伊藤万理華、舞台<宝飾時計>出演決定「演じている自分、本来の自分、どんな形で重なるのかも楽しみです」

伊藤万理華、舞台<宝飾時計>出演決定「演じている自分、本来の自分、どんな形で重なるのかも楽しみです」

Pop'n'Roll 編集部

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2022.07.01
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伊藤万理華が、2023年1月に東京芸術劇場プレイハウスにて上演される舞台<宝飾時計>に出演することが決定した。

女性ならではの独特な視点で注目作を生み出し続けている根本宗子がオリジナル脚本・演出を手がける同作。

現在発表されている、高畑充希演じる主人公ゆりかを支えるマネージャー兼恋人役の成田凌に加えて、全キャストが解禁。

今回新たに発表となったのは、小池栄子、伊藤万理華、池津祥子、後藤剛範、小日向星一、八十田勇一の6名。それぞれが作品への意気込みを語ったコメントも到着した。

東京公演は2023年1月9日(月・祝)~1月29日(日)に東京芸術劇場プレイハウスにて上演。その後、2月に大阪、鳥栖、愛知、長野公演を予定。チケットの最速抽選先行は、ホリプロステージプレミアム会員(有料会員)にて8月22日(月)より受付開始。

キャスト/スタッフコメント

高畑充希:
根本さんの作品は、私の好きな毒気を持った素敵な作品なので、いつかご一緒したいと思っていました。実際根本さんにお会いしてもすごく魅力的な方だったので、根本さんの描く世界で演じられることが、とても楽しみです。

主人公のゆりかは子役出身ですが、私も中学生からお仕事をしているので近い部分があり、確かにキャリアが長くなっていく中で、自分の人生と演じている人生が混乱してくることもあります。30歳になったから何かが変わったわけではないのですが、自分自身や、周りの手の届く人たちを大切にしたくて、優しくなりたいと思ったり、年々穏やかな人に憧れるようになってきました。

演劇は敷居が高いという印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、根本さんの作品は女友達と話しているような気持ちで観られる作品が多い気がします。愛おしく、歪な人たちが出てくる印象なので、私もそんなキャラクターを作れたらと思っています。

アラサーを生きて戦っている女性たちにはもちろん、ご年配の方や男性にも、エンタメとして楽しんでいただける作品になるといいなと思います。

愛と毒気がたっぷり詰まった普通じゃない話になると思いますし、私はそこに全力で向かっていきたいと思っています。ぜひ劇場に体感しに来ていただけると嬉しいです。

成田凌:
根本宗子さん、高畑充希さんという素敵な座組に入れることがすごく嬉しく、楽しみです。

今の根本さんがどんな物語を書かれるのか、社会や人に対して思うことがギュッと詰められた作品になると思うので、とてもワクワクしています。高畑さんとはずっとご一緒したいと思っていたので、長期間稽古をしてともに物語を作り上げていけることが楽しみです。僕の演じる大小路役は、高畑さん演じるゆりかを公私ともに支えるマネージャー兼恋人役ということで、全部を肯定して愛で包んでいく優しい人間なのかなと想像していますが、そこに根本さんならではのユーモアが入ってくると思いますし、根本さんがどういう風に自分を見ているのかもわかってくると思うので、今から楽しみにしています。

悩みにぶつかり、もがきながら生きている人間の“必死さ”は、滑稽にも美しく見える瞬間があると思います。悩みを抱えている方も、これからそういう悩みを抱える年代も、“あぁ、そんな時もあったな”という方にも、どの世代の方にも楽しんでいただける作品になると思います。1度も舞台を観劇したことがない方にも気軽に観に来ていただきたいし、観に来ていただけたら嬉しいです。頑張ります!

小池栄子:
ねもしゅーsanの舞台に呼ばれた! しかも大ファンの高畑充希ちゃんだ! とっても嬉しかったです。

ねもしゅー演出の、ある日常を私たち観客が覗き見しているような面白い切り取り方、役者たちの輝かせ方に引き込まれました。

いつか演出を受けたい!と思っていたので、素敵な役者さんたちとモノづくりできることが今から楽しみです。

小池!頑張ります。

伊藤万理華:
初めて出演した根本さんの舞台作品を通して、演劇の楽しさを体感したことを憶えています。それ以降は価値観も大きく変わり、演じることに対する興味もより深くなった気がします。人と関わること、自分と向き合うことに悩みながら、根本さんの作品に参加する度にその想いをぶつけてきました。

こうしてまた舞台で再会できることを心から嬉しく思います。

子役出身の3人の1人、杏香を演じます。演じている自分、本来の自分、どんな形で重なるのかも楽しみです。

座組のみなさんと観客のみなさんと心を通わせながら、精一杯向き合います。

池津祥子:
根本宗子さんの作品は2019年の<今、出来る、精一杯。>が初参加でした。

タイトル通り、稽古から本番までどっぷりと演劇に向き合う濃密な時間を過ごしました。根本作品の登場人物は問題を抱えた人たちが互いに傷つけ合いながらもなりふり構わず我が道を突き進む。その真っ正直さに清々しさと信頼感をいつも感じます。

そんな根本さんの新作で高畑充希さんを始めとする今回初共演のキャスト陣とのお稽古も楽しみですし、前回根本組でご一緒したメンバーとの再会も嬉しく心強いです。

一切妥協のない粘り強い演出家のもと、座組全員が全力で作り上げる<宝飾時計>の世界。しっかりお届けできるよう精一杯挑みます。

みなさまと劇場でお会いできるのを楽しみにしております。

後藤剛範:
今回の座組は、みなさんもれなく初めましてなのでちょっと緊張はしますが、今からわくわくしています。根本さんとは、出会って10年以上経つ古き友人なんですが、自分の近しい人たちがどんどん一緒に仕事していく中、自分だけはなかなかその機会に巡り合えませんでした(実際に会うこともあまりないので、近況だけは詳しい遠い遠い親戚のおじさんみたいな感じかと思っています)。

そんな自分にとって、今回はやっと一緒に演劇ができる期待と、うっすら感じる小っ恥ずかしさが入り混じった状態で稽古に臨むのかなと思います。

なので稽古はわくわくと緊張、小っ恥ずかしさで、修学旅行に行くような感じになりそうです。

小日向星一:
根本さんの舞台に出させていただくのは今回で3度目です。常に新しいことに挑戦されている根本さんとの創作はいつもとても刺激的です。今回もどんな舞台が出来上がるのか、もうすでにワクワクしています。

素晴らしい共演者のみなさまとご一緒に、精一杯頑張ります。よろしくお願いします。

八十田勇一:
念願の根本宗子さんの作品に参加できてとても嬉しいです! ……とはいえ、いざ出演が決定すると“根本さんの世界にフィットできるんだろうか”と弱気になる自分もいます。そんな時は自分自身に“きっと根本さんは刺激が欲しい人なんだ! フィットするんじゃない、壊すんだ!”とカツを入れる毎日です……。毎日はうそ、時々。とにかく健康な状態で稽古に臨みます。

根本宗子(作・演出):
かれこれ5年くらい前でしょうか、充希さんから“私に芝居を書いてほしい”と言っていただいたのは。それはそれはもう飛び上がるほど嬉しかったです。言葉とともにクロワッサンをくださったんですが、そんな嬉しい言葉をいただいた後ですから、人生で食べたクロワッサンの中で1番美味しく感じましたし、絶対忘れない味として記憶に残っています。そんなにストレートに、しかも本当に実現するくらい大きな声で言ってくださる方はそうそういないので、さらに嬉しかったんです。

充希さんはさまざまな役の人生を背負ってきた俳優ですから、どんな役をお渡しするのがいいかとても悩み“最大のラブレターを渡せる私になってから”と思ってしまい、構想を死ぬほど練りに練ってお待たせしてしまいました。

充希さんの俳優人生と、私の作家人生の交わり重なるポイントを捉えてこのタッグでしかできない舞台のプランを出すことができて、2023年ご一緒すべきベストなタイミングがやってまいりました。大好きで憧れの神田恵介(keisuke kanda)さんも衣裳で参加してくださることになり、今年に入ってからずっと胸が高なっております。

“演劇”をお見せできるよう、精一杯取り組みたいですし、この冬のすべてを捧げようと思っております。

神田恵介(keisuke kanda/衣裳):
作・演出の根本宗子さんにお声掛けいただき、衣裳として参加させていただくことになりました。主演の高畑充希さんと根本さんという同世代の2人の才能がどのように世界を作り上げていくのか、今から楽しみでなりません。演劇と言えばお稽古場でのジャージですが、自分のブランドでもさまざまなデザインのジャージをずっと作り続けて来たということもあり、その重なりを力に変えて今までにない舞台衣裳にできたらと意気込んでいます。戯曲や演出に寄り添う御守りとして。袖を通してもらう役者さんの戦闘服として。この舞台に自分なりに花を添えられるよう、精一杯取り組みたいと思います。

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