FES☆TIVE[ライブレポート]約1年半ぶりとなる屋内大規模ワンマンライブ開催! 「ここにいるチームみんなでアイドル界を躍進していきましょう」
Pop'n'Roll 編集部
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FES☆TIVEが、12月4日(月)にZepp DiverCity(TOKYO)にて<FES☆TIVEワンマンライブ-コズミック祭り大革命->を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
取材&文:長澤智典
撮影:ポテヤマムラ
<FES☆TIVEワンマンライブ-コズミック祭り大革命->Zepp DiverCity(TOKYO)(2023年12月4日)
巨大なスクリーンに映し出されたカウントダウンを告げる数字。5.4.3.2.1...流れだした荘厳な音色。そこへ、華やかな打ち上げ花火風の音が轟きだす。すかさず流れ出した勇壮な祭りの音色に合わせて、舞台中央の壁がオープン。中から次々とメンバーが姿を現した。
この広い空間へどデカい祭りの景色を描きだすように、「ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!」からライブはスタート。愛らしい姿で歌い煽るメンバーに向け、ペンライトのカラフルな輝きがフロア中で大きく揺れ動けば、観客たちが左右に駆けだす景色も誕生。この場に集まった人たちは最初から理性のストッパーを壊し、大騒ぎしていた。その熱気をさらに煽るように、彼女たちは「HUMAN NATURE WORLD」を熱唱。6人は場内中の人たちを無敵な勇者に変える魔法をかけ、踊り騒ぐ輩な祭り人に染め上げていった。この熱気へさらに追い打ちをかけるように6人は、煩悩を楽しく蹴散らす「No more煩悩!」、愛しい君への想いを爽やかな歌声の風に乗せて届けた「あの日のファンファーレ」と、気持ちを華やかに彩る楽曲たちを歌唱。フロア中の人たちとのハートの距離をグッと縮めていった。
次のブロックでは、6人が舞い躍る桜の花びらとなり、艶やかに歌い躍った和ダンス曲の「薄紅恋歌」。メンバーの力強い歌声からの幕開け。観客たちをチャーミングな姿で煽り、熱狂の祭り人へと覚醒させた「革命的オーバードーズ」。1階と2階ステージを巧みに用い、ともに明るい未来を描こうと手を取り合った「人類!WE ARE ONENESS!」を立て続けに披露。「人類!WE ARE ONENESS!」の時には、6人と観客たちが一緒に拳を振り上げ、高ぶる感情という手と手でお互いの心を強く握り合っていた。
この日のライブでFES☆TIVEは、ブロックごとにいろんな表情を見せてきた。ここからは、夏の想い出を振り返るように夏曲のブロックへ。八木ひなたの歌声から幕開けた楽曲は、ひと夏の素敵な想い出を心へ蘇らせるように「夏リア旋律」へ。夏風のような爽やかな旋律の上で、彼女たちは可憐に舞い踊りながらも、切ない想い出から離れられない気持ちを歌声に乗せ、1人ひとりの心へ染み渡らせてゆく。《大好きな 大好きな 君のせいで》と歌う土光瑠璃子の歌声。それを受けてメンバーらが《僕の鼓動は止まらない》と歌いだす。彼女たちは「心拍白昼夢」を通し、大好きな君へ思いを馳せるように、愛しすぎて痛い胸の内を歌にしていた。続く、恋にときめく乙女心を歌った「色違いサンダル」も含め、このブロックで彼女たちは、夏が教えてくれた最高の想い出や傷ついた心模様を、想いを巡らせるように歌っていた。3編の“夏の恋物語”を通し、いつまでも消えない痛みや笑顔の心模様を見ている人たちの胸にも、消えない水着の跡のようにしっかりと焼き付けていった。
メンバー全員が一旦ステージから下がり、後方のスクリーンにアニメ映像によるFES☆TIVEのライブ行脚(ライブの楽しみ方や物販紹介)の映像が上映され、ここまでのヒートアップした会場を一度クールダウンさせるかのような演出から次のブロックへとお祭り騒ぎは繋がる。
次のブロックからは1人ひとりの持つキャラクターをモチーフとした新衣装へと着替えた6人が登場。ここで2024年1月24日(水)に発売する最新シングル曲「コズミック祭大革命」を初披露。スペイシーなイントロから始まりそこへギターの音がガツンと鳴り響くのを合図に、激しくも華やかなダンスビートが炸裂。彼女たちは“セッセッセー”や“ヨイヨイヨイ”と歌いながら観客たちを煽れば、サビでは《革命を起こせ!宇宙一!》とテンション高くキャッチーな歌を披露。フロア中の人たちがメンバーの振りを真似、声を張り上げ、ペンライトを振りながらはしゃいでいた。間奏では、6人が舞台の上でサークルを描いて走り出す。さらにFES☆TIVEは、最新シングルのC/Wに収録する「フィルタリングバニー」もここでパフォーマンス。こちらも性急なダンスビートの上で、早口言葉で煽る様も見せる、華やかに弾けた祭り曲だ。
次のブロックには、FES☆TIVEの持ち味である雅で艶やかな和要素を組み込んだ、ライブ空間へ祭り上がる景色を描き続けてきた曲たちが次々登場。「大江戸爆裂花火姫」が流れたとたん、フロア中から上がった絶叫のようなMIXの声。艶やかな姫に心を染めあげた6人が、次第にお茶目でお転婆な姿に変貌。ここから何度も燃え上がれとばかりに、誰もが感情の導火線に火を付け、思いきり祭り上がる。そのまま「シダレヤナギ」へなだれ込み、フロア中の人たちが野太い声で熱い熱い掛け声を上げ続ける。この勢いへ拍車をかけるように、6人は「夢花火」「いろは音頭ついでかつお節」「真夏の余熱」「ディスコ列島浮世の夢」とレア曲たちをメドレースタイルで歌唱。明るく爽やかに始まったメドレーも、祭りの熱が上がるのに合わせ、いつしか気持ちも色づき、最後には華やかな気分に心を染めあげ、みんなを浮かれ騒がせていった。
ライブはクライマックスへ。ここからは爆上げ祭りナンバーを立て続けに歌唱。「OIDEMASE!!〜極楽〜」のイントロを耳にしたとたん、フロア中から上がる絶叫。演奏に合わせ、場内中の人たちが声を張り上げて左へ右へと大行進。これこそがFES☆TIVEのライブ。会場中の人たちが、気持ちを1つにぶち上がる景色は、本当に圧巻だ。歌詞の一節にもあるように、そこには“楽しんだもん勝ち”の景色が生まれていた。そこから「マジカルパレード」、「カンフーミラクル~愛~」をぶち込み、フロア中の人たちが左右に駆けだせば、思いきりはしゃぎ倒す最強の祭りの景色が広がっていた。何度も何度も祭り上がっては、さらにさらにと無限ループのように祭りあがる。それこそがFES☆TIVEのかけたライブというミラクルな魔法だ。最後に青葉ひなりが語った、“1年半ぶりの屋内ワンマン、ここにいるみなさんとメンバーも含めて、みんなでFES☆TIVEです。アイドル界でもっと大きく成長していきたいので、ここにいるチームみんなでアイドル界を躍進していきましょう。私たちも背中と気持ちで語って、引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います”の言葉に、彼女たちとの熱い仲間意識を感じた。
2階ステージに登場した6人が華やかに「トーキョードリームパレード」を歌い、アンコールはスタート。舞台の上に花開いた6つのカラフルな花は、可憐に、軽やかに舞い躍っていた。その姿がとても眩しい。フロア中から上がる絶叫した声も、6人を生き生きと花咲かせる最強の養分。“私たちならどんなことだって乗り越えていける”。その言葉を約束の指切りに、これからも一緒にずっと祭り上がっていたい。最後にFES☆TIVEは「しゃかりきトップランナー!」を歌い、ふたたび場内中の熱を上げだした。彼女たちに向けて上がる絶叫した声。飛び跳ねる姿や突き上がる拳とサイリウム。魂を燃やした人たちが作り上げたのは、まるで大輪の花火のような華やかにぶち上がった景色。この熱狂を思いきり貪り喰ってこそFES☆TIVEのライブ。この日も、FES☆TIVEらしい天晴れな景色がこの空間を支配していった。
最後、2024年9月12日(木)にTOKYO DOME CITY HALLで次のワンマン公演を行うことを発表。そして、そんな彼女たちの2024年1月24日(水)にリリースする17thシングル「コズミック祭大革命」アートワークも公開となり、今週末からリリースイベントがスタートする。