【密着レポート／インタビュー】二丁目の魁カミングアウト、念願のZepp Tokyoで魅せた誠心誠意のアイドル魂「国民的なアイドルになれるように頑張ります」二丁目の魁カミングアウト＜ゲイでもアイドルになれる！ in Zepp Tokyo＞密着レポート

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ステージとフロアの双方から放たれる想いが描くエモーショナルな光景

会場には2017年5月に開催したお披露目ライブから今までのオフショットムービーが流れ、メンバーが口にした“おなカマ”の回数が画面にカウントされていく。ムービーの中でメンバーが“おなカマ”と言った回数は100回。最後には“私たちの日常にはいつだっておなカマが溢れている”というメッセージが映し出された。そして、ここで、影アナを務めるぺいにゃむにゃむから目標動員2,000人を達成したことが告げられると、おなカマからの歓喜の声と拍手が鳴り響いた。

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“魁バンドも、おなカマも、二丁魁もお互いに気持ちをぶつけ合っていきましょう”と、キラーチューン「まるもうけ」から後半戦をスタート。迫力のある生バンドサウンドが、ヒョウ柄の新衣装を身に纏った二丁目の魁カミングアウトのパフォーマンスを際立たせた。さらに、ぺいにゃむにゃむが楽曲のテンポに合わせ、“踊るよ！　Zeppで！　一緒に！”とアジテートしながら「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」になだれ込む。ライブ定番曲を連続ドロップし、一気に二丁魁ワールドを作り出した。

一度暗転した後、「ノスタルジスター」へ。慎之甫（G）が奏でるアコースティックギターのもと、4人はスポットライトを浴びながら、伸びやかな歌声で綺麗なハーモニーを響かせる。曲の2番からはほかのバンドメンバーも加わり、奥行きのあるサウンドで魅せた。「アンハッピーバースデー」では、シンプルな歌詞を真っ直ぐに届けていく。特に“苦しかった日々も孤独な時代も／あの痛みさえ忘れない／だってそれは痛みの出口にあなたが立っていたから”という最後のフレーズは、二丁目の魁カミングアウトの“現在”を表しているように思えた。

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再び暗転すると、メンバーがスタンドマイクを携えながら、「鶴は千年 亀は万年 僕の数年」へ。アップテンポナンバーだが、メンバーはフロアの隅々まで目線を配る。ここでもぺいにゃむにゃむがフロアを巻き込み、大合唱を巻き起こす。メンバーが気持ちを込めて歌声を届け、それをファンが全力で受け止める。ステージとフロア、双方から放たれる想いが描くエモーショナルな光景はどこまでも美しかった。

「そっ閉じ 青春」からラストスパートをかける4人と魁バンド。メンバーが拳を挙げると、それに呼応し、無数の拳が天へ突き上げられる。グリーンのライティングのもと、激しいロックナンバー「シンポジウムリフレイン」をアクト。きまるモッコリは、衣装のヒョウのぬいぐるみが取れてしまうほどの躍動感のあるジャンプをキメる。全力のステージングが逞しい。

“もっともっとぶつかりあっていこうぜ！”と、「耳をすませば」へ。結成初期からグループを支えるアッパーソングに、ドッと盛り上がりを見せるフロア。メンバーパートに合わせて振られるサイリウムも綺麗だ。曲中に、ペギ（Dr）、慎之甫、南 悠翔（B）、rio（Key）、山下智輝（G＆Mani）の順に魁バンドのメンバーを紹介。“これがゲイアイドルだ！”と、ぺいにゃむにゃむによるシャウトで、より白熱するおなカマたち。そして、ラストは、rio（Key）の伴奏に合わせ、きまるモッコリがスイートに歌い出し、「言いたいことも言えないこんな世の中じゃん」へ。声を震わせながら歌い上げる4人。盛り上げる楽曲だけではなく、じっくり聴かせる曲も持っている二丁魁は、その楽曲たちに合う多彩なパフォーマンスで魅せる。その強みもまた、二丁魁のワンマンライブの大きな魅力になっているに違いない。

1回もMCを挟むことなく、ライブパートのみで日々の感謝を目一杯に伝え、4人は“ありがとうございました！”と、ライブ本編を締めくくった。

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