吉川友[ライブレポート]話題の粒数えを盛り込み、多彩な魅力を魅せた約半年ぶりの単独ライブ「みなさんとつながれる時間を多く増やせるようにしたい」

吉川友[ライブレポート]話題の粒数えを盛り込み、多彩な魅力を魅せた約半年ぶりの単独ライブ「みなさんとつながれる時間を多く増やせるようにしたい」

Pop'n'Roll 編集部

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2020.07.27
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吉川友が、7月26日(日)に東京・表参道GROUNDにてワンマンライブ<Kikkawa You  微かな粒>を開催した。コロナ禍の自粛期間中に、果物の種や果肉、いくらの卵など、さまざまな粒を数え、その画像を“#ひま粒し”のハッシュタグをつけてSNS上にアップして大反響を呼んだ吉川。驚きのひとり時間の過ごし方は、雑誌、ウェブ記事に取り上げられ、さらに『有吉反省会』『お願いランキング』などのテレビ番組に出演。“粒数え”という思わぬジャンルから、幅広い層の注目を集めることとなった吉川。本公演では、初めてファンの前でシャインマスカットの粒数えを実践しつつ、本業の歌の魅力もたっぷり伝えた。会場はソーシャルディスタンスを考慮し、300人キャパシティのフロアに約50人(満員)を動員。観客は声援の代わりに拍手で応援し、また『ツイキャス』の生配信で全国のファンがライブの模様を見守った。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)

吉川にとって約半年ぶりの単独ライブは、自粛期間中に発表したファンキーなナンバー「#ひま粒し~粒数え」からスタート。

生バンドの演奏に乗ってシャインマスカットを手にした彼女は、いきなりファンの前でリアルに粒数えを行なっていく。真剣な眼差しで丁寧に機敏に粒を並べ終えると、吉川は“32粒、数えたー!”と声をあげる。見事な粒さばきに、観客から大きな拍手が送られた。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)

MCコーナーで、吉川は“シャインマスカットは初めて数えた粒なので、SNSにアップします”とステージ上で粒画像を投稿。そして“ありがたいことに、自粛期間中に粒を数えてちょっと有名になりました。粒の人、吉川友です”と自己紹介した。

ライブに戻ると、瑞々しい恋愛の想いを爽やかなメロディに乗せて歌う「恋」、グルーヴィな「NEO SUGAR SUGAR YOU」を披露。吉川のパフォーマンスに、観客はハンドクラップと手の振りで反応し、ライブの熱量を高めていく。

疾走感たっぷりの「アカネディスコ」「チャーミング勝負世代」が届けられると、ライブのテンションはますますアップ。そして、ノイジーなギターサウンドが響くエモーショナルな「DISTORTION」が披露され、観客のボルテージはさらに高まった。

MCコーナーで吉川は、粒数えが話題になったことについてを語っていく。

“諦めずにやっててよかったっていうのが身に沁みました。粒を数えるのは好きなことだから続けられたんですけど、諦めないでよかったです。今後も粒の新しいお仕事を発表できると思うので、楽しみにしててください”と、粒数えが人生のプラスになったことを口にした。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)

さらに、5月1日に28歳の誕生日を迎えた吉川は、“毎年、誕生日当日はライブでみなさんにお祝いしてもらえてたんですが、今年はできなかったので”と、“ハッピーバースデーの曲を、歌の代わりに手拍子でリズムを奏でてください!”とファンに依頼。バンド演奏に合わせたファンのハンドクラップで、遅まきながらの誕生日祝いが行なわれた。

28歳の目標として彼女は“英会話を勉強することと、自動車の免許取りたいです! 大型の免許を取って、いつかみなさんを楽しいところに連れていきたいです!”と、大いなる野望を語った。

自由度の高いトークに会場の空気が和むと、ここからはバラードゾーンに入る。切ない想いと郷愁感の伝わる「暁-yoake-」、心の距離感を歌った「会いたくなったら」を歌唱。「Yellow Butterfly」では伸びやかなボーカルを響かせる。

明るいメロディのミッドチューン「8月の花火」を披露すると、観客もハンドクラップで楽しさを全開にした。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)

ステイホーム期間を経て、ますます歌唱力を高めた吉川。これからやってみたいこととして“今、咀嚼音とかあるじゃないですか(ASMRのこと)。私も、お煎餅を割る音とか、食べものを食べる音で音楽を作りたい。暇つぶしに続く、咀嚼音で音楽を作ることにチャレンジしたいです!”と、彼女らしい破天荒な目標を口にした。

ライブもいよいよ終盤戦。サビの突き抜け感が気持ちいい「さよならスタンダード」、和なフレイバーの「恋愛遠慕」とアップチューンをたたみ込んでいく。

そして、希望感と高揚感溢れる「Stairways」を歌唱し、観客の心をグッとつかんだ。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)

ここで吉川がライブの感想を語っていく。

“今日は、久しぶりのライブでした。みなさんと会えない時間はオンラインでつながれて寂しくはなかったんですが、でもやっぱり生でみなさんに会って、ライブっていいなと改めて感じました。今後もライブができるように頑張ります。そして、直接会えない時間も、SNSなど何かしらの方法で、みなさんとつながれる時間を多く増やせるようにしたいです”と思いの丈を口にした。

さらに彼女は“今年の5月11日でソロデビュー9周年を迎えて、10年目に入りました。来年は10周年イヤーということで、またいつも通りライブができてたら嬉しいなと思ってます。そんな10周年に向けて、そして今の私に向けて、デビュー当時から音楽担当してくださっているmichitomoさんと坂上ヨースケさんが曲を作ってくれました”と語り、新曲「TABOO」を初披露。複雑な感情を歌詞にした大人っぽいR&Bチューンの同曲。彼女は、今までとまた違う、新たな魅力をしっかりと魅せてライブを締めくくった。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)

粒数えで楽しませ、シンガーとしての実力を存分に発揮した吉川友。

歌手、女優、グラビア、粒数えの第一人者など、さまざまな姿で楽しませてくれる彼女の今後の動向に期待したい。

吉川友<Kikkawa You  微かな粒>東京・表参道GROUND(2020年7月26日)