中村守里(ラストアイドル)、黒木ひかり[配信レポート]映画『アルプススタンドのはしの方』裏話などを語る「心に何かを秘めたまま演じることを意識しました」

中村守里(ラストアイドル)、黒木ひかり[配信レポート]映画『アルプススタンドのはしの方』裏話などを語る「心に何かを秘めたまま演じることを意識しました」

Pop'n'Roll 編集部

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2020.07.24
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中村守里(ラストアイドル)と黒木ひかりが出演する映画『アルプススタンドのはしの方』が7月24日(金)に公開初日を迎え、同日にキャスト、城定秀夫監督がオンラインでの舞台挨拶を行なった。本記事ではその模様をお届けする。

本作は高校野球・夏の甲子園の1回戦、スポットライトを浴びている選手たちを観客席のはしから見つめる、冴えない高校生たちを描いた青春映画。

原作は兵庫県立東播磨高校演劇部が上演し、<第63回全国高等学校演劇大会>で文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞、現在も全国の高校でリメイクされ続けている名作戯曲だ。今回、2019年の浅草九劇でのリメイク上演を経て映画化となった。

満員となった池袋HUMAXシネマズでの上映終了後に行なわれたオンライン舞台挨拶には、キャストの小野莉奈、平井亜門、西本まりん、中村守里、黒木ひかり、目次立樹、城定秀夫監督が登場。

高校演劇の戯曲を原作とする映画のメガホンを取ろうと思った理由を問われた城定監督は、“もとになる高校演劇がとにかく素晴らしいと思ったということに尽きますね。キャストと脚本の良さを引き継いで、なるべく生かすように、裏方に徹しました”と笑顔を見せた。

2019年浅草九劇で上演された舞台版に続いての連続登板となったキャストたちも、映画ならではの苦労が多かったという。小野は、“野外での撮影だったので、天気が雨だったり、夕方までしか撮影できなかったり。みんなで集中して撮影したのが印象的でした”と述べた。また中村は、“外だったので風で髪の毛とかスカートとか動くため、メイクさんに髪の毛を固めてもらったら、ヘルメットみたいになっちゃいました(笑)”と明かす。さらに西本と目次は、“舞台版では、演技が大げさになってしまいがちだったので、映画では抑え気味にした”と打ち明けた。

加えて、映画からの参加となった平井亜門は、“リハーサルからめちゃめちゃ緊張してました。不安な部分もあったんですが、みんな優しく受け入れてくれて。ありがとうございました”、黒木ひかりは“あまり演じたことのない優等生役だったので、リハーサルの時からドキドキしてました。いつものクセで基本的にハキハキ話してしまうので、柔らかく、心に何かを秘めたまま演じることを意識しました”とそれぞれ役作りについて語った。

さらに好きなシーンを問われた小野は“ラストシーンですね。ある嬉しい驚きがあるんです。いろんな気持ちが詰まったシーンです”、平井は“僕もラストシーンですね。3分ぐらい長回しで。エキストラの方も多くて僕が失敗するとダメになるシーンだったので、プレッシャーがすごかったです。撮り終わった時には、青春を味わえました”と振り返った。

最後は城定監督が、“こんなに大きな規模での公開になるとは思っていなくて、本当に嬉しいです。コロナ禍で大変な今にこそ、観てほしい映画です”と改めて作品への想いを語った。

場面写真

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