【ソロアイドル対談・前編】寺嶋由芙＆里咲りさ「アイドルだからこそ、なんでもできる」寺嶋由芙＆里咲りさソロアイドル対談（前編）

プロデュースや楽曲提供をすると、自分のことを客観視できます（里咲）

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――自分の年齢のことを意識することはありますか？

寺嶋：
年齢を重ねると、やっぱり体力も容姿も衰えてくると思いますけど、なるべくそこをごまかしごまかしやって行きたいなって思ってます。若さに頼らずにやっていけると、一番いいのかなって。

里咲：
アイドルには若さが必要だから、賞味期限があるって言われるじゃないですか。でも、ゆっふぃーさんぐらいのレベルになると、年齢なんて関係ないのかなって思います。

寺嶋：
いやいや、気にしますよ。

里咲：
しますか？

寺嶋：
例えば、オーディション情報を見た時に、23歳までとか書いてあると、けっこうつらい気持ちになる（笑）。今、ちょうどモーニング娘。のオーディションもやっているけど、受ける子はだいたいみんな17歳ぐらいで、年がいって22歳みたいな。そういうのを見ると、今から始めようとしている子たちは、その世代なんだなってリアルに思う。

里咲：
なるほど。そうか。

寺嶋：
やる気もあって、若さもある子たちに負けないようにやらなきゃなって思っています。

里咲：
負けていないところに自信があるのかなって思います。

寺嶋：
いやー全然。でも、大人だから、やらなくていいことは判断できるじゃないですか。それはよかったのかなって。

里咲：
断ろうと思う仕事はありますか？

寺嶋：
変な形で脱がなきゃいけないような仕事かな。それをやることで、今後どうなるかとか、本当に自分のため、ヲタクのためになるのかっていうことで判断してますね。

――新しい仕事ということでは、里咲さんはアイドルグループのプロデュースを始めましたよね？

里咲：
そうですね、がんばらないと！　プロデュースや、楽曲提供をすると、ほかの方のことを時間をかけて考えるのですが、そうすると逆に里咲りさのこともすごく客観視できたりして、そういうところもおもしろいです。

――寺嶋さんは、ほかのアイドルのプロデュースをしてみたいと思うことはありますか？

寺嶋：
ないですね。たぶんイライラしちゃうから（笑）。

里咲：
あー（笑）。

寺嶋：
たぶん、その子たちに対してすごい求めちゃうと思うんですよ、よくも悪くも。自分はアイドルとしてグループもソロも経験して、ソロでも5年間やらしてもらった経験があって今活動しているけど、今の子たちに自分と同じことを求めちゃいけないじゃないですか。でも、私は求めちゃうんですよ。それで傷つけるからできない。

里咲：
それも大人の判断ですね。

寺嶋：
ディアステにも自分よりあとに入ってきた子たちもいるし、そういう子たちに私ができることで教えてあげられることや助けてあげられることがあったらするけど、全部自分でやったり、全部育ててあげることは違うかなって思う。だから、りさちゃんはえらいなって。

里咲：
そもそも里咲りさっていう企画は、アイドルグループの運営兼メンバーで、ソロではシンガーソングライターをやってるってところから活動が始まっているので、アイドルを運営するとか、プロデュースすることにそれほど抵抗がないのかもしれません。

寺嶋：
りさちゃんがそういうことを責任を持ってやっているのはすごいなって思う。私、子育てもできないです（笑）。

里咲：
自分の子どもに完璧なゆっふぃー2号になることを求めちゃうから？（笑）

寺嶋：
そうそう（笑）。

里咲：
けっこうストイックなタイプなんでしょうか？

寺嶋：
ストイックなのか、頑固なのかはわからないけど、自分のことで精一杯感がずっとあるから、上の立場から私に指示してくれたり、助けてくれる人といた方が楽（笑）。

里咲：
私もまさにそうで、自分でやれることはやれるんですけど、どちらが向いてるかっていうと、先輩方と接して登っていかせてもらう方が向いていると思っています。ゆっふぃーさんはもともとアイドルが好きだったんですか？

寺嶋：
モーニング娘。世代で、モーニング娘。になりたくてアイドルをやるぞって感じで始めました。あんまりほかにやりたいことはないし、アイドルじゃなかったら、ほかに何をしていたのかわからない感じ。

里咲：
それでも学校にちゃんと行った理由は？

寺嶋：
うーん、さぼる理由がなかったから（笑）。

里咲：
真面目！　すごい。

寺嶋：
アイドルがダメだったら就職するとか考えていたわけじゃなくて。

里咲：
アイドルをしている中で、日常生活の一環として勉強していたんですね。

寺嶋：
そう（笑）。なんなら教員免許も取って。なんで取ったの？とか言われるんですけど、なる気がゼロだったわけではなくて、どっちもできるって思っていたんです。ちょっとでもやりたいって気持ちがあったから、あとからもう1回大学生をやって、もう1回教員免許を取ってってやるよりは、その時にやってしまった方が楽じゃないかなって発想のもとで。そんなに深い理由はない（笑）。

里咲：
すごいちゃんとした人ですよね、ホントに（笑）。

寺嶋：
だから野望があってっていうわけではないから、ちょっと持ち腐れ感がある。

里咲：
持ち腐れ？

寺嶋：
大学を出たことや教員免許を取ったことをいじってもらえることもあるし、役に立っていないこともないけど、今の活動の中で直接的に売りにできていないから、今年はそういうのを強みとして出せていけたらいいかなって思っています。