BiS[ライブレポート]第3期初ワンマンで新時代へ。「生半可な気持ちで応募しないで」新メンバーオーディションも発表│Photo:sotobayashi kenta

BiS[ライブレポート]第3期初ワンマンで新時代へ。「生半可な気持ちで応募しないで」新メンバーオーディションも発表

Pop'n'Roll 編集部

Pop'n'Roll 編集部

2019.08.18
  • ポスト
  • シェア
  • ブックマーク

8月14日にメジャーデビューを飾った新生BiSが、8月18日に東京・中野heavysick ZEROにて初のワンマンライブ<THiS is BiS>を開催した。

6月11日に第3期BiS始動が発表され、8月4日に<TIF2019>でのサプライズ初パフォーマンスと怒涛の勢いで活動がスタートしたBiSの。その初ワンマンライブということもあり、会場には15倍にも及ぶチケット競争率をくぐり抜けた研究員が集結した。

開演に先立ち、BiSマネージャー渡辺淳之介によるMCが行われ、BiS 3か条が改めて発表された。

"
その1.新生アイドル研究会BiSのファンの総称は"研究員"と言います。BiSは、アイドルが好きでアイドルになりたくてアイドルを研究する四人組です。
その2.ライブの写真撮影はOKです。録画録音は禁止となってます。
その3.ダイブ・リスト・サーフ・脱衣等の危険行為は禁止です。
後は、ジ・ユ・ウです。みなさんと手を取り合って真剣に研究していきたいと思います。
研究員とともに武道館を目指しますので一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
まもなくBiSの初ワンマンライブが始まります。
ここにいる皆さんが幸せなのか不幸なのかちょっとわかりませんが、
今日ここでBiSを見たんだ!と自慢できるようにこれからやっていきますので宜しくお願いします!
"

そして、BiS 3度目のストーリーの幕が上がる。

<THiS is BiS>2019年8月18日 東京・中野heavysick ZERO│Photo:sotobayashi kenta

BiSが登場すると、挨拶代わりの「thousand crickets」のイントロが鳴り響く。ライブスタートからメンバーと研究員が一体となり、熱狂のライブがスタートした。

「thousand crickets」は、第1期・第2期BiSの楽曲「パプリカ」を継承した超絶肉体派楽曲で、振り付けが”ラジオ体操””ヘッドバンキング””スクワット”と変化し、身体を酷使する。

序盤から全員が汗だくになると、会場の湿度が高まる中、続く楽曲も「thousand crickets」。

歓喜のような絶叫がこだましながら、会場も踊り狂っていく。結果、3曲連続での「thousand crickets」披露となり、BiSメンバーもWACKの洗礼を浴びせられた。

ここで、8月14日にリリースしたアルバム「Brand-new idol Society」のリード曲で"モザイクMV"、"無修正MV"としても話題になった「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」をパフォーマンス。会場の空気は一転し、極上のエモ空間が広がる。

<THiS is BiS>2019年8月18日 東京・中野heavysick ZERO│Photo:sotobayashi kenta

ライブ中盤には、「this is not a love song」をパフォーマンス後、「初めまして私たち、新生アイドル研究会BiSです!」と自己紹介を挟み、「1,2,3!!!」「少年の歌」といった攻撃的ロックチューンを投下する。研究員のボルテージが最高潮に達し、場内はお祭り騒ぎに。

その後、見る者の心を揺さぶる「リフレイン」などの楽曲とアッパーで思わず躍ってしまう「teacher teacher teacher」といった楽曲が投下され、研究員達は心身ともにBiSが創り出す世界観に魅き込まれていった。

<THiS is BiS>2019年8月18日 東京・中野heavysick ZERO│Photo:sotobayashi kenta

「SURRENDER」では、メンバー、研究員ともに感情が爆発した。その後、研究員に向け、各メンバーからの想いを伝えた。

イトー・ムセンシティ部:
「私は、いつからか自分のことが好きになれなくなってました。自分が言うこと、することが裏目に出てしまい、空気を読めずにいることが多くて人と関わるのも怖くなっていきました。
好きだったアイドルに対しても顔がいいからとかふざけんなとも思うようになりました。
でも、アイドルに対する憧れは捨てきれなくて、自分が幸せだと感じることができる場所が欲しくて、
アイドルになりたいと思うようになりました。
私はBiSでは本気で、本心で立ち向かっていきたいと思います。」

トギー:
「私は、今までBiSに憧れてたし、世界を変えたいってカッコイイって思ってたから自分はBiSになりたいんだと思ってました。でも、違ってたかもしれません。
もっと人に必要とされたいとか好きになってほしいと思っている自分に気がつきました。
承認欲求とかはないと思ってたけどめちゃめちゃあることに気づきました。
もっとみんなから必要だと思ってもらえるようにこれから頑張っていきます。」

チャントモンキー:
「私は子供の頃から夢見がちな性格で、漫画にハマったら漫画家になりたい。
チャットモンチーに憧れたらバンドマンになりたいと思ってました。
でも、全部諦めてしまって、もうこのまま就職するんだろうなと思ってただ音楽を聴いてました。
アイドルは興味もなく、顔が可愛かったら見るくらいの、距離のある存在でした。
でも、WACKのグループを初めて見たとき初めて"顔じゃない"と思いました。
初めてパフォーマンスに惹かれてカッコイイと思って、それが憧れに変わっていきました。
人生が変わるかなと思って、いつもの夢見がちな子になって、BiSのオーディションを受けました。
今までバンドマンやアイドルになる夢は正直イタイと思って誰にも言えませんでした。
私はBiSで夢を見ることがイタイことじゃなかったと言えるようにBiSをやっていきたいです。」

ネオ・トズリーズ:
「私は人も信用できなくなり、生きている心地がしない。
"生きる"って何?というところまでいってしまった時期もありました。
その中で唯一音楽が好きでした。WACKを知ってから音楽を聴くよりも歌うことが大好きになっていって、WACKで歌いたいと強く思うようになりました。
どん底の人生から、今は今の時代に生きていて良かったと思うようになってきています。
これからBiSとしての自分を記憶して生きていきたいです。」

と涙ながらに語った。

MCを終えると、チャントモンキーの「盛り上がっていきましょう!」の発声とともにラストの「LET'S GO どうも」に突入。今後の武道館という夢に向かい、全17曲を走り抜けた。

興奮が冷めやらぬ研究員からはアンコールが大合唱され、メンバーが再登場。轟音の「STUPiD」が流れ、三連続「STUPiD」でアンコールを締めた。

ライブ終了後には、再度 渡辺淳之介が登場し新たなアナウンスを行なった。

「今日はありがとうございました。みなさんに報告があります。BiS、オーディション開催します。ただ、BiS4人、最高だったじゃん。なので、生半可な気持ちで応募しないでください!」

ネオ・トゥリーズの圧倒的ボーカルが研究員の心を撃ち抜き、トギーの癖のある歌唱に胸が躍り、チャントモンキーの力強い歌声に鼓舞させられ、イトー・ムセンシティ部の艶のある声に魅了される圧倒的なワンマンライブを繰り広げた。

個性溢れる4人のヴォーカリスト集団・新生BiSが今後どのように昇りつめていくか目が離せない。

<THiS is BiS>2019年8月18日 東京・中野heavysick ZERO│Photo:sotobayashi kenta

THiS is BiS

2019年8月18日
東京・中野heavysick ZERO

セットリスト

1.thousand crickets
2.thousand crickets
3.thousand crickets
4.BiS-どうやらゾンビのおでまし-
5.BiS3
6.this is not a love song
7.1,2,3!!!
8.少年の歌
9.absolutely meeeeee!!
10.Good bye
11.リフレイン
12.strawberry girl
13.kAsAbutA
14.teacher teacher teacher
15.ナンデスカ?
16.SURRENDER
17.LET'S GO どうも
EN1.STUPiD
EN2.STUPiD
EN3.STUPiD

次ページ