日向坂46[ライブレポート]4期生も登場し、より多彩な表情で魅了したツアーファイナル「無事完走できました」
Pop'n'Roll 編集部
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日向坂46が、本日11月13日(日)に国立代々木競技場第一体育館にて<Happy Smile Tour 2022>ファイナル公演を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
日向坂46<Happy Smile Tour 2022>国立代々木競技場第一体育館(2022年11月13日)
撮影:上山陽介
ライブ冒頭、フードを被ったメンバーたちがステージに登場。クールなCGをバックに、キャプテンの佐々木久美や齊藤京子、金村美玖が拳を突き上げると、スクリーンに映った青白い月のような球体が割れる。
ここから1曲目の「My fans」を披露。いつもは火柱を上げる熱い演出とともにパフォーマンスしている楽曲だが、今回は青い炎をバックにクールに決める。そのままダンストラックに移行し、最後はステージ上で白い衣装に早替え。
佐々木久美の“<Happy Smile Tour>、行くぞ―!”という掛け声とともに、日向坂46を代表するアップテンポな盛り上げ曲「NO WAR in the future 2020」を歌唱し、一気に会場のテンションを上げた。
続く「キツネ」では、間奏で全員のソロダンスを挟むというスペシャルなアレンジもあった。
ここで最初のMCコーナー。佐々木久美は会場のファンを見渡して“熱気すごい!”と感嘆の声を上げる。今日の意気込みを聞かれた小坂菜緒は、“この会場にいらっしゃるみなさんも、配信でご覧のみなさんも、たくさん笑顔になって楽しんで帰っていただけたらなと思います”と語った。
ここで、富田がステージ上に虫がいることを報告。佐々木久美が手で掴んで“退場”させ、“きっと代々木公園から、ライブが観たいって来た、おひさま(日向坂46ファンの総称)ですかね”と言って会場を和ませる一幕も。
最後に、このツアーを通してやってきた、ライブをもっと楽しくするための呪文“ハッピーチャチャチャ、スマイルピロピロピロ〜”をファンとメンバーが一体になって唱えた。
ここでアリーナ後方のステージに移り、1期生曲「耳に落ちる涙」、2期生と3期生・上村ひなのによる「君のため何ができるだろう」を披露。さらに、しっとりとした雰囲気の中で「僕なんか」を歌い上げる。再び前方のメインステージに戻ると、今度は青空をバックに「飛行機雲ができる理由」を歌唱。続いて、スマイルマークを手に持ったメンバーたちが「君しか勝たん」を明るく元気にパフォーマンスした。歌唱後、センターの加藤が“続いては、みなさんお待ちかねのこの方たちの登場でーす”と告知すると、4期生がステージに登場する。
初々しい真っ白なワンピースを着た12人の4期生たちは、ダンストラックで堂々とソロダンスを披露。そのまま彼女たちの初めての楽曲である「ブルーベリー&ラズベリー」をパフォーマンスする。歌唱後には、会場のファンから長い拍手が送られた。9月に日向坂46に加入した4期生たちは、公式YouTubeチャンネルでのティーザームービー配信、「ブルーベリー&ラズベリー」のMV公開、全員のドキュメンタリー映像配信、そして冠番組『日向坂で会いましょう』での特集を経て、今回の東京公演で初めてステージに立った。
これまでの期よりお披露目までの露出が多かっただけに、ファンの期待感も最高潮に高まっていたことが伝わってきた。
ステージに戻ってきた先輩たちが見守る中、1人ひとり自己紹介をした。
石塚瑶季:
東京都出身、高校3年生18歳の石塚瑶季です。猫と野球が好きです。これから一生懸命頑張るので、よろしくお願いします。
岸帆夏:
東京都出身の18歳の岸帆夏です。早く先輩方のようなパフォーマンスができるように精一杯頑張ります。よろしくお願いします。
小西夏菜実:
兵庫県出身、18歳高校3年生の小西夏菜実です。これから精一杯頑張ります。よろしくお願いします。
清水理央:
千葉県出身、高校3年生17歳の清水理央です。今日、みなさまにお会いできることが本当に楽しみでした。なので、今とても嬉しいです。これから一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。
正源司陽子:
兵庫県出身、15歳の正源司陽子です。2日間来てくださったみなさんと本日配信でご覧のみなさん、ありがとうございました。これから一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。
竹内希来里:
広島県出身、16歳の竹内希来里です。今日みなさんにお会いすることがすごく楽しみでした。配信の方もすごく楽しみしてくださるかなってドキドキしていました。これからよろしくお願いします。
平尾帆夏:
鳥取県出身、19歳の平尾帆夏です。こうしておひさまの方々と直接とお会いできてとっても嬉しかったです。配信を見てくださってる方もありがとうございました。これからよろしくお願いします。
平岡海月:
福井県出身、20歳、平岡海月です。これから精一杯日向坂46を楽しんでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
藤嶌果歩:
北海道出身、高校1年生、16歳の藤嶌果歩です。みなさんにお会いできてとっても嬉しいです。これからどうぞよろしくお願いします。
宮地すみれ:
神奈川県出身、16歳の宮地すみれです。みなさまとお会いできるこの日をずっと楽しみにしてました。これからよろしくお願いします。
山下葉留花:
愛知県出身、19歳の山下葉留花です。これから日向坂46に貢献できるよう精一杯頑張ります。よろしくお願いします。
渡辺莉奈:
福岡県出身、中学2年生13歳、渡辺莉奈です。今日の日をとっても楽しみにしていたので、「ブルーベリー&ラズベリー」を披露できてとても幸せでした。これからよろしくお願いします。
これを受けて、佐々木久美が“ということで12人の4期生が日向坂46に加わりました。日向坂46、総勢33人になるんですけれども、横一列がこんなに長くなっちゃって。私たちも嬉しいです。33人になっても変わらずに日向坂46らしく、これからも頑張っていきたいと思います。これからも私たちのことをどうぞよろしくお願いします”と語ると、メンバー一同で“よろしくお願いします!”と元気に挨拶した。
また、左肩の治療のため初日からツアーを休んでいたものの、今回の東京公演から復帰した潮紗理菜が、メンバーとの絆を感じるエピソードを披露。
“みーぱん(佐々木美玲)が昨日の夜に「何か不安なことがあったら明日みんなで確認しよう」「みんなきっと迷惑じゃないから、全然言っていいんだよ」っていうのを連絡くれて。それで私もみんなにお願いすることができて、今日も、不安なしですっごい楽しんで全力な気持ちでこのステージに立ててるから。本当にみんなのことが大好きだなと思います”とグループ愛を語った。
ここからはユニット曲を披露。影山優佳、金村美玖、富田鈴花、上村ひなのによる「その他大勢タイプ」。佐々木美玲、東村芽依、河田陽菜、松田好花による「10秒天使」。いずれも最新シングルのカップリング曲で、このツアーからパフォーマンスしているため、今日初めて観たというファンも少なくなかっただろう。さらに、3期生4人が「ゴーフルと君」を元気いっぱいに歌った。
続いて、全員でデビューシングル「キュン」を歌唱。1期生は白、2期生は青、3期生は黄色と、期別に色分けされたワンピースでステージを彩った。
さらに、潮による“懺悔大会、行っくよ〜”という掛け声とともに、1期生が「真夜中の懺悔大会」をパフォーマンス。後輩に負けず元気に弾ける。次は2期生曲「恋した魚は空を飛ぶ」。小坂菜緒、丹生明里が前方ステージのお立ち台に上がり、他メンバーは後方ステージから前方に移動して歌いながら、2期生の高いパフォーマンス力を見せつけた。再び全員が集結すると、「アディショナルタイム」から間髪を入れずに「ってか」を披露。日向坂46史上最もスピーディな振り付けで、グループのカッコいい側面を見せた。
ここで場内が暗転し、VTRが流れる。日向坂46のデビューシングル「キュン」のセンターに小坂菜緒が指名されたシーンから始まり、2nd、3rdと日向坂46のシングルヒストリーを振り返っていく。小坂に続き、加藤史帆、金村美玖といった歴代センターたちが紹介され、最後に齊藤京子が大写しになる。ここでステージにメンバーたちが登場し、齊藤がセンターを務める最新シングル「月と星が踊るMidnight」をパフォーマンス。愛知県で行なわれたツアー初日にサプライズ披露された楽曲だが、その後のツアーや音楽番組でのパフォーマンスを経て、さらに磨きがかかっていた。美しいフォーメーションダンスと手先まで揃った振り付けに、観客は息を呑むように見入っていた。
そして、ステージ中央の舞台がせり上がり、背景のモニターに月が浮かび上がるスケール感のある空間で「知らないうちに愛されていた」を歌唱。メンバー全員が日向坂46の“ひ”ポーズを掲げて、ユニゾンでを“wow”と歌う。会場には、メンバーのメッセージがプリントされた大量の紙飛行機が舞うという演出もあった。
ここで本編が終了。アンコールでは、メンバーたちがツアーTシャツを着て登場し、「アザトカワイイ」を歌った。最新シングルのセンターとしてツアーを完走した齊藤は、“思えばこの8枚目の「月と星が踊るMidnight」でセンターをやらせていただくこととか、このツアーの初日で発表をして、無事千秋楽を迎えられたのは、すごく感慨深いものがあると言うか。このツアーは私にとってすごく大切な想い出になりました。これからもいろんな歌番組で歌えるように頑張りたいと思います”と語った。佐々木美玲は“やっぱりツアーをやっているとメンバーが欠けたりしたこともあったんですけど、でもこうやって千秋楽、誰一人欠けることなく、そして4期生も加わって、すごい大きなグループになったなって、すごく嬉しい気持ちでいっぱいですね。こうやっておひさまのみなさんのお顔も見れて幸せです。本当に大好きです”と伝えた。
そして、佐々木久美が“私はみなさんが作ってくれるあれが大好きなんですよね”と語ると、会場がサイリウムで虹色に染まる。“今回は、私たちも一緒にみなさんの虹に参加させていただきたいと思います”と言ってから、「JOYFUL LOVE」を歌唱。メンバーがアリーナの外周に散らばり、ファンと同じ色のペンライトを掲げて歌う。曲間にはウェーブも敢行し、最高の一体感を演出した。そして最後の1曲はセルフタイトル曲「日向坂」。メンバーの“ヘイ!”に合わせて、ファンがグループカラーの水色のペンライトを突き上げる。
歌い終わると、佐々木久美は“もう楽しすぎてどうにかなってしまうんではないかと思うくらい楽しかったです”と感想を述べながら、4期生もステージに呼び込む。さらに、グループを代表してツアーの総括と日向坂46のこれからについて語り、ライブを締めた。
“33人になりました日向坂46ですが、本当にみなさんに支えられて、また一歩踏み出すことができます。これからも、12月には<ひなクリ>もありますし、これからもみなさんとのコンサート、ライブという時間を大切にしながら、一歩一歩踏みしめて、日向坂46として前進していきたいなと思います。おひさまのみなさん、これからもずっと日向坂46を大好きでいてくれますかー!(拍手)。ありがとうございます。私たちもみなさんのことが本当に本当に大好きです。今日も本当にありがとうございました。そして、このハッピースマイルツアー、無事完走できました。本当にありがとうございました! みなさん、今日は気をつけて帰ってください。そして配信で観てくださった方も、本当にありがとうございました。以上、私たち日向坂46でした!”
昨年の全国ツアーでは、オリジナルの物語を朗読するコーナーやご当地クイズを行なったが、今回はパフォーマンスを中心に見せる、いわばストロングスタイル。新曲「月と星が踊るMidnight」にもリンクした演出を随所に挟みながら、日向坂46のクールな側面と可愛い側面をファンに届けた。早くも1ヵ月後の12月17日(土)・18日(日)に恒例のクリスマスライブが行なわれるが、ライブごとに大きく演出方針が変わる日向坂46のステージは、次回も見逃せないだろう。