【密着レポート/インタビュー】二丁目の魁カミングアウト、念願のZepp Tokyoで魅せた誠心誠意のアイドル魂「国民的なアイドルになれるように頑張ります」 二丁目の魁カミングアウト<ゲイでもアイドルになれる! in Zepp Tokyo>密着レポート
Pop'n'Roll 編集部
Pop'n'Roll 編集部
-
ポスト
-
シェア
-
ブックマーク
二丁目の魁カミングアウトが、2019年7月14日(日)にZepp Tokyoにてワンマンライブ<ゲイでもアイドルになれる! in Zepp Tokyo>を開催した。今年の冬に自身初の全国ツアー<JAPAN GAY TOUR>ファイナル公演で目標動員人数1,500人を達成した以降も“ゲイアイドル”という道を突き進んできた二丁目の魁カミングアウト。7月3日にはフジテレビ『この指と~まれ!season3』で地上波テレビ出演を果たすなど、勢いに乗った状態で臨んだ二丁魁にとって初めてのZepp Tokyoワンマンライブに密着取材を敢行。リハーサルから会場に潜入し、ノンストップメドレー&魁バンド生演奏による全楽曲を披露したこの日のイベントのレポートとメンバーインタビューをお届けしたい。
二丁目の魁カミングアウト<ゲイでもアイドルになれる! in Zepp Tokyo>|Zepp Tokyo(2019年7月14日)
【会場入り&リハーサル】
“最高のステージを観せたい”という熱意に溢れたリハーサル
気合いの入った面持ちで会場入りする二丁目の魁カミングアウト。リーダーのミキティー本物を先頭に、きまるモッコリ、ぺいにゃむにゃむ、白鳥白鳥の順に楽屋へと入っていった。
リハーサルを始めるに当たり、イヤモニやスタンドマイクの準備する4人。ミキティー本物が“日本で初めてゲイアイドルとして、Zepp Tokyoに立てるのも、みなさんのお力添えがあったからだと思います。本日はよろしくお願いいたします”と、スタッフ、関係者に挨拶をし、大切な本公演のリハーサルを開始した。
まずは、魁バンドと一緒にサウンドチェックを兼ねて、「まるもうけ」を通しでパフォーマンス。ぺいにゃむにゃむの煽りもリハから全力だ。続いて、「ノスタルジスター」でスポットライトの調整、「鶴は千年 亀は万年 僕の数年」でスタンドマイクの高さや細かな立ち位置などを合わせていく。
ひと通りの準備が終わると、セットリストどおりに「人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ」から「そっ閉じ 青春」をリハーサル。その途中、ステージから客席に降りて、ステージを見つめるミキティー本物。観客からのステージの見え方をチェックしていたようだ。これは、二丁目の魁カミングアウトが誠心誠意、気持ちを込めてステージを作り上げていることを表しているシーンであった。ピアノの伴奏のみで歌唱する「言いたいことも言えないこんな世の中じゃん」では、白鳥白鳥がきまるモッコリとのハモリを何度も確認していた。
魁バンドとのチェックを終えると、オケメドレーセクションにおける曲と曲の繋ぎ部分のリハーサルへ。ミキティー本物は、メンバーの振りを細かく確認し、熱心にアドバイスを送る。また、マネージャーがスマホで撮っていた動画を観ながら、4人の動きの微細なズレを修正していった。1つひとつのパフォーマンスを入念にチェックする4人。その姿からは、“最高のステージを観せたい”という熱意が強烈に感じられた。約3時間に渡ったリハーサルは、終了時間ギリギリまでパフォーマンスやサウンドを入念にチェックするものとなった。
【リハーサル後インタビュー】
今日はZepp Tokyoに相応しいアーティストになるために頑張ります
――リハーサルを終えて、本日の意気込みをお願いします。
ミキティー本物:
Zepp Tokyoって聞くと、夢のステージすぎて、ちょっと前まで自分たちが立てるのなんて“未だに信じられない!”って感じだったの。でも、今は私たちこそZepp Tokyoに相応しいアイドルだっていう風に本当に思う。
――その気持ちの変化は、おなカマ(二丁目の魁カミングアウトのファンの総称)からの応援が後押しした感じですか?
ミキティー本物:
ホントにその通り。そうだよね?
一同:
うん。
ミキティー本物:
さっき、リハーサルを終えたんですけど、実際ステージに立ってみて、まずステージの大きさにビックリしちゃって(笑)。今までの会場の中で1番大きいので、“うわー、広い!“ってなった。客席の後ろの方からもステージを観たんですけど、私、初めて自分でお金を払って好きなアーティストのライブを観に来たのがZepp Tokyoだったんです。その場所からステージを観てみたら、“あぁ、このステージに立つんだぁ”ってドキドキというか感動しちゃって。ちゃんと後ろの方まで届くようなパフォーマンスとか、大きくなってもおなカマとの距離は変わらず、近くに感じてもらえるようなライブを目指しているので、いつもと変わらないライブをしっかりやりたいなって思ってます。
――リハーサルではいろいろなところをけっこう入念に確認していましたが、それはいつもと変わらないことなのですか?
一同:
はい。
ミキティー本物:
毎回、時間の許す限りいろんなことを確認します。
ぺいにゃむにゃむ:
今回は全曲披露なので、1曲1曲にかける時間は少ないくらい。
ミキティー本物:
フルではリハーサルができなかったね。
ぺいにゃむにゃむ:
ほかのワンマンだと曲数にもよるけど、フルで踊ったりします。
――今日は要所をピックアップしてリハーサルしたって感じですね。
きまるモッコリ:
ホントに確認することばっかりなんです! 初めて全曲披露するし、バンド編成とノンストップメドレーを組み合わせるワンマンライブも初めてなので、今回、新しく覚えることがすごく多かったですね。だから、本当に確認したいことがたくさんで、リハーサルの時間内に収まらなくて、今バタバタしちゃっていて(笑)。でも、みんなにはいいライブを観てもらえるんじゃないかなと思います。
ミキティー本物:
今日は、本当にZepp Tokyoに相応しいアーティストになるために頑張ります。今は自信満々だけど、ライブをやって終えてみないとわからないし。相応しいかどうかを決めるのは、私たちじゃなくて観てくれた人たちだから。自信過剰にならないように、ちゃんと観てくれた人たちに“二丁目の魁カミングアウトは、Zepp Tokyoに相応しいゲイアイドルだな”って思ってもらえるようなパフォーマンスを絶対にします!
きまるモッコリ:
うん、絶対したい。
白鳥白鳥:
今回は、歌唱だけのライブパートとかもあるので、ホントに後ろの後ろまで届けられるようにしたいですね。
――ライブを楽しみにしているおなカマさんたちに向けてメッセージをお願いします。
ぺいにゃむにゃむ:
ホントにおなカマと一緒に挑むZepp Tokyoだと思っています。ゲイポスター拡散計画もそうですけど、おなカマの協力があってのライブですよね。ほかにも、対バンで一緒になるアイドルさんのファンの方に声をかけてくれたり、チケットURLのQRコードを背負ってくれたり、絵を描いてくれたり、スケジュールをまとめてくれたりと、いろんなことをやってくれて。ホントにおなカマと一緒になって<ゲイでもアイドルになれる! in Zepp Tokyo>という空間を作っているので、一緒に挑む気持ち、一緒に楽しむ気持ちを持っていきたいと思います。
きまるモッコリ:
今、ぺいちゃんが言っていたように、このZepp Tokyoに向けて、おなカマと私たちで駆け抜けてきたというか、一緒に手を取り合っていろんなことをやって、この日を迎えたんですよ。それを考えると、たくさんみんなに支えられてきたなって思っていて。今回、覚えることもたくさんあって……。でも、いろんなことを乗り越えてきたからこそ、今日Zepp Tokyoに立つことができたんだなって改めて思っています。今日のライブをするにあたって、パフォーマンス面とかでもみんなに納得してもらえるような、来てよかったって思ってもらえるような、みんながくれた愛をお返しするワンマンライブに絶対します。
白鳥白鳥:
みんながたくさん拡散してくれたり、いろいろ応援してくれたり、その気持ちはちゃんと私たちに届いているんです。やっぱりZepp Tokyoに立って、今後、二丁目の魁カミングアウトが大きくなっていった時に、“私たちの推しってすごいでしょ!”って誇りに思ってもらえるような活動をしていきたいと思っているので、今回のZepp Tokyoも、この先もずっと一緒にいてくれたら嬉しいなって思います。
ミキティー本物:
ゲイアイドルを始めて8年経つんですけど、やっぱりZepp Tokyoに立つ瞬間って私たちの中で歴史が動く日というか、めちゃくちゃすごい日だと思っていて。でも、それって私たちだけがすごいんじゃなくて、ここまで運んできてくれたおなカマも同じようにすごい存在なんです。だから、今日観てくれる人はもちろん、会場に来られないけど応援してくれている人も含めて、今日という日を一緒に迎える気持ちで、すべての出会った人に感謝してステージに立とうと思います。
次ページ