いぎなり東北産[イベントレポート]地元仙台でFCイベント開催! クリスマスライブをサプライズ発表

いぎなり東北産[イベントレポート]地元仙台でFCイベント開催! クリスマスライブをサプライズ発表

Pop'n'Roll 編集部

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2023.10.25
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いぎなり東北産が、10月21日(土)宮城・仙台PITにてファンクラブ(FC)イベント<第3回 いぎなり東北ファン倶楽部の集い>を開催した。

初の地元開催となったFCイベントをスペシャルなものにするべく、9人はハロウィンの仮装(着ぐるみ)でファンの前に登場。クリスマスイベントの開催発表などとともに、FC会員とのクローズドかつアットホームな雰囲気を存分に楽しんだ。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

取材・写真・文:Yosuke TSUJI

<第3回 いぎなり東北ファン倶楽部の集い>宮城・仙台PIT(2023年10月21日)

開演時間となり、「飛ぶぞ!」のBGMとともにメンバーが登壇する。ちなみにFCイベントでは、「遊園地でのデートファッション」や「モテ服」といった、メンバーの普段の衣装とは違ったプライベート感ある姿を見たり撮影できたりするのも楽しみのひとつ。今回もどんな衣装で登場するのか、観客の期待は高まっていたことだろう。だがしかし、ステージ袖からひょっこりと顔を出したのは、うさぎの着ぐるみ姿の律月ひかる。そして彼女を先頭に、続々と着ぐるみの動物たちがステージにやってくる。うさぎの着ぐるみだけなら、ある意味「るんちゃんのプライベート」だと思えば問題なかったのかもしれない。ところが今回はメンバー全員が揃いも揃って、言うなれば「遊園地で子供たちに取り囲まれそうなモテ服」ばかりだ。

というのも今回のFCイベントは、ハロウィンが近いからというだけではなく、初の地元開催ということもあり、メンバー全員が動物の着ぐるみを着用しての実施だった。なおこちらは、2022年に仙台で行なう予定だったものの地震の影響で中止になってしまった幻のイベント<着ぐるみバレンタイン>へのリベンジも兼ねている。

想定外の格好に対するざわめきと拍手の中で、桜ひなのが“本来の姿になっちゃった”と一言。ただし、この「本来の姿」は台本のページがめくれなかったり、頭の被り物のせいで視界が狭くなっていたりと地味に大変そう。イベントやライブで進行を務めることが多い葉月結菜は、“いぎなり東北ファンクラブのみなさん、こんにちは! FCイベント仙台初開催、お待たせしました!”と客席に向けて挨拶はしたものの、その後は四苦八苦しながら(安杜羽加のサポートも受けながら)、イベントのMCとして、自分たちの着ぐるみに合わせたかのような飼育員コーデのいっきゅう(佐藤公隆、島田周彦)を呼び込んでいた。

FC結成3周年にして初のFCグッズを告知したのち、まずは今年の夏のいぎなり東北産を写真とともに振り返る『いぎなり!夏の報告会』のコーナーへ。いっきゅうから着座を促されると、脱いでいいとは誰も言っていないのに、“暑い……”と、おのおの勝手に被り物の頭を取ってイスに体を投げ出す、やりたい放題な動物たち。いっきゅうから“着ぐるみイベントの楽屋のような光景”と例えられて会場も大爆笑だ。

この夏は関東を中心に、全国各地で活動していた、いぎなり東北産。<夏の報告会>では、ももいろクローバーZの佐々木彩夏、私立恵比寿中学との対バンイベント<トライアングルプラネット vol.1>や、山形・リナワールドで開催された周年イベント<末広がり8周年祭>といった夏イベントの写真が次々にスクリーンへと映し出される。当然、そのひとつひとつにコメントやエピソードが求められるわけだが、8月は3日しか自宅に帰れなかったというくらいに超多忙だった彼女たち。すでに夏の記憶も曖昧で、吉瀬真珠からはリップサービスのつもりで語ってしまった過剰表現(というか普通に嘘情報)が飛び出すなど、コーナーの想定とは異なったベクトルからの盛り上がりを見せていた。

それだけ各地を飛び回っていたとなると、いぎなり東北産はすっかり東北のことを忘れてしまったのではないか。都会に染まってしまったのではないだろうか、と心配してしまうのが、地元ファンの本音だろう。というわけで、この手の疑惑を払拭するため、メンバーは『都会に染まったメンバーは誰だ! いぎなりお米食べ比べクイズ』に挑戦することに。これは、「東北の人たちの魂といえば、お米」ということで、宮城が誇る「だて正夢」と新潟の「コシヒカリ」を食べ比べて、「だて正夢」がどっちなのかを当てるクイズ企画。米どころで生まれ育った人たちにとっては、地元が誇るブランド米の味は遺伝子レベルで刷り込まれているに違いない。特に2018年に宮城「だて正夢」大使に任命された伊達花彩が、「だて正夢」の味を当てられないなんてことは言語道断。いっきゅうから話を振られると本人は“絶対外せないです! でも自信はないです!”と、ひとり追い詰められた表情を浮かべていた。

ところが実食をしてみると、お米の見た目や味、舌触りに違いがあるのはみんな区別できる様子。伊達が“わかった!”と目を輝かせると、元「だて正夢」大使の本領発揮。メンバー内でも意見が分かれていたが、結局、伊達花彩と桜ひなの、そして安杜羽加だけが「だて正夢」と「コシヒカリ」を正しく認識することに成功していた。

なお、「だて正夢」を外してしまったメンバーには、FCイベント恒例の罰ゲーム『いぎなり撮影会』を実施。ちょっと恥ずかしいお題を表現したポーズをとらされ、観客に激写されてしまっていた。

続いて、メンバーは、着ぐるみだからこそ企画された『いぎなり!ダンシングいす取りゲーム』にチャレンジする。これは、いぎなり東北産の曲に合わせて動物たちのコミカルなダンスと、着ぐるみのボディーにクッションが入っているからこその若干のラフプレーも許容されたイス取りゲームをかけ合わせたもの。ゲームがスタートすると、生き残りをかけて押した押されたのパワープレイの連続で、ステージに倒れ込んだり被り物の頭や靴が外れるメンバーが続出。ひよこ姿の北美梨寧がシロクマの吉瀬真珠に食物連鎖の下剋上をはたして優勝を飾る一方、桜ひなのがしれっと空気イスで観客やスタッフの目を欺こうとするなど、愛しさと激しさと力強さに面白さが共存するという混沌がステージを支配していた。

来場したFC会員からの事前アンケートを紹介する「アンケート!トーク」では、別アイドル目的で<TIF 2023>に行って、たまたま観てファンになった女性や、最初、いぎなり東北産はスタプラの「飛び道具」だと思っていたが、今や四次元ポケットから出てくる「ひみつ道具」みたいな魅力的な存在だという男性のエピソードが本人たちの口より語られる。また、“アイドルフェス以外のフェスにも出てほしい。絶対刺さると思う”という愛のあるダメ出しや、メンバーに言いたいことは“みんな体に気をつけて頑張って”だという石川県のママからのメッセージといった、いぎなり東北産に寄せられた多種多様な意見が披露された。

イベントの最後のコーナーはミニライブ。着ぐるみを着てステージに立つアイドルもなかなかいないが、着ぐるみのままライブパフォーマンスするアイドルだなんて前代未聞。ということで、動物たちが「わざとあざとエキスパート」を歌い踊ると、誰もが楽しそうにカメラやスマホを向けて、この貴重なステージを記録として残そうとする。さらに撮影可能タイム終了後に披露された「うぢらとおめだづ」では、メンバー同士で着ぐるみの頭部を交換し合うだけでなく、いっきゅうのふたりも引っ張り込んで、全11人でのてんやわんやをステージで巻き起こしていた。

“皆産、本日はありがとうございました! まだまだ東北産、12月29日のパシフィコ横浜公演まで突っ走っていきますので……(ここで情報解禁前の日程を口にして、会場がざわつく)……あ、情報解禁してない。おっと。いや、花彩知らない。今年あったから来年もあるのかなって思っちゃっただけ(笑)。12月29日まで突っ走っていきますので、会いに来てください” 伊達花彩(ピンクのクマ)

“今日は来てくれてありがとうございます。この楽しい動物9人たちと飼育員2名で、仙台で初のFCイベントをすることができて、とても嬉しい気持ちでした。ばいばーい!” 藤谷美海(某人材派遣サービスの赤いクマ)

“今日はこんなに食べちゃいたいくらいに可愛い子羊ちゃんたちがいっぱい来て嬉しいです。FCも新しくリニューアルされてるし、こういう特別感のあるイベントができてすごい楽しかったので、第4回も待ってます” 桜ひなの(茶色いクマ)

“今日は皆産と一緒に仙台でこうやってFCイベントをできて嬉しかったし、私も今日20歳になりました! まだ実感はなくて生誕イベントが終わったらわくと思うんだけど、20歳最初のライブがいつも私たちのことを好きでいてくれる、ここに来てくれているみんなだから、そんなみんなに囲まれて20歳になりましたって言えたのがすごく嬉しかったです。いつも本当にありがとうございます。夏もいっぱい思い出があったので、これからも皆産とたくさん楽しいことをやっていけたらいいなって思ってます” 橘花怜(ライオン)

“本日は本当にありがとうございました。私の地元・仙台でFCイベントが開催できて嬉しかったので、今度はメンバーみんなの地元で開催できたら……って思いつつ、今後とも皆産よろしくお願いします。よろしくまー” 吉瀬真珠(シロクマ)

“FCがリニューアルしてから初めてのイベントだったんですけど、皆産、新しいFCコンテンツ楽しんでいただけてますかね? 間違い探しとかも日々更新されているみたいなので、今後ともFCを楽しんでいただいて、私たちもFCの皆産を大切に、こういうイベントも大切に。皆産と楽しい思い出を作っていければいいなと思います。本日はありがとうございました” 安杜羽加(ゾウ)

“今日は着ぐるみを着てという特別公演だったんですけど、過去に一度、着ぐるみを着ようとなって、でも地震が起こってイベント自体が中止になったことがあって。うちらの中でも着たいなっていう気持ちがあったので、今日、FCに入ってくれている皆産にね、特別に。「簡単には見せないよ! FC限定だよ!」っていうことができたのが嬉しかったです。FCイベントは3回続いてますけど、そのうちメンバープロデュース公演とか、あとまた<いぎなりちゃん公演><とうほくちゃん公演>とかやりたいなぁ、とか(※メンバーの年下組、年上組による公演のこと)。あとFCの皆産に投票してもらった人気曲ランキングとかで公演やりたい。可能性は無限大なので、FCに入って私たちと仲良くしてくれたら嬉しいです” 葉月結菜(モモンガ)

“1年を振り返った時に、私たちがたくさんライブができたのは改めてここにいる皆産のおかげだなぁって思って、すごくありがたく感じました。これからも頑張りたいなっていう気持ちと、やっぱりFCイベントはMCのふたりも含めて、地元だったからみんなリラックスして楽しくできたなーって思います。今日はありがとうございました” 北美梨寧(ひよこ)

“はい。今日来てくださってありがとうございます。私はこういう可愛いのとか着るのはすごい好きだから、みんなで動物になるってすごいずっと……あの、ひかる「この日、楽しみなことがある」ってずっとみんなに言ってたと思うから、可愛いの着れてすごく嬉しかったです。あとFCに入るくらいに東北産のことをすごい好きでいてくださっている皆産と一緒に楽しい時間を過ごせて、とても嬉しかったです。あの、(自分の着ぐるみの)体の中から湯気が出て暑いので、こういう着ぐるみには感謝の気持ちがわいてきました。今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました” 律月ひかる(ウサギ)

そしてエンディング。MCのいっきゅうが早々にステージを後にすると、残ったメンバーたちは“動物だけだぜー” “やっと9人きりだねー”と、若干テンションおかしくステージ上で円になってわちゃわちゃし始める。この行動に、リーダー橘花怜は“致死量の青春を感じてしまった”と、なぜか感動で泣き出してしまう。そんな橘の、いぎなり東北産のライブイベントではおなじみとなっている涙とともに、終了予定時刻を大幅に延長して、彼女たちの地元・仙台で初開催のFCイベントは終了した。

なおイベント内で発表があったように、いぎなり東北産は12月16日にクリスマスイベント<いぎなりクリスマス会 2023>を仙台PITにて開催。さらに翌12月17日には仙台国際センターにて<クリスマスツーショット会>を実施する。

そして年末12月29日はパシフィコ横浜国立大ホールにて、いよいよ2023年の最重要ライブとなる<いぎなり東北産 2023 年大一番ライブ 〜いぎなり伝説への幕開け〜>に挑むことになる。

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