PINK CRES.にIZ*ONE……J-POPとK-POP、トレンドは「サビがない⁉︎」｜「偶像音楽 斯斯然然」第3回PINK CRES.、IZ*ONE、アンジュルム……世界的なトレンドを取り入れたグループ考察

日本のガラパゴス市場は変わろうとしている

K-POPを世界に知らしめたPSY「江南スタイル」（2012年）は欧米諸国に比べると日本での人気が低く、ピコ太郎「PPAP」（2016年）も海外での話題性が逆輸入された節が強い。日本の音楽の流行と需要が他国と違うところはうかがえる。

そんな日本の音楽シーンについて“鎖国的である”とか、逆にいえば“それが面白い”とか、ガラパゴス化はあらためて言うことではないのかもしれない。しかし、それが今まさに大きく変わろうとしている。米津玄師のシングル「Flamingo」や星野源のアルバム『POP VIRUS』など、海外のポップカルチャーのムーヴメントを咀嚼し、オリジナリティを作ろうとしている意欲作が多く見られたことが、昨年2018年のシーンの特色だったように思う。

アイドルは、飽くなき音楽探求と実験要素も強いシーンだ。今回取り上げた“サビらしいサビがない”とは1つのトレンドスタイルであるが、今後どんなグループがどんな手法でどんな新しい音楽を魅せてくれるのだろうか。