PassCode、バンもん！からAppare!、白キャン、ネオジャポまで カメラマン・真島洸［インタビュー前編］アイドルスチールの第一人者「アイドル写真を撮るのはゲームです、音ゲー」『偶像音楽 シン黒子列伝』第2回前編：真島洸

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アイドルは母音で“い”を歌ってる時が可愛い

——被写体として、撮りやすいアイドルはどういう人ですか？

真島：
ライブ中の表情って、すごく大事だと思っていて。引き画を撮っていて、隙を見せないというか、いつでもちゃんと表情が作れてる子はめちゃくちゃ撮りやすいですね。あとは歌い方とか、ダンスの仕方にしてもめちゃくちゃ表情豊かだなとか。そういう子はこっちでもはじくことが少ない、やっぱ絵になる子は撮りやすい。

——具体的に挙げると誰が絵になるとかあります？

真島：
“私は違うんですか？”とか言われそうだなぁ（笑）。ひな（NEO JAPONISM 滝沢ひなの）は、やっぱすごいっすね。前髪で顔見えないけど、ずっと“滝沢ひなの”なんですよ。あれはすごいなと。NEOはみんなすごい。ちゃんと曲を理解してるんだと思う。「GAN GAN HERO!!!!!」みたいな楽しい曲だったらちゃんと笑ってるし、曲に合わせてこうしよう、ああしようっていうのがちゃんとやれてるんじゃないのかな。「sky」「Spica」のエモい曲はそういう表情になってるし、攻め曲の「Trigger」の時はちゃんと攻めてくるんで、すごいなと思うし、あの子たちは非常に撮りやすい。

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——NEOはすごいですよね。あと、ロック系だと、我儘ラキアの星熊南巫さんやNightOwlの折原伊桜さんとか？

真島：
ああいうタイプは否応なしに撮りやすいですね。

——ポップ系だと、Appare!の工藤のかさん、観てると自然と目で追っちゃうんですよ。四肢が長くてすごく綺麗な動きをするし、表情がキラキラしてる。

真島：
のかは表情いいですね。Appare!の中でも、藍井すずはバンドが好きなこともあって、カッコいい曲はオラオラで来るじゃないですけど、暴れてくるイメージ。ほかのメンバーはカッコいい曲でもポップさが残るカッコよさがあったりとか。アンスは同じ曲でも全員違う表情してるので面白い。ポップな月埜（ヒスイ）とちぎらがいて、クール系の（天神・大天使・）閻魔（現・キングサリ）がいる。（黒木）いろ（2022年3月卒業）はポップ系だけどちょっと雰囲気が違う。同じグループでもキャラクターが違ったりして、それはそれでまた面白い。

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——撮りやすい表情とかはあります？

真島：
やっぱ、アイドルは母音で“い”を歌ってる時が可愛いじゃないですか。“う”は撮ってもあまり意味なかったりとか。だからそこを狙うようにしてます。パフォーマンスでは、余裕のある全力が1番カッコいい。星熊がカッコいいのって、そこなんですよ。

——ああ、わかります。そういう意味でも演者に引っ張られることも多いわけですよね。

真島：
今日いいライブだなと思うと、露骨にシャッター枚数に影響してくるから引っ張られますね。

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