©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

西野七瀬[イベントレポート]撮影前の心境を告白「クランクイン前は絶望的でした」映画『恋は光』感謝御礼記念舞台挨拶にて

Pop'n'Roll 編集部

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2022.07.23
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映画『恋は光』が、7月23日(土)にロングラン上映を記念して<感謝御礼記念舞台挨拶>を開催した。同イベントには、神尾楓珠、西野七瀬、小林啓一監督が登壇。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

<映画『恋は光』感謝御礼記念舞台挨拶>(2022年7月23日)

“恋する女性が光って視える男”と“3人の女子大生”が、“恋の定義”を巡って大論争をくり広げる文科系哲学恋愛映画『恋は光』が、6月17日の公開から1ヵ月以上を経て、観客の熱い声に応える形でロングラン上映が決定。それを記念して、本日7月23日(土)に都内劇場にて<感謝御礼舞台挨拶>を開催。主演の神尾楓珠と共演の西野七瀬、小林啓一監督が登壇し、映画を観た観客からの質問に答えた。

神尾は、同作で演じた西条と同じようにメガネ着用で登場し“毎回ですよね、この作品の舞台挨拶では”と笑顔を見せた。劇中で地味な衣装が多かっただけに小林監督から“髪も伸びて、服もオシャレになって……(笑)”といじられていた。

神尾、西野の周囲でも同作を観た人たちからの反響は大きいようで、神尾は“地元の普段連絡を取らない友達も「観に行った」と教えてくれて「ありがとう」と返したら、七瀬ちゃん目当てだと言われました(笑)。僕らは世代なんでね”と笑いを誘いつつ“観てくれた人たちからは、今までと全然違う役柄だけど、違和感がなくて「振り幅がある」と言ってもらえることもあって、嬉しかったです。「神尾楓珠ってこういう役もできるんだな」という声をSNSで見かけたりもしました”と嬉しそうに語った。

西野も“私も「観たよ」という連絡をもらってます。映画を観た直後に電話をかけてくれた子もいました。「よすぎた!」ってバーッとしゃべってくれて、メチャクチャ嬉しかったです”とコメント。映画を観た人からは、西野が演じた、西条の幼馴染みの北代を支持する声が数多く上がっているそうだが、西野は“私も北代のキャラは好きです。「ずっと見ていたい」と言っていただけたりして、嬉しいです”と喜びを口にした。

西条と北代の関係性、微妙な距離感も好評を集めているが、小林監督によると“2人ともはじめはしっくり来ていない感じがあった”とのことで、神尾も“掴み切れていなかったですね”とうなずく。西野にいたっては、監督と自身の間の北代に対するイメージのギャップの大きさに“クランクインする前の時点では絶望的でした。(撮影開始の前日に)「明日からどうしよう!?」って思っていました(苦笑)”と告白。

そんな2人だが、小林監督は、神尾と西野が撮影現場で積極的にコミュニケーションを取ることで、よい関係性が出来上がっていったと称賛する。神尾は“どちらかというと、自然体で現場にいました”と振り返り、西野も“(神尾との会話が)楽しかったのでずっとしゃべってましたね”と述懐。監督は、2人が本番ギリギリまでおしゃべりをし、お芝居が終わりカットがかかると、再び同じテンションで会話の続きをしていたと指摘し、西野は“そうやってしゃべっているのを監督が見て「その感じで」と言われました”と明かした。

この日の観客は、半分以上が同作を2回以上鑑賞しており、中には5回以上、10回以上も観ているという観客も。そんな熱烈なリピーター向けに、同作をより楽しむことができる見どころや撮影の裏話を尋ねると、小林監督は“マニアックなポイントですが、初めての女子会という感じで北代と宿木(馬場ふみか)、東雲(平祐奈)がワインバーに行くシーンで、東雲が恋の定義を否定されるところがありますが、その時の東雲の顔に注目してほしいです。「何言ってるの、この人?」という感じのよい表情をしてます。その後の、北代が1人美味しい肉を食べているところもポイントです”とアピールする。

西野はこのシーンについて“楽しかったです。北代は、東雲と宿木のやりとりを俯瞰で見ていることが多くて、やりとりが噛み合ってなくて「おもろいなぁ」という感じで見ているのが面白かったです(笑)。そこに参戦していかないところに北代っぽさが出ているのかなと思います”と語る。

神尾は、自身の大変だった撮影として“ひたすら想いをノートにしたためるところですね。長かったです!”と述懐。自分で鉛筆を削って、せっせと書き続けていたそうだが“実はカメラの外に監督がいて、ずっと監督と話をしながら書いてました。胡坐(あぐら)で足がしびれるのがしんどかったです(笑)。交換日記が出てきますけど、祐奈ちゃんの字がめっちゃ綺麗でした。僕も綺麗なんですけど(笑)、祐奈ちゃんの字はすごく綺麗でビックリしました”と細かい見どころを明かした。

西野は、アユ釣りのシーンに触れ“釣ったあと、食べてるんですけど、養殖と天然のどっちも食べました(笑)。本当にいっぱい食べてます。メチャクチャ美味しかったです!”とニッコリ。神尾から“天然と養殖、どっちが好き?”と尋ねられると“養殖(笑)”と答え、神尾からは“養殖かい(笑)!”とツッコミが飛び、会場は笑いに包まれた。小林監督からは“頬っぺたにアユをくっつけながら、良いお芝居をしてました”と称賛の言葉も飛び出したが、西野は“ついてました?”と反応。“メッチャついてたよ(笑)!”との監督の言葉に“そこも注目してください!(笑)”と呼びかけた。

この日は、観客からの質問にも回答。西条の部屋のビデオデッキにホコリが被っているなど、細かい部分まで作りこまれていることに感銘を受けたという観客からは、登場人物ごとの部屋のこだわりについて、また北代の部屋は映画に登場しないが、もしも描かれるとしたら、どんな部屋だと思うか?という質問が寄せられた。

神尾は、“西条の部屋はすごかったです。本当に隅までちゃんと作りこまれていました。生活感があってメッチャいいですよね!”と深くうなずく。小林監督は“トラック1台分くらいの荷物を運んでセッティングしました”と語り、机まわりについてゴチャゴチャしているが、汚く散らかっていないというところや、祖父と同居していた名残が見られる点など、こだわりのポイントを明かした。北代の部屋が登場するなら?という問いに西野は“綺麗でもないし、散らかってもなさそう”と語り、監督が“意外とファンシーなぬいぐるみとか……?”と語ると、神尾も西野も“ありそう!”と同意した。

北代の服や髪形などのファッションについて、西野のお気に入りを尋ねる質問には、西野は“可愛かったですね。ちょっとボーイッシュでサンダルが多くて ”と嬉しそうに語り、“釣りの時の格好はけっこう好きです。ガッツリと釣りの装備って初めてだったので(笑)。白いオーバーオールも好きです。ひとつ結びにしていて印象的です”と明かした。

最後に神尾は“この映画がとにかくもっともっとたくさんの人に劇場で観ていただけたら嬉しいです”と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

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