PHOTO:本間裕介

レディキス[ライブレポート]千葉咲乃、卒業前ラストワンマン!「誇りにしていきます」

Pop'n'Roll 編集部

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2019.12.18
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READY TO KISSが12月17日(火)、Zepp Tokyoにて<READY TO KISS ワンマン「未来へ向かって」>を開催した。本公演はメンバーの千葉咲乃にとって最後のワンマン公演となる。レポートが到着したのでお届けしよう。

<READY TO KISS ワンマン「未来へ向かって」>2019年12月17日(火)Zepp Tokyo

READY TO KISSがこの世に産声を上げたのが、2013年9月末のこと。千葉咲乃は結成当初からずっとREADY TO KISSを支え続けてきた。あれから6年以上の歳月が経過。2019年12月29日の公演を持って千葉咲乃がREADY TO KISSを卒業。同時に、2010年から始めたアイドル活動にも終止符を打つ。

発売になったばかりの最新シングル「その先の未来へ」は、千葉咲乃のメモリアル作であり、READY TO KISSにとって新たな一歩を踏み出すための大切な鍵となる作品にもなっている。

17日(火)のZepp Tokyoワンマン公演は、千葉咲乃の最後のソロ曲となった「秘密のアンブレラ」から幕を開けた。フロア中に灯るピンクのペンライトの光を受けながら、センター花道ステージに歩んだ千葉咲乃は彼女のイメージカラーのピンクの衣装に身にまとい、“お願い お願い、今ときを止めて~ずっとこのままで”と別れを惜しむように優しい笑みを浮かべて歌っていた。

PHOTO:本間裕介

斜幕に映し出されたシルエット姿のメンバーたち、幕が降りると同時に、READY TO KISSのライブがスタート。冒頭を飾ったのは、READY TO KISSの始まりの楽曲の一つ「chu chu」だ。この歌が、メンバーらとファンたちとの時の歩みを一気に縮めてゆく。

華やかな空気へ、さらにカラフルな彩りを与えるように歌った「ストロベリー・ソフトキャンディ」。続く“さようなら 大切な人~もうかけがえのない日々”と歌う「フェアウェル・チョコバナナ・パンケーキ」と、READY TO KISSはあま酸っぱいスイーツ系ナンバーを立て続けに歌唱。甘くほろ苦い想いなのに、心は思いきりとろけていた。

PHOTO:本間裕介
PHOTO:本間裕介

メンバーが一斉にセンターステージへ移動。ファンたちの側へ寄り添い、軽やかにステップを踏みながらREADY TO KISSは「自由な女神」を歌いあげる。続いては胸をキュッと疼かせるセンチメンタルな旋律からの幕開け。楽曲が熱を持って駆けだすのに合わせ、メンバーたちは切々とした想いを胸に抱きしめながら「永遠に」を披露。

場面は一変、会場中の人たちを常夏の楽園へ連れだすように「タイに行きタイ」が飛びだした。熱を放つ楽曲の上で、ハカンスを楽しむよう無邪気に歌いはしゃぐメンバーたち。過去にREADY TO KISSは、タイへ何度も足を運んでいる。卒業を控えた千葉咲乃の脳裏にも、あのときのような風景がもう一度甦っていただろうか。

そこから飛びだしたのが、READY TO KISSのライブを初期から熱狂で彩り続けた「トップシークレット~切ない極秘事項~」だ。胸の奥に秘めた恋する想いを華やかな楽曲に乗せ届ける彼女たち。続く「恋を止めないで」の歌声も印象的。オイオイ熱狂の声を掛け合った「恋愛狂想曲」を含め、彼女たちは6年間の時代の歩みを、歌のタイムマシーンに乗り自由に行き来してゆく。

胸のドキドキを隠しながら“わたしだけを見て”“あなたが好きって”と、照れた仕種も交え歌った「告白」。「My way」では、メンバーたちが舞台の上でわちゃわちゃ騒ぎながら、“あのね ホントはね 好きな気持ちが止まらない”と、沸きだす乙女心を伝えてきた。

PHOTO:本間裕介

「秘密のアンブレラ」のMV映像に続き、ふたたび千葉咲乃がソロでステージへ。彼女はセンチメンタルなバラード曲「selfish」を寂しい心模様を吐露するように、そして未来へ向かう強い意志を歌声に乗せ、言葉のひと言ひと言を噛みしめるように届けてくれた。

PHOTO:本間裕介

黒をベースにした新衣装に着替えたメンバーたち。これは、天使をモチーフとした最新シングル「その先の未来へ」の衣装の別バージョン。こちらは悪魔スタイルになる。今後、どちらの衣装が飛びだすのかもライブの楽しみにしていただきたい。“わたしがおばあちゃんになってもREADY TO KISSにいたこと自慢に思うし、誇りにしていきます”と千葉咲乃が口にしていたとも伝えておこう。

「名もなき花」では、背景のスクリーンに、自身の歌うパートに合わせメンバーそれぞれの書いた手書きの歌詞を投影。メンバーたちは“君がいれば他には何もいらないから 寂しい夜はそばにいてあげる”“出会えて良かった 運命の出会い”と、このメンバーと、応援してくれるファンたちとの出逢いへ感謝の想いを咲かせるように歌を届けていた。

クリスマスベルの音が響き渡ると同時に飛びだしたのが、胸をキュンキュンときめかすラブリーでファンタジックな「世界一のクリスマス」。ひと足早いクリスマスデートを、今宵は大勢のファンたちと一緒に共有。終盤には空から(フェイクな)お札が降る嬉しいクリスマスプレゼントも。

PHOTO:本間裕介

ゲストで、自由が丘を拠点に活動しているタピオカのゆるキャラ"たぴっぷるん"が登場。披露したのが、「タピオカストリート」。この曲では観客たちも巻き込み、一緒に愛らしい振りをしながら"楽しい"を共有。たぴっぷるんもメンバーらと共に躍れば、彼女らにいじられる場面も。ゆるキャラとのコラボステージを通し、メンバーらのチャーミングな姿を味わえたのも嬉しい見どころだった。

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