【ライブレポート】響木アオ、「筋肉痛」と「思いやりの輪」を生み出した全国ツアーセミファイナル公演

【ライブレポート】響木アオ、「筋肉痛」と「思いやりの輪」を生み出した全国ツアーセミファイナル公演

Pop'n'Roll 編集部

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2018.11.26
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アイドルと作詞、作曲家の二足のわらじで活躍するバーチャルアイドルの響木アオさん。YouTubeの動画配信だけでなく、ライブイベントやほかのアーティストさんとのコラボなどリアルの場でも積極的に活動されているのが特徴です。そんな彼女の全国ツアー<響木、会いにいきます>が11月24日札幌にてファイナルを迎えました。今回はファイナルの直前の11月10日、東京の代アニLIVEBASE西麻布にて開催されたセミファイナル公演のレポートです。

私は、響木アオさん(以下アオちゃん)のことをあまり知らなかったのですが、ファンの友人から“アオちゃんのライブ面白いから行ったほうがいい!”とすすめられ、気になっていたのでライブに参加してきました。

取材・文:Motoki

ライブ直前“謎の筋肉痛警告”
友人が太鼓判を押す未体験へのワクワクとアオちゃんのライブ初めてだし、楽しめるかな……という不安の2つの相反する感情が入り乱れる中、ライブ会場へ向かいます。

会場に入ると、すでにたくさんのお客さんがいらっしゃいました(チケットも完売だったそうです)。

開演まではしばらくあったのですが、少しすると、アオちゃんがライブの注意事項などを説明する動画が流れました。撮影禁止の注意事項や、SNSでの拡散用のハッシュタグ“#アオランド”やサイリウムの振り方など。至って普通の内容でしたが、最後には“筋肉痛になると思うので、お風呂にはちゃんと20分以上入ってください”と言った謎の警告が。

“いやいやライブって観るだけでしょ。せいぜいコールとかで喉の心配した方がいいんじゃないの?”
そんなツッコミを共有する相手もいなかったので、おとなしく開演まで静かに待ちました。

いよいよライブスタート“幻想的な150本の光”
そしていよいよ開演時間に。満を持してアオちゃんがステージ(スクリーン)に登場します。スクリーンの大きさは大体幅5〜6メートルに高さ2メートルぐらい。目の前に立つとかなりの大きさに感じます。アオちゃんが現れると同時にファンの手元の白サイリウムが点灯します。薄暗いライブハウスにポツポツと現れる白い光はとても幻想的で綺麗。

そして曲が始まるやいなや、その光は一斉に動き出しました。ファンの方がなんと全力でサイリウムを振り始めたのです! その速さはとどまることを知らず。サビに近づくにつれて、そのペースは加速していき、速い時は1秒間に4〜5往復ぐらい動いていたように感じました。150本の光が息をぴったりに高速で動く様は圧巻の見応えです。

残念ながら、私はサイリウムを持ち合わせていませんでしたが、気がついたら、一緒になって全力で腕を振っていた自分がそこにいました。最初の一振りは緊張で震えてたんですが、思い切って振り出してみたら、周りのお客さんも待ってくれていたのか、すんなり馴染むことができました。

そして興奮冷めやらぬまま次の曲へ。ファンの方はすでに流れがわかっているのか、タオルを準備。サイリウムに打って変わって今度は全力でタオルを振り始めます。頭上でひっきりなしに回転する布は、まさしく曲名である流れ星のよう。

そのあともグッズ買ってと駄々をこねるだけの歌とか、耳に残る楽しい歌が数曲続いたのちに、アオちゃんの口から突然、運動会開催が宣言されました。

代アニLIVEBASE西麻布公演より

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