第8回:原田珠々華、南端まいな〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜 原田珠々華と南端まいなを中心に、石野理子を含めてアイドルネッサンスを卒業した歌姫3人について
小出 祐介
南波 一海
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南波が小出のために選んだアイドル曲を聴いて、2人が気になっていることをフリートークする連載。今回は前回のアイドル解散/卒業話の続きで、今年2月に解散したアイドルネッサンスのメンバーだった原田珠々華、南端まいなをピックアップ。現在、赤い公園の新ボーカリストとして活動している石野理子を含め、アイルネを卒業した歌姫3人についての裏話満載トークです。
南波:
前回の続きです。グループ解散後とかグループ卒業後にソロでやる人は増えていて。元アイドルネッサンスの原田珠々華さんと南端まいなさんもソロ活動がスタートしました。
小出:
ね。もちろんグループでやるっていう話もあったみたいですけど。
南波:
その可能性も考えていたみたいですね。
小出:
南端さんもソロでやるっていうのが意外だった。
南波:
引く手あまただっただろうし。
小出:
でもやっぱり、ポテンシャルがある人たちだったんだなって思う。アイドルネッサンスの人たちは。
南波:
ホントそうですよね。これからが勝負だとは思うけど、こんなふうに何人も表舞台に戻って来られるのがすごいですよ。
【原田珠々華「Fifteen」】
※試聴はございません。ご了承ください。
南波:
弾き語りの音源から1曲。原田さんは小出くんが作った「前髪」の歌い出しを歌ったことで人生が変わったんじゃないかなと。あれがなかったら、この曲もできていなかったかもと思ったりして。歌詞も「前髪」にリンクしているし。
小出:
ああ、なるほど。解散後の人生に影響が。
南波:
夏のステージデビューに向けて、短期間で5曲くらい一気に作ったみたいです。
小出:
そんなに? それはすごいね。
南波:
これ、面白いのが、タワーレコードの嶺脇社長が“まずはCD-Rで”ってことでライヴ会場のみで販売しているんですよね。
小出:
最初はもちろんCD-Rだ(笑)。
南波:
ジャケットのイラストも友達が描いていて。
担当編集・山村:
小学生のときにバンドを組んでいて、そのときからの友達が描いたらしいです。
小出:
そうなんだ! (ジャケットを見ながら)まさに友達が書いたって感じのテイスト。これは本格的にCD-Rだね(笑)。
南波:
みんなが好きなやつ。
小出:
しかも品番まで書いてあるんだ。
南波:
すべてのグッズに通し番号を振っているんですよ。
小出:
へー、じゃあこれは4つ目の物販だ。原田さんって、アイドルネッサンスの中でも一番思春期の女の子って感じがした。なんて言うのかな、なにかやりたいっていう気持ちというか、表現に対する意欲とか自意識が自分の内側で暴れまわっていて、その手綱をまだコントールし切れていない感じ。それがすごく10代だなっていう気がしていて。自分の中高生のときに一番近いかなって感じがした子だったんですよ。
南波:
シンパシーを感じたんだ。同じく元アイドルネッサンスで赤い公園に加入した石野理子さんと似て異なる人ですよね。
小出:
石野さんはそれがウマかった印象がある。葛藤も悩みもあると思うけど、荒波をウマくサーフできるというか。原田さんは渦巻き出したときの波の乗り方をまだ探しているところで、そこでもがいてる感じが思春期っぽい人だなって思ってた。
南波:
アップダウンがあって、明るいときとダウナーなときの差がはっきりしているというか。
小出:
わかる。アイルネ時代も、全員で喋ってるときに突然ひとりだけ暗い顔になったりしてたから心配だった(笑)。
南波:
とてもアーティスティックで繊細な人だなとは思った。だからこそ、こうして曲を生み出せるのかなと。
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