【連載】沖口優奈×虹のコンキスタドール 的場華鈴（前編）「“言葉”だったり、活動への“姿勢”で示して」 沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」第13回：虹のコンキスタドール 的場華鈴（前編）

編集協力：村田誠二
撮影：曽我美芽

“先輩”っていう呼び方をしてて、しっかりしてるんだなって（沖口）

沖口：
まず最初に、虹コンさんのリーダーになった経緯を教えてください。

的場：
虹コンはもともと結成時に別のリーダーがいたんですけど、そのリーダーが辞めてしまって、“後を継ぐ人がいないね”って2～3年はリーダーがいない状態で活動していたんです。でも、ある時スタッフさんに“どうして的場が（リーダーを）やらないの？”って、当たり前のように言われて（笑）。自分は当時、年齢が下の方だったので“なんで私が？”って思いながらも、指名されたからにはやらなきゃいけないと思って始めたのがきっかけだったと思います。でも、そこから数年は正式な“リーダー”ではなくて、リーダーっぽいことをするポジションでした。虹コンが新体制になるというタイミングで、正式に“リーダー”という名前になった感じですね。

沖口：
正式なリーダーになって心境の変化などはありましたか？

的場：
やっている仕事はそんなに変わらなかったんですけど、“リーダー”という肩書きになったので、その役割を堂々とできるようになりましたね。それまでは、“リーダーでもないのに、挨拶やリハの仕切りをやってていいのだろうか？”って思うこともあったので、やりやすくはなったかな。あとは、周りの人から“虹コンのリーダー”って見られるようになったので、ちょっと重いなって思ったり（笑）。

沖口：
リーダーだと認知されるのは重いですよね（笑）。年上のメンバーがいる中で、年下の華鈴ちゃんがリーダーをやることで苦労を感じたりします？

的場：
それがないんです。虹コンって特殊で、私は1期生なんですけど、年齢は最年長だけど5期生のメンバーから“先輩”って呼ばれたりするんです。だから、年上のメンバーに何か意見を言う時も躊躇することはなくて。

沖口：
年齢じゃなくて、○期生かという加入順でグループ内の立場が決まるんですね。言われてみれば、確かに虹コンさんはめっちゃそのイメージです。

的場：
そうなんですよね。だから、その制度を知らない人には、“なんで年上の人から先輩って呼ばれてるの？”って不思議がられます（笑）。

沖口：
虹コンさんは、楽屋とかでもめちゃめちゃ仲がよくて楽しそうなんですけど、“先輩”っていう呼び方をしてて、意外にそこはしっかりしてるんだなって思ってました。今まで虹コンさんでリーダーをやってきて、やりがいを感じた瞬間は？

的場：
いっぱいあったと思うんですけど、いいことって忘れちゃうんですよね（笑）。そうだなぁ……。虹コンは初期からずっとZepp Tokyoでライブをやりたいと言ってて、5年半かかって、昨年末の12月29日にやっと実現できたんです。その時、私が代表して、しかもマイクなしで“次の目標は武道館！”と叫んで宣言させてもらったんですけど、後ろでメンバーがすすり泣いているのが聞こえて。ライブ後にメンバーがブログやTwitterで“的場がリーダーでよかった”って書いてくれてるのを見た時に、“みんなぁ～～～（涙）!!”ってなりました。私がリーダーでよかったと思ってもらえてたんだなって思ったら、グワァ～って涙が出てきちゃいました。

沖口：
ファンの方に言ってもらえるのももちろん嬉しいですけど、メンバーから“あなたがリーダーでよかった”って言ってもらえることほど、やりがいを感じる瞬間はないですよね。私の場合、先日、このリーダー対談を通じて“沖口はリーダーとして成長したのか？”っていう欠席裁判企画をしたんです。私を除いたメンバーが私について話しているのを、私が隠れて聞くというドッキリ企画で（笑）、その時に聞けたメンバーの言葉はもちろん嬉しかったですけど、そこまで愛はなかったような……（笑）。

的場：
マジパンさんって、そういう風にみんなでイジり合ってる感じがめちゃくちゃいいですよね（笑）。

沖口：
マジパンの中では、イジりが愛みたいな感じなんですよね（笑）。