わーすた、#ババババンビ それぞれが“周年ライブ”で魅せたアイドルとしての矜持|「偶像音楽 斯斯然然」第80回

わーすた、#ババババンビ それぞれが“周年ライブ”で魅せたアイドルとしての矜持|「偶像音楽 斯斯然然」第80回

わーすた、#ババババンビ それぞれが“周年ライブ”で魅せたアイドルとしての矜持|「偶像音楽 斯斯然然」第80回

今回は、#ババババンビとわーすた、それぞれが最近開催したワンマンライブの模様を軸に、この2組のアイドルとしての魅力の奥深さを冬将軍が独自の視点で分析。数多くのステージアイドルの中で、今、彼女たちのパフォーマンス力の高さが群を抜いている理由を探っていく。

『偶像音楽 斯斯然然』
これはロックバンドの制作&マネジメントを長年経験してきた人間が、ロック視点でアイドルの音楽を好き勝手に語る、ロック好きによるロック好きのためのアイドル深読みコラム連載である(隔週土曜日更新)。

対バンや複数のグループが出演するイベントが主戦場となるライブアイドルのシーンで、たまたま観たグループを気に入ったとしても、そこからワンマンライブに行こうと思うまでには意外とハードルが高いものである。

それはヲタクにとっての価値観だが、演者側もそのワンマンの意味をどれだけ見出して臨んでいるかということもある。厳しい言い方をするのなら、通常25〜30分のステージに特化している中で、90分〜120分のステージに“いつもよりも長いライブ”以上のものをどれだけ込められるか、それが重要になってくる。ステージに立つ当人はもちろん、作り手にもいえるところで、大箱であっても、それを活かせるかは演出次第、観客の満足度も変わってくる。手間も時間もかけなければいいものは作れないし、下世話に言い方をすれば、ちゃんとお金もかけるべき、ということでもあったりする。アイドルとは音楽や歌、ダンスだけでなく、魅せ方やプロモーションも、そのすべてを含めた“総合芸術”であり、エンタテインメントなのだから。

私は過去にヴィジュアル系バンドの事務所でA&Rディレクターを務めてきた。ヴィジュアル系もアイドル同様の総合芸術だ。音楽制作に没頭するあまり、MVや衣装含めた予算を音楽制作に回そうとしたところ、上から怒られたことがある。“衣装やプロモーションに金使えないのならヴィジュアル系やめちまえ”と……。そこでハッとしたわけだが、そのとおりなのだ。

“いい曲といいライブをやっていれば、自然とお客さんは増える”と思いがちではあるが、現実はそんな甘いものではないのである。これはアイドルも同様だろう。

そんなことをライブレポートも執筆した先月のNEO JAPONISM<威風闘々>ツアーファイナルを観て改めて考えた。メジャーをも黙らせるすさまじいスケールの演出を前に、考えることの多かったライブだった。

今回は、さらにここ最近観たアイドルのワンマンライブで、“アイドルって総合芸術なんだよな”としみじみ感じたライブについて触れたい。2周年を迎えた#ババババンビと7周年を迎えたわーすたである。大雑把に“キラキラ系”と“ロック系”に分けられる現在のアイドルシーンで、その両方へ攻めることができる実力派2グループである。

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