TEAM SHACHI[ライブレポート]熱量の高いパフォーマンスで作り上げた夏のライブの完成形「これからもみんなで楽しい空間を作っていきましょう」
Pop'n'Roll 編集部
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TEAM SHACHIが、10月10日(月・祝)に大阪城野外音楽堂にて<SHACHI SUMMER〜破茶滅茶!夏のサバイバル〜>を開催した。
<シャチサマ>は、前進グループであるチームしゃちほこ期に2013年〜2018年まで毎年行なっていた夏の大型ワンマンライブで関西は初進出となる。
当初は2020年に大阪城野外音楽堂にて開催予定だったが、コロナ禍で中止となり、2022年7月に開催発表も直前でメンバーが新型コロナウイルスに感染し延期。今回、満を持しての実施となった。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
TEAM SHACHI<SHACHI SUMMER〜破茶滅茶!夏のサバイバル〜>大阪城野外音楽堂(2022年10月10日)
ステージには、グループの名前にもなっている海洋生物シャチのキャラクターロゴが頂上に乗った巨大遺跡のセットが堂々とそびえ立ち、観客であるタフ民(TEAM SHACHIのファンの総称)たちの期待と興奮を煽る。
開演を告げる合図とともに、オリエンタルな音楽が会場を包み込み、一気に世界観に引き込むと、お馴染みのSE「OVERTURE〜ORCA〜」でTEAM SHACHIのホーンセクションであるブラス民が華々しくオープニングを飾る。
会場の高揚感が最高にたどり着いた時、雨が降ったり止んだりをくり返す当日の悪天候を振り払うかのように、咲良菜緒がシャウトして1曲目「雨天決行」がスタート。10月に行なわれる、特別な<シャチサマ>が開幕した。
序盤から全力でタフ民を煽るTEAM SHACHIは「ROSE FIGHTERS」「番狂わせてGODDESS」と立て続けに激しいライブナンバーを投下。ステージには炎が惜しみなく放たれ、3曲を終えた時点で、アウターを脱ぎTシャツ姿で応援することを決めたタフ民もいるほどの熱気に包まれた。
その後、メンバーがMCを終えると、またしてもオリエンタルな音楽が会場に鳴り響き、今回ステージを一緒に作り上げていく大阪はちゃめちゃダンサーズが登場。メンバーも合流し、合計14人でのダンスパフォーマンスを魅せる。そのまま「J.A.N.A.I.C.A.」「OEOEO」で会場を巻き込んでいったメンバーは、久しぶりのナンバー「サマラバ」を披露。この曲は、メンバーがメロディを歌わずにメインコーラスを担当する、怪し気な雰囲気も醸し出す夏のラブソング。思わず笑みが溢れるコミカルな振り付けをタフ民と一緒に踊り、会場が一体になるとRIP SLYMEのカバー曲「JOINT」を届けて、メンバーは客席を通りながらサブステージへ。まさに夏のお祭り騒ぎで、メンバーは縦横無尽に会場を盛り上げていく。
続くMCで、坂本遥奈が“我らがブラス民をご堪能ください!”と煽ると、すっかり暗くなってきた会場にブラス民のアンサンブルが響き渡り、エモーショナルな夜の雰囲気の中、怒涛の曲展開がくり広げられる新曲「江戸女」が初披露された。そして、再びブラス民による演奏の後「かなた」「Rainbow」というミディアムナンバーを歌い上げた。
余韻に会場が浸る中、警告音が鳴り響き、早くもライブは後半戦へ。「SURVIVOR SURVIVOR」「HORIZON」「AWAKE」と改名後のハードな印象のナンバーを立て続けにパフォーマンスし、その後も熱気を帯びていく会場に対して「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」では、メンバーによる怒涛の煽りでタフ民の気持ちが高ぶり、畳み掛けるように「抱きしめてアンセム」で盛り上げると、9月に配信リリースした新たなTEAM SHACHIのライブアンセム「舞頂破」も披露。ボルテージは最高潮に達した。そして最後は「DREAMER」を歌い、本編の幕を閉じた。
たくさんの拍手の中、再び登場したアンコールでは、坂本が“好きになったタイミングはみんなバラバラで、この時期のシャチもよかった、しゃちほこの時もすごくよかった、と多分みんなそれぞれあると思うんだけど、私たちは常に「楽しい」を更新しているし、私は心の底から「今が1番楽しい!」って、自信を持って伝えることができます#”と伝え、咲良は“今日は、近くに行ってみんなの顔を見たり、後ろ(のステージ)に行ってみんなをびっくりさせたり、私たちがやりたかったことや自分たちらしさができたライブだったな。ここ数年間、いろいろなルールもあった中で、自分たちでこういうのをやりたいと思うことができたんじゃないかなと思います。今日のライブがTEAM SHACHIの夏のライブの完成形、あとは声だけだよね!”と笑顔でタフ民に問いかけた。
大黒柚姫は“7月にできなかったことで悔しい想いを全員にさせてしまったけど、期間が延びたからこそ準備できたことや、新曲とか未来の私たちを見せることができたことは大きいと思いました。自主レーベルになってすぐにワンマンライブができるというのは本当にありがたいと思っていて、今日みんなと一緒にこの空間を作れたことが本当に幸せでした”と延期公演に対しての気持ちを述べた。また、通路練り歩きなどのタフ民への近距離演出にも触れ、タフ民との信頼関係に感謝を伝えた。
最後に秋本帆華は“今日来てくださったみなさん、そして7月中止になってしまってから、すぐにこの会場を押さえて調整してくださったスタッフさんにも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。タフ民とこのメンバーが大好きです! これからもみんなで楽しい空間を作っていきましょう”と感謝を伝えると、その後、秋本が作詞した新曲「光」の話題へ。彼女たちがイメージキャラクターを務めているFUJIMAKI GROUPの企業CMにも起用され、何か新しいことに取り組む人に対する応援ソングとなっていて“誰に何を言われようと自分が選んだ道は信じて突き進め、飛び込んじゃえという曲になっています”“私たち自身も、夢を追う者として等身大の気持ちで歌っています”と、曲に込めた想いを秋本が伝えて、10月23日(日)に配信リリースされる「光」を初披露した。
その後のMCでは、12月24日(土)に東京・品川ステラボールにて、アコースティックな雰囲気でカバー曲やクリスマスソングなどにも挑戦する「鯱の大感謝祭」と、翌年1月28日(土)にZepp Nagoyaにて<トーカイ王国祭>、2月25日(土)にLINE CUBE SHIBUYAにて<SHACHI CARNIVAL〜仮面を外してワックワク!?はちゃめちゃ祭典〜>を開催することを発表。今後も精力的に活動していくことを報告すると、会場は大きな拍手に包まれ、「ノッてけめんそーれ」では会場中をメンバーが練り歩きながら楽しく踊るとタフ民も笑顔が溢れる展開に。
最後は「Today」を歌い上げ、会場が1つになり、4年ぶりの<シャチサマ>は大盛況の中、幕を閉じた。
なお、TEAM SHACHIは、プライベートレーベル『ワクワクレコーズ』から11月23日(水・祝)に1st EPをリリース予定。同作には、先日配信リリースされた新曲「舞頂破」に加え、シャチサマで初披露した「江戸女」「光」も収録が決定している。より精力的に活動の幅を広げていくTEAM SHACHIの今後に注目してみてほしい。