく部分が多かったんです。そういう経緯を踏まえて、今のスタイルが出来上がって、MCの説得力につながっているということを初めて知りました。神激さんはずっとすごいと思っていましたけど、ここにたどり着くまでにはストーリーがあって、いろいろな葛藤があったんですね。なんだか、ちょっと心の距離が近づいた気がします(笑)。

実久里:
ホントですか! よかった(笑)。みんなけっこう普通の人間なんですよ(笑)。

沖口:
“神”さまじゃなくて、同じ人間なんだなって(笑)。

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