AKB48[ライブレポート]カラオケ対決をくり広げた大晦日公演開催! 向井地美音が次期総監督に倉野尾成美を指名
Pop'n'Roll 編集部
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AKB48が、本日12月31日(日)に年内最後の劇場公演となる<AKB48劇場大晦日公演〜年忘れアイドルの歌2023〜>を開催。
今年の大晦日公演は<年忘れアイドルの歌2023>と題し、柏木由紀キャプテン率いる“キリンチーム”と村山彩希キャプテン率いる“リンゴチーム”に分かれて、チーム対抗のカラオケ対決を実施。AKB48メンバー総出で大晦日らしい賑やかなステージをくり広げ、劇場はお祭り騒ぎのような盛り上がりを見せた。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<AKB48劇場大晦日公演〜年忘れアイドルの歌2023〜>AKB48劇場(2023年12月31日)
キリンチームは17期研究生・山﨑空がトップバッターで登場。「365日の紙飛行機」を伸びやかに歌い上げると、リンゴチームのトップバッターを務める17期研究生・正鋳真優は「翼はいらない」で対抗し、オープニングから場内の熱気を高めた。
その後も「2023年流行歌対決」や「懐メロソング対決」などテーマごとに歌を披露。アイドルソング対決では、キリンチームの岡部麟・小栗有以がももいろクローバーZの「行くぜっ!怪盗少女」をキュートに届け、リンゴチームの倉野尾成美・山内瑞葵がモーニング娘。の「泡沫サタデーナイト!」を弾ける笑顔で歌唱するなど、意表を突く選曲の数々でファンを沸かせた。
カラオケ対決の大トリを飾ったのは、キャプテンの村山と柏木。村山が柏木のソロ曲である「夜風の仕業」を選曲すると、場内からは思わずどよめきが発生。対する柏木はファンへの想いを歌った楽曲「ファンレター」を心を込めて歌い上げ、キャプテン対決にふさわしい胸を打つ歌声で魅了した。
カラオケ対決の勝敗は、カラオケ採点の総得点で決定。721点 対 719点という僅差で、キリンチームが勝利。柏木は“こんな縁もゆかりもないメンバーでも大晦日に勝てると、このチームでよかったなという気持ちが芽生えました”と笑いを誘った。
エンディングでは、村山彩希がプロデュースする16人体制の新公演が2024年2月13日(火)よりスタートすることをサプライズで発表。AKB48劇場最多出演回数を誇り、劇場公演にかける情熱から“劇場の女神”と呼ばれている村山は“ぜひ楽しみに待っててください!”と呼びかけた。
さらに、AKB48グループ総監督の向井地美音が、“劇場公演も新しくなったり、ゆきりんさんをはじめメンバーの卒業も控えていたり、先日の選抜発表でもあった通り、若手メンバーの勢いがすごかったりだとか、どんどんと世代交代が進んでいって、新しいAKB48が作られていくんじゃないかなと思います。変わっていく中でも、紅白歌合戦だったりいろんな夢の場所を胸を張って目指せるグループでありたいですし、何よりまだそういう景色を見ていない後輩たちにもその景色を見てほしい、そしてファンのみなさんにこれから先も長く愛していただけるグループであるように、私にできるのは歴史だったり想いというものを繋いでいくことなんじゃないかなと思いました。そこで、今日この節目の日に私から1つお知らせがあります”と切り出して、総監督の交代を発表。続けて、総監督を務めた約5年間を振り返り“就任してからは、今までのアイドル人生では経験したことがなかったような貴重な経験を総監督としてたくさんさせていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。それと同時に、コロナ禍だったり、たくさんの壁にぶつかってきました。そのたびに自分の無力さとか不甲斐なさとかをすごく感じたし、ファンのみなさんにもたくさん不安な想いを何度もさせてしまったんじゃないかなと思います。それでも変わらず信じて支えてくださったファンのみなさん、スタッフのみなさん、メンバーのみんながいてくれたから私は5年間ここまで走りきることができました。総監督というのは、時には孤独です。「1人のアイドルである前に総監督でいなければならない」という考えに縛られて、あんなに憧れていた大好きなAKB48での活動を心から楽しめなくなってしまった時期もありました。責任とか重荷を誰か1人に背負わせてしまっていいのかなとすごく悩みました。ですが、AKB48がAKB48であり続けるために、そのバトンを未来に繋げることが私にできることなんだなと感じました。1人ひとりが1日1日自分がAKB48のためにできることを全力で頑張ってくれているから、今日のAKB48があるわけだし、それぞれが持っているバトンを次の世代に渡していく、それのくり返しでAKB48は18年間も歴史を紡いでいくことができました。だから、私も今持っている総監督というバトンを次のメンバーに渡すことを決めました。総監督は1人のアイドルであり、1人の人間であるということを周りのみなさんもその子自身も忘れないでほしいと思います”と目を潤ませながら語り、次期総監督とAKB48への熱い想いを伝えた。
そして、向井地から4代目AKB48グループ総監督に指名されたのは倉野尾成美。向井地は指名の理由について“すでにチームのキャプテンも経験していて、倉野尾チーム4をすごくいいチームにまとめてくれたのも見ていましたし、何より歌・ダンスのパフォーマンスの面でももちろん、アイドルとしての心構えとかステージに立つ気持ちというのが、メンバーのみんなに堂々と背中を見せられるメンバーだと思うので、今任せるにはなるちゃんしかいないなと思いました”と説明。
倉野尾は“このたび、4代目AKB48グループ総監督に就任することになりました倉野尾成美です。最初お話をいただいた時に、自分に務まるのかなと不安な気持ちもありましたが、変わりゆくAKB48で自分がどうありたいかと考えた時に、いつまでも先輩に引っ張っていってもらうんじゃなくて、自分が引っ張っていけるようになりたいという気持ちが強くなりました。未熟な面もありますが、自分なりに引っ張っていけるように頑張りますので、今度ともAKB48の応援をよろしくお願いいたします!”と力強く決意を表明した。
向井地は引き継ぎの時期について“3月16日(土)のぴあアリーナMMでのゆきりんさんの卒業コンサートまでは私が務めさせていただきます。3月17日(日)のAKB48のコンサートからはなるちゃんにお願いしたいと思います”と話し、そのまま総監督継承の調印式へ。向井地が“わたくし、向井地美音は、2024年3月17日より、AKB48グループ総監督の任を、倉野尾成美が継承することを、ここに宣言します”と調印書を読み上げ、2人で署名。一緒に調印書を持ちファンへ掲げた後に、向井地は総監督の象徴であるメガホンを倉野尾に継承した。
最後は全員で「あなたがいてくれたから」を今年1年間の感謝を込めて熱唱。向井地は“2023年もAKB48をたくさん応援していただきありがとうございました!”とメッセージを送り、大晦日公演は大円団で幕を閉じた。
メンバーコメント
向井地美音(3代目AKB48グループ総監督):
3代目AKB48グループ総監督に就任してから約5年間、支えてくださったみなさん本当にありがとうございました。今までのアイドル人生では知り得なかったような数多くの貴重な経験をさせていただいたと同時に、コロナ禍をはじめ、いくつもの壁が立ちはだかる中で何度も不安な思いをさせてしまったと思います。それでもどんな時も信じて支えてくれたメンバーやスタッフさん、そしてファンのみなさんがいたからここまで走り切ることができました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。
4代目AKB48グループ総監督には倉野尾成美ちゃんを指名させていただきました。一緒に活動している中で、パフォーマンス面やアイドルとしての心構えという意味でもメンバーのみんなに堂々と背中を見せられる存在だと日々感じているので、なるちゃんにならこれからのAKB48を任せられると思っています。私も自分の経験を活かし精一杯サポートしていきますので、ファンのみなさんにも温かく支えていただけたら嬉しいです。
2024年もAKB48の応援をよろしくお願いいたします!
倉野尾成美(4代目AKB48グループ総監督):
このたび、4代目AKB48グループ総監督に就任することになりました。倉野尾成美です。
このお話をいただいた時、自分に務まるのか不安な気持ちもありましたが、今年のAKB48を振り返ると新たな道を進むためにグループを卒業していくメンバーがいたり、18期生の加入や19期生の募集があったりと、AKB48が新たな分岐点にあることを感じていました。そんな変わりゆくAKB48で自分はどうありたいかを考え、常に引っ張ってくださった先輩方のように、先陣を切っていける存在になりたいという想いが強くなりました。
これまで私は3人の総監督の姿を見てきましたが、三者三様の魅力があり、どの時代も共通して“ついて行きたい”と思う総監督でした。自分もそういった存在になれるように、総監督としてグループを引っ張っていきたいです。
これからもAKB48をよろしくお願いいたします。