【連載】沖口優奈×虹のコンキスタドール的場華鈴（前編）「“言葉”だったり、活動への“姿勢”で示して」

【連載】沖口優奈×虹のコンキスタドール的場華鈴（前編）「“言葉”だったり、活動への“姿勢”で示して」沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」第13回：虹のコンキスタドール的場華鈴（前編）

沖口優奈（マジカル・パンチライン）

Pop'n'Roll Chief Discovery Officer

2020.04.15

マジカル・パンチラインのリーダー沖口優奈が、さまざまなリーダーと対談して理想のリーダー像を見つけていく本企画。第13回目に登場するのは、虹のコンキスタドールのリーダー、的場華鈴。虹のコンキスタドールは、昨年末に結成時から目標としていたZepp Tokyo公演を大成功させると、4月9日からは初の冠番組『虹のコンキスタドールが本気出しました !?（通称：虹マジ)』が放送開始、6月17日にはメジャー2ndアルバム『レインボウグラビティ』をリリースするなど、現在のアイドルシーンを牽引する活躍を見せている。＜NPP2019＞のコラボ時から的場のリーダー像に憧れていたという沖口は、今回、的場の虹コンの先導者としての歩みにじっくり迫った。対談が進むにつれて、明かされる虹コンリーダー・的場華鈴の変化とは？

それまでとは違うベクトルで虹コンを引っ張れるように（的場）

沖口：
では、今、自分ってどんなリーダーだと思いますか？

的場：
どちらかと言うと、リーダーらしいリーダーはできているんじゃないかなとは思ってます。リーダーって後ろから背中を押してあげるタイプと、先陣を切って“行くぞ！”っていうタイプがいると思うんですけど、私は後者だと思うので。

沖口：
そのイメージ、めっちゃあります！

的場：
代表してしゃべったり、円陣の掛け声係だったり、そういう部分では、リーダーらしいリーダーはできているんじゃないかなと。でも、人に物を言ったり怒ったりするのは苦手で、そこはあまりできていないですね。沖口さんは、メンバーにそういうのを言えますか？

沖口：
私は、グループ以外の部分でも人を怒るのは苦手で……。今までの人生で人とケンカしたこともないくらいなんです。でも、もうどうしても言わないとダメだなっていう時には怒りますけど、それでもたまにです。ホントに怒れないので。

的場：
わかります！　どうしたらいいのかわからないですよね。

沖口：
何か言いたいっていう気持ちはあるんですけど、どうしても踏み込めない。虹コンさんとは対バンとか、それこそ＜NPP＞（TOKYO IDOL PROJECT × @JAM ニューイヤープレミアムパーティー）でコラボさせていただいたりとか、いろんな場面で関わる機会が多いですけど、そこでの華鈴ちゃんのリーダー感がすごく好きなんですよ。最初にコラボしたのがマジパンに新メンバーが入ったタイミングで、私はオリジナルメンバーだから“一応”リーダーみたいな感じだったので、“リーダーってどうすればいいんだろう？”って悩んでいて。そんな時に華鈴ちゃんを見て、“こんなリーダーらしいリーダー、めっちゃ憧れる！”って思ってました。実は、この連載を始めた時から対談候補リストに華鈴ちゃんの名前を入れていて、ずっとインタビューさせていただきたいなと思っていたんです。

的場：
え～～！　ありがとうございます！　自分で“リーダーらしいリーダーができてる”なんて言ったのが恥ずかしくなってきました（笑）。

沖口：
そんな誰が見てもリーダーらしいリーダーになるまでに、“こういう風にしてみよう！”って決めて実行したことはありますか？

的場：
私、今じゃ考えられないですけど、最初はグループの中でも静かな方で（笑）。MCでもまったくしゃべらないタイプの人間だったんですけど、自分の中で何か変わったなと思ったのは、髪を切った時ですね！　もともとすごくロングで、ツインテールしちゃうタイプだったんですけど、何人かメンバーが辞めて、虹コンが変わらなきゃいけないっていうタイミングで、ネガティヴで根暗っぽい自分も変わらなきゃ！と思って、ばっさりとショートカットにしたんです。それから自分が変わったような感じがして、自分の意見をブログとかTwitterとかに正直に書くことを始めるようになりました。

沖口：
的場さんは今でこそ“虹コンの太陽”みたいな感じで、めちゃくちゃ明るいイメージしかないのですごく意外です（笑）。私もリーダーを引き継いだ側なのでわかるんですけど、前にリーダーがいると、比べられたりもすると思うんですね。そういう時、前リーダーを参考にしましたか？　それとも全然違う方向を目指しましたか？

的場：
違う方向に進んだかなと思います。前リーダーはパフォーマンスでみんなを引っ張っていくという感じだったんですけど、当時の自分は、パフォーマンスで引っ張れるタイプではないなと悟って（笑）。それからは、“言葉”だったり、活動への“姿勢”で示して、それまでとは違うベクトルで虹コンを引っ張れるように意識はしてますね。

沖口：
これまでのリーダー対談では、リーダーを引き継いだという人はいなかったので、こういう話が聞けて嬉しいです！