【Pop'n'Roll限定企画】ゆるめるモ！、9/9 Zepp Shinjukuでのツアーファイナルに“居場所がない人”5組10名をご招待！［プロデューサー・田家大知インタビューあり］

ゆるめるモ！が、9月9日（土）にZepp Shinjuku(TOKYO)にて＜GOLDEN YOU ツアー＞ファイナル公演を開催する。

今回、ゆるめるモ！発案のもと、同公演に“自分の居場所がないと感じる人”5組10名を招待するPop’n’Roll限定企画の実施が決定。

なぜ彼女たちは、今回の企画を自分の居場所がないと感じる人たちに届けようとしたのか？　

ゆるめるモ！のプロデューサー・田家大知に、その真意を訊いた。

＜ゆるめるモ！GOLDEN YOU ツアーファイナル＞居場所がない人5組10名ご招待応募の詳細は、本記事の最終ページに掲載。

“つらい時には逃げればいいんだよ”のメッセージで、10年間ひたすら積み重ねてきた居場所作り

ーーゆるめるモ！は、このたび10周年を迎えました。おめでとうございます。改めて、どういう経緯でグループを始めるに至ったのか当時のことを教えていただけますか？

田家：
これはいろんなイベントなどで話したり、自身の著書『ゼロからでも始められるアイドル運営』の中でも書かせていただいているのですが、2011年3月に東日本大震災が起こり、それまで僕はライターとして活動していたのですが、社会のためにもっと何かができないだろうかと思い始めていた時期でした。そこで“就活で失敗して自殺する若者がいる”というニュースを見た時に強烈な違和感が湧き、自分がバックパッカーで世界を放浪していたということもありますが、そんな狭い入口だけにすべてを賭けなくても、世界は広いんだよと伝えたいと思うようになりました。そして、“つらい時には逃げればいいんだよ”というメッセージを歌うアイドルグループがいれば苦しむ人たちを救うことができるのではないかと思い、路上で女の子にひたすら声をかけまくりました。

ーー当時は、想像を絶する大変な苦労があったのかと思います。

田家：
そうですね、今振り返れば何かに取り憑かれてたとしか思えないです（笑）。完全なる使命感というか、やらなくてはいけないんだと天命を受けたように感じて動いてました。

ーーそうして、長い長い10年の歴史が始まります。細かい歴史を語られたら何日もかかってしまうと思うので（笑）、大きく振り返っていただきたいのですが、10年で何を達成できたと思いますか？

田家：
達成できたことは何もないです。むしろ達成できていない悔しさの方が多くて。ただ、10年の活動の中で、お客さんにもメンバーにも多くの人の居場所を作ることはできたかなと思いました。もちろん数という意味では、思い描いていた規模には全然満たないのですが。

ーー10年の積み重ねということですよね。もう辞められたメンバーや、離れたファンもいるとは思いますが、多くの人たちの居場所になり、みなさん旅立っていったと。

田家：
そうですね。ずっと聴いてなくても、人生の苦しい時期に聴いていただき力になってくれたら何よりです。まだ聴いたことない人は今から新しく興味を持ってほしいですし、今は離れてしまった人たちも、苦しいことがあったらまたぶらりと立ち寄っていただきたいです。