モーニング娘。’22[ライブレポート]森戸知沙希が卒業「夢のような素敵な時間を本当に本当にありがとうございました!」
Pop'n'Roll 編集部
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モーニング娘。'22 森戸知沙希の卒業コンサートが本日6月20日(月)に日本武道館にて開催され、森戸が同公演をもってグループおよびハロー!プロジェクトを卒業した。
森戸知沙希は2014年11月にカントリー・ガールズへ新メンバーとして加入し、2017年6月にモーニング娘。との兼任を発表。ハロー!プロジェクトでの合計約7年半にわたる活動に一旦幕をおろす。
本公演は今年3月19日よりスタートしていたツアー
会場にあふれるクラップと森戸のイメージカラーである白のペンライトの光に迎えられ、白の衣装に身を包んだメンバーがステージへと現れるとライブは森戸がセンターをつとめる楽曲「青春Night」からスタート。続く鉄板ダンスナンバー「One・Two・Three(updated)」では360度ステージにあわせたフォーメーションで特別感を生み出しつつ、「Teenage Solution」ではクールさも見せる。
MCではライブについて森戸が「卒業発表してから今日までがあっという間で、ついに来たかという感じです。 この13人体制でのパフォーマンスを目に焼き付けて貰えるようにしっかり楽しんでいきたいと思います」と語りかける。さらに、6月8日発売のニューシングルより「Chu Chu Chu 僕らの未来」を披露された。誘うように囁きかけるイントロから熱量を刻み込むパフォーマンスで会場の視線を集め、さらに5曲を立て続けに届けた。中でも武道館用の特別セットリストで追加された「笑顔YESヌード」は森戸自身がツアー中からパフォーマンスしたいと希望していた楽曲だ。
中盤では少人数ユニットのブロックも。小田・羽賀・横山・北川による「しょうがない 夢追い人」、譜久村・牧野・岡村による「恋人には絶対に知られたくない真実」、生田・石田・野中・加賀・森戸・山﨑での「愛され過ぎることはないのよ」とそれぞれが存在感を見せた。
そこからセンタースクリーンに森戸のハロー!プロジェクト活動初期からの思い出ショットが映し出され、全員での「I WISH」へ。温かいバラード調のイントロからサビのポップな転調で一気に会場全体が多幸感に包まれる。スクリーンに映るツアー中の楽屋裏ショットや全員でのライブ前の円陣と、ステージ上で歌い踊るメンバー達の姿が重なり、曲終わりには森戸が様々な思いを巡らせたのか嬉し泣きしそうな表情をみせた。後半はメドレー含め、ほぼノンストップで10曲をパフォーマンス。熱量たっぷりに汗を光らせながら圧巻のステージを演じあげた。
本編ラスト前には、メンバー全員が公演を振り返っての感想と森戸知沙希への言葉を贈った。
山﨑愛生は先のMCで森戸から「偏食をなくしてほしい!」とリクエストを受けた返答として「森戸さんがいなくてもちゃんと野菜をしっかり食べます!」と力強くコメント。岡村ほまれは「お休み中にも森戸さんがメッセージをくれて救われました」と感極まっていた。北川莉央は「『邪魔しないで Here We Go!』で頬をあわせるところで、これで森戸さんとは最後なんだって思って悲しくなってしまいました。留学に行く前に一回ご飯行きましょう」と約束をとりつける。
横山玲奈は「寂しいときには(一緒に撮った)写真を毎日一枚送ります」、加賀楓は「森戸さんはこれまで卒業された方々の中でダントツに卒業する感覚がなかったんですが、公演の中で実感してきました」、羽賀朱音は「ちぃはモーニング娘。に入ってきたときも人見知りで、でも私とは話してくれました。留学先では私がいなくても頑張ってね」。
牧野真莉愛は自分の番が回ってくるといきなり孫悟空(ドラゴンボール)のモノマネを始め「ここまでよくやったぞ、ちぃちゃん!」と言い放ち、メンバーが腹を抱えて笑い崩れる事態に。森戸も「違う意味で泣いた」と感想を返した。野中美希は「仲良くしてくれて、側にいてくれてありがとう」と伝えつつ、寂しい気持ちになるのが嫌だからと「寂しくないです」と明るく告げた。小田さくらは「ちぃのカッコいい決断を応援したいと思います」と背中を後押し。
サブリーダーの石田亜佑美は卒業前のエピソードを振り返りつつ「ちぃに出会えたことを幸せに思います」と語り、同じくサブリーダーの生田衣梨奈は「この前森戸と新幹線で二時間半喋り倒した」ことを明かしてから「留学から帰ってきた後も楽しみにしてます」とコメント。最後にリーダーの譜久村聖はこの半年間を13人で過ごせた特別な半年間だったと語り、「ちぃと過ごす5年間は本当に宝物です。ちぃはかわいいし、カッコいいし、尊敬するし、特別だし、愛しいし。本当にいろんな感情にさせてくれた子です。そういう風に感じられたのはちぃの努力や頑張りがあったからこそだと思います。私達と、そしてモーニング娘。と出会ってくれてありがとう」と感謝を伝えた。本編ラストは、ニューシングルよりハッピーなファンクナンバー「大・人生 Never Been Better!」でフィニッシュ。
アンコールでは、白のドレスに身を包んだ森戸知沙希がステージに現れファンへの手紙を読み上げた。スタッフやメンバーへの感謝とともに「私もモーニング娘。が大好きです!」と声をあげる森戸に会場からは大きな拍手が。森戸にとって、モーニング娘。で経験した海外コンサートやフェス出演などが海外留学につながるきっかけになったことも語られる。最後は「どんな時もファンの皆さんは私の味方でしたね。支えてくれて本当にありがとうございます。カントリー・ガールズとして過ごした時間も、モーニング娘。として過ごした時間も忘れられない私の宝物です。まだまだ未完成な私ですが、明日からは新しい道に進みます。改めて、約7年半夢のような素敵な時間を本当に本当にありがとうございました!」という言葉で手紙を終えた。
手紙を読み終えた後、森戸がソロ楽曲として歌い上げたのは「みかん」。曲後半ではステージに出てきたメンバー全員にも祝福され、ラストは「わがまま 気のまま 愛のジョーク」そして「ENDLESS SKY」で公演は締めくくられた。
森戸知沙希は今後、かねてより予定していた約1年半の海外留学へ出発する。帰国後も事務所との契約・活動は継続予定だ。なおあす21日からは森戸のソロ歌唱曲「みかん」が配信される。
モーニング娘。'22は今後、春ツアーのアンコール公演となる<Hello! Project 2022 Summer CITY CIRCUIT 「モーニング娘。'22 CONCERT TOUR 〜Never Been Better! Encore〜」>へ7/10(日)より出演。また、8月には<rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022>への出演も決定している。