【インタビュー】26時のマスカレイド、満を持して放つ、ニジマスの魅力を“もういっちょギュギュッと”詰め込んだメジャーデビュー作「全部好きです。全部いい曲」 26時のマスカレイド、メジャーデビューミニアルバム『ちゅるサマ!』インタビュー(前編)
鶴岡 舞
Pop'n'Roll Editor(編集者)
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26時のマスカレイドが8月7日にリリースするメジャーデビューミニアルバム『ちゅるサマ!』は、SILENT SIRENのすぅが作詞を手がけた可愛らしくポップな夏ソングの表題曲「ちゅるサマ!」、同じくすぅが作詞を担当したロックチューン「エンジェルナンバー」、そして美しいメロディを聴かせるバラード「アルタイルよ教えて」という3つの新曲に加え、ニジマスの歴史を語るには必要不可欠な既存曲を収録したニジマスの魅力を最大限に詰め込んだ1枚となっている。今回、メジャーのステージへと活躍の場を移す重要作となる本作の中から新曲にスポットを当ててインタビューを実施。和気藹々としながらも、彼女たちの新作に対する強い想いが現れた言葉の数々を余すことなくお届けしよう。
撮影:曽我美芽
26時のマスカレイド『ちゅるサマ!』インタビュー(前編)写真
ちょっと苦戦もありました(来栖)
――まずは、メジャーリリースとなるミニアルバムの第一印象を教えてください。
来栖りん:
ミニアルバムを出すのは『ハートサングラス』以来、2年ぶりなので、音源も昔からあるオリジナル曲をレコーディングし直して、ボーカルも今の私たちの声で再録音をしていて。そこに新曲も入れているので集大成じゃないですけど、今までの私たちの代表的な曲とかが全部ぎゅっと詰まったアルバムなので、ニジマスのことを最近知ったよって方でも、このアルバムを1枚ゲットしたら“あ、ニジマスってこういう感じか”ってわかってもらえるような、象徴的なアルバムになったなって思います。
――ボーカルの再録音は、メンバー全員同じ日に録ったんですか?
吉井美優:
同じ日に。
江嶋綾恵梨:
同じ日に、同じ曲を再録音して。なんかやっぱり雰囲気変わるよね。前の音源と聴き比べすると、サビの雰囲気とか、1人ひとりの声も大人になってる(笑)。
来栖りん:
全然違う。
吉井美優:
ライブを重ねていくうちに歌い方とかが変わっていくからね。
来栖りん:
ライブだと感情が入っているってのはあるんですけど、歌い方というか、音程とかもちょっと変えちゃっているところがあったり、伸ばしているところが初期と変わっていたりとか。そこで、“あぁ、前はこっちだったか〜”って言って、録り直したりして。ちょっと苦戦もありました。
森みはる:
でも、「ゼンキンセン」だけは何も言われなかった。“好きに歌っていいよ。自分の歌い方があると思うから、何も言わないから、好きに歌って”って(笑)。そう言われると、正解がわからなくなった。
吉井美優:
わかる。録ってみて、“自分が好きなようにオッケー出しな”って言われて(笑)。でも、もう何がオッケーなのか自分じゃわからなかったです。
――CDジャケットも可愛いですね。
大門果琳:
ジャケットはいろんなバージョンの案が送られてきて、この文字が1番可愛かったです(笑)。
江嶋綾恵梨:
文字はみんなで絶対これがいいってなったよね。
――デザインにも参加した感じなんですか?
森みはる:
デザインは、ある程度はお任せして。
吉井美優:
キーとなる部分はみんなで決めました。
江嶋綾恵梨:
これいいねとか、一応提案はしていて。いろんな案のいいところを集めた感じに仕上がってますね。
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