マジカル・パンチライン 沖口優奈［インタビュー後編］マジパンの舵を握る沖口Pの航海図「めちゃめちゃしっかりプロデューサーをさせていただいています」沖口優奈（マジカル・パンチライン）インタビュー後編

今まで感じたことのない嬉しさがあります

――プロデューサーとしてスタッフ会議にも参加しているということで、これまで以上に大変だと思うんですけど、その反面、自分の意見もグループの活動に大きく反映されるようになっていくと思うんです。理想のプロデューサー像はありますか？

沖口：
う～ん、どうなんだろう……。

――沖口さんが加入した当初は、佐藤麗奈さんが今の沖口さんのようなポジションにいたんですよね？

沖口：
私もマジパン初期の頃は自分のことだけで精一杯だったので、麗奈がどういう風にグループに関わっていたのか、まったく知らないんですよ。プロデューサーの話をいただいた時も、どこまでやらせてもらえるのか、あんまりわかっていませんでした（笑）。ちょこちょこ意見を出すだけでも、それも1つのプロデューサーですよね。でも私の場合は、想像した以上に、大人の方たちが私の話を真剣に聞いてくれて、ちょっと驚きました。コンセプトについても、“まずは沖口が考えてきたことを聞かせて”って言われて。それで、私の意見を踏まえて、“ここはこうしたらもっとよくなるんじゃないですか？”、“沖口さん、ここについてはどう思いますか？”って、大人の方たちが形を作っていってくださって。私が考えていたことがベースで、話が進んでいくんです。もちろん“それはできない”とか“こういうやり方じゃないとダメ”みたいなこともあるんですけど、自分が一生懸命考えたことがマジパンに反映されていって、めちゃめちゃしっかりプロデューサーをさせていただいています（笑）。

――すごいですね！

沖口：
自分の考えがちゃんと仕事として成り立つというか……グループの運営って大人の方にしたらビジネスじゃないですか。大勢の大人が動いて、マジカル・パンチラインという船を作って、そこにみんなで乗り込む。そういう部分にも携われているというのは、今まで感じたことのない嬉しさがあります。でも、何もない状態から形にするのって、実はすごい苦手なんですよ（笑）。頭が固くて柔軟性がないんです。アイディアを出すのがすごく苦手だったりするので、戸惑ったり苦戦したりしています。でも、だからこそ、一生懸命考えたことが、マジパンの一部になるってことに、すごくやりがいを感じています。すごく楽しいです。でも、責任も大きいですよね。今後、私が決めたことが批判されることもあると思うんですよね。プロデューサーってそういう部分の責任も負うんだなって思ってます。まだ批判されてもいないので、想像でしかないですけど（笑）。グループをよくしたい、マジパンで売れたいっていう気持ちは強いので、そこはしっかり持って、自分の理想とするマジカル・パンチラインを作り上げていけたらいいなと思っています。

――その“理想とするマジカル・パンチライン”になるために、プロデューサーとして、これからのマジパンをどういうグループに導いていきたいですか？

沖口：
今までマジパンにはプロデューサーがいなかったので、意見を出し合ってやってきたんですけど、現役アイドルだからこその私の視点や女性としての立場、アイドル好きとしての目線など、活かせるものはすべて活かして、マジパンに新しい風を吹かせることができる存在になれたらいいなと思っています。まだまだ未熟なので、今は大人の方に相談しながらですけど、少しずつ形にしていきたらいいなと。それで、最終的には、マジパンのライブに来た人みんなが笑顔になって、特別な時間を過ごせたなって記憶に残るライブができることが目標。そういう空間を作ることができるグループになっていけたらいいなって思います。

――ちなみに、参考にしたいプロデューサーはいますか？

沖口：
私の中で、アイドルのプロデューサーと言われて、パッと出てくるのが、WACKの渡辺（淳之介）さんなんです。ちょっとマジパンとは毛色が違いますけど（笑）。あとは、指原（莉乃）さん。＝LOVEさんって、今めちゃめちゃ女性人気が高いじゃないですか。なんでそんなに人気があるんだろうって考えてみると、やっぱり可愛いんですよ。見た目も可愛いし、衣装も歌も。“可愛いってこういうことなんだ”って思わせるというか、“可愛い”を具現化したような歌詞だったり、曲の作り方だったり、ステージだったりをやっているんですよね。自分の中でも、やってみたいアイドルはやっぱり可愛いアイドルなんです。それこそ、小さい頃に憧れていたアイドルさんは可愛いイメージでしたし。＝LOVEさんもそうですけど、男女どちらからも人気のあるグループさんを参考にしたり、あとはさまざまな映画だったり、テーマパークだったりを参考にしつつ、マジパンについて考えています。

――女性のハートを掴むと、大きな人気につながることが多いですよね。プロデューサーとしてちゃんと考えているというか、着眼点が素敵です。渡辺さんはちょっと意外でしたけど。

沖口：
渡辺さんがプロデュースしているアイドルは、私のアイドル像とは違うんですけど、プロデューサーとしてのやり方は参考になりますね。

――もう1人名前が上がった指原さんは作詞もしていますよね。沖口さんも作詞にも挑戦したいという気持ちもありますか？

沖口：
今は曲についても“どんな曲がいいですか？”って感じで関わらせてもらっているんです。どんな曲がいいかなって考える中で、こういう曲だったら、こんな歌詞にしたらみんなに刺さりそうだなとか、最近流行っている曲はこういう構成で、こういう歌詞が人気なんだなっていうのが、ちょっとずつ見えてきたんですよ。自分はゼロからイチを生み出すのが苦手ですけど（笑）、プロデューサーをやっていく中で、ゼロからイチを生み出す力を強くしたいとは思っているので、プロデューサーとして経験を積んで、しっかりと勉強して、自分に実力がついたら、作詞だけじゃなくて、いろいろなことに挑戦したいですね。

――沖口さんがプロデューサーとして、グループのことを考えるというのは、ファンとしても応援しやすいんじゃないかなと思いますし、自分の推しメンが考えたことがグループの形になっていくのは、応援しがいがありますよね。

沖口：
メンバーがプロデュースする公演とかも、喜んでもらえたりしますからね。そう思ってもらえると嬉しいです！

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＜マジカル・パンチラインLiVE PARK 2021「ここから始まる私たちの物語〜キラハピ〜」＞
日程：5月2日（日）
会場：横浜BAYHALL