【連載】沖口優奈×『GoodMorning』代表取締役社長（前編）「私の役割は旗を振ることと進むべき道を考えること」マジカル・パンチライン 沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」第5回：『GoodMorning』代表取締役社長・酒向萌実（前編）

“リーダーは役割の１つ”……素敵なお言葉をいただきました（沖口）

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沖口：
実際、責任者として働いていた時と、代表になって仕事内容は変わったんですか？

酒向：
多少は変わりました。もともと、CAMPFIREのクラウドファンディングに関する事業部の1つのチームのリーダーとしてやっていたので、CAMPFIREというクラウドファンディングのプラットフォームを育てていくために何ができるのか、どう貢献できるのかを考えていたんです。でも、完全に別の組織になったので、すべてゼロから始めなくてはならなくて。それまでは誰かが降ってくれている旗があって、そこを目指して走ればよかったのが、そもそもどんな道を進んでいけばいいのか、その道を作ることからやらないとならない……そこは大きく違いましたね。

沖口：
自分が旗を振る側になったんですね。

酒向：
そうなんですよ。

沖口：
私だったら不安でしかたないと思います。仕事の内容が変わったということですが、具体的に代表の仕事とはどういうものなのですか？

酒向：
いろいろあるんですけど、GoodMorningが今何をするかだけではなくて、2年後、3年後、10年後にどんな姿でありたいのか、どんな社会を作っていきたいのか、そういうことを考えて、チームのメンバーと話をしていく。その中から、今日やるべきことが見えてくると思うんです。長い目で見たロードマップを作ることと、そこに到達するには、私1人の力では無理なので、どういうチームで進んでいくべきなのかを考えて、仲間を集める……大きく言えば、その2つが私の仕事です。

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沖口：
チームの中には年上の方もいますよね？　私もグループでリーダーをやっているんです。でも、メンバーはみんな年下で、私は最年長だからということでリーダーになったんです。実際、年上の方がいる中で、リーダーとして引っ張っていくのは難しくはないですか？

酒向：
ないと言ったら嘘になるんですけど、私がリーダーだからといって、上下関係はないんですよ。あくまでも役割分担。リーダーが全部できて、それを周りの人が支えているわけでありません。チームは、全体として機能するように、お互いにできるところ／できないところを補完し合って成り立っているので、私の役割は“旗を振ること”と“進むべき道を考えること”の2つ。でも、エンジニアリングのことはわからないので、“わからないので、教えてください”って言います。そんな風に、みんながいないとチームは成り立たないので、年齢の上下は気にならなくなりました。

沖口：
私は歌もダンスもあまり得意じゃないんです。ほかのメンバーの方ができるのに、こんな私がリーダーで大丈夫なのかなって、不安になることもあるんです。でも、“役割”だからって言われると、なんだか安心します。

酒向：
そう思わないとやってられないですよね（笑）。私も、みんなの方ができるとか、自分にはできることが少ないことが不安で、CAMPFIREの代表の家入（一真）に相談したことがあるんです。“いやいや、リーダーは役割の1つだから”って言われたんですよ。ああ、なるほどと思って、それからはチームに対する考え方が変わりましたね。

沖口：
“リーダーは役割の１つ”……素敵なお言葉をいただいたので、私も今日から変わりたいと思います！

酒向：
受け売りですけどね（笑）。

沖口：
今度は、私が受け売りします（笑）。

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