【連載】寺嶋由芙「クイズを使ってヲタクのみなさんとコミュニケーションをはかっていきたい」｜『QUIZ JAPAN』制作・セブンデイズウォー（後編）

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ヲタクの自己肯定感を上げることでクオリティ・オブ・ライフも高まる（寺嶋）

寺嶋：
これからアイドルとやってみたいことはありますか？

大門：
そうですね、今、お店でやっているクイズイベントはジャンルを問わないオールラウンドのクイズなんです。今後は1テーマのクイズイベントもやりたいと思っているんです。実は、12月には手塚プロダクションとコラボして＜手塚治虫クイズ王決定戦＞というイベントを開催するんです。手塚治虫作品が好きな方が、培った知識を思う存分発揮できるイベントにしたいなと思っています。そんな感じで、アイドルに特化したクイズイベントもやりたいですね。ファンクラブのイベントとして、寺嶋さんに関する問題だけのクイズ大会なんていうのもいいかもしれません。寺嶋さんの曲限定のイントロクイズ大会とかね。

寺嶋：
ファン同士の交流にもつながりますし、自分の知識の確認にもなりますね。自分は答えられなくても、ほかの人の回答を聞いて“ああ、そうだった！”って思い出したり、答えられなくても勉強になるので、ヲタクの知識を増やすことにもなりますね。

大門：
いわゆるヲタク的な知識って、普段は披露する場がないですよね。どんなに知識があっても、別に褒められたりもしないですし。

寺嶋：
“俺、寺嶋由芙のプロフィール全部言えるぜ！”って会社で言ったら、引かれちゃったりしますよね（笑）。

大門：
でも、ファン同士の間であれば“すごいですね！”ってことになる。そこがクイズの1番の醍醐味なんですよ。今まで誰にも披露できなかったことがポジティヴに変換されるというか。

寺嶋：
ヲタクのみなさんの自己肯定感を上げることで“クオリティ・オブ・ライフ”も高まる！

大門：
そうなんです。“俺、寺嶋由芙を好きでよかった！”って思ってもらえるんじゃないでしょうか。いろいろなアイドルが、コンサートの1コーナーでクイズをやったりすることもありますよね？

寺嶋：
そうですね、すごく盛り上がります。

大門：
だとすれば、クイズだけをイベントにしても盛り上がると思いますよ。

寺嶋：
クイズ作家として、出題を作る時に気をつけていることはありますか？

大門：
難易度には気を遣いますね。誰が答えるのか……解答者がいてクイズは初めて成立するものですから。例えば、解答者が小学生ならば、学校で習ったことから出題するとか、小学生の間で人気のマンガから出題するとか、やはり解答者が答えられる問題を作ります。参加者のみなさんが正解してくれないと意味がないですからね。そうじゃないとせっかく作った問題が成仏しませんので（笑）。クイズって、問題を通した出題者と解答者のコミュニケーションでもあるんですよ。

寺嶋：
それってすごく高度な技術ですよね。

大門：
そうですね。その最も高度なものが『99人の壁』。あれは、チャレンジャーがスルーする（解答できない）問題はよくなくて、しかも壁とちょうどよいバトルになるようにするのが難しい。勝負が成立して、なおかつ視聴者もついていける匙加減は、すごく難しいです。

寺嶋：
観ていて毎回、絶妙なバランスだなと思います。クイズはコミュニケーションだというのは、私も納得したというか、そう思うところが大きいので、クイズを使って、ヲタクのみなさんとコミュニケーションをはかっていきたいと思います！　今日はありがとうございました！　ああ、お話をうかがっていたら、すごくクイズがやりたくなりました（笑）。

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＜TERASHIMA KAWAII FESTIVAL vol.2＞
日程：2019年12月15日（日）
会場：横浜ブロンテ