【連載】寺嶋由芙「私もデータを取って番組作りに役立てていきたい」| SHOWROOM編・後編

【連載】寺嶋由芙「私もデータを取って番組作りに役立てていきたい」| SHOWROOM編・後編 「寺嶋由芙の推しごと訪問記」第1回:SHOWROOM編(後編)

寺嶋 由芙

Pop'n'Roll Chief Idol Officer

2019.04.27
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「寺嶋由芙の推しごと訪問記」SHOWROOM編の後編。
今回は、昨今SHOWROOMでの配信が増えてきているバーチャルアイドルや男性アイドルの話題を皮切りに、配信者を応援できる“ギフト”がどのように企画されているのか、また寺嶋自身のSHOWROOM配信の今後の展望について、寺嶋が同社のスタッフとざっくばらんに語り合った。SHOWROOMの魅力の秘密や効果的な配信方法など、SHOWROOMで番組を長年配信し続ける寺嶋だからこそより鮮明にすることができた話の数々は、普段アイドルの配信を観ているファンはもちろん、SHOWROOM配信者、これからアイドル&タレント活動をしようと思っている人にとっても興味深いものとなるだろう。

おばあちゃんになってもバーチャルならアイドルを続けられる

寺嶋由芙|SHOWROOM

寺嶋:
昨日の前編で少し話題に出ましたけど、バーチャルアイドルの配信も始まっているんですよね? 私は古き良き時代から来ているので、そのあたりのことをあまりわかっていないんですけど(笑)、それは生身の人の配信とどう違うんですか?

糸山:
一対一で交流できるという点は同じなんですけど、やっぱり生身ではないというのが大きな違いでしょうね。

北:
SHOWROOMには、自宅から配信していたり、どちらかといえば素を見せる形の番組が多いんですけど、バーチャルアイドルは、それとは真逆です。バーチャルですから偶像の世界にいて、完璧な存在として配信ができるんです。女性のアイドルよりも、ジャニーズさんのような男性アイドルと相性がよい気がしますね。(男性アイドルが好きな)女性のファンは、完璧な存在を求める傾向があるんです。別に家の中なんか見たくない(笑)。一方、(女性アイドルが好きな)男性ファンは、好きなアイドルの部屋を覗いてみたいという気持ちがあるようですね。

寺嶋:
確かにそうかもしれないですね。女子は“王子様”が見たいですもんね。

北:
そうなんです。“トイレになんか行かない”というような夢を見させてほしいんですよね。

寺嶋:
でも、男性ファンは“俺だけに見せる素顔”に興味がありますよね。

糸山:
それから、バーチャルだと“機会格差を失くす”という点でも有効なんです。見た目や年齢といった制約を気にせずに配信できますから。

寺嶋:
そうか、私がおばあちゃんになっても、バーチャルアイドルとしてならSHOWROOMが続けられるんだ! 夢がありますね。

糸山:
“バーチャルゆっふぃー”を作れば、ずっとできますよ。バーチャルアイドルは今、SHOWROOMがすごく注力しているジャンルですね。

寺嶋:
バーチャルアイドルの配信を観ている方って、リアルのアイドルのことも好きなんでしょうか?

糸山:
アイドルファンというよりも、アニメファンの方が多い印象ですね。

寺嶋:
なるほど。2次元がよりリアルになったような世界観なのかもしれませんね。バーチャルアイドルは今すごく注力しているジャンルだという話が出ましたけど、男性アイドルの配信も増やしていく予定なのでしょうか?

寺嶋由芙|SHOWROOM

糸山:
そうですね。そちらも増えていけばいいですね。

寺嶋:
男性の場合、どんな番組が多いんですか?

北:
観てくれる人たちとコミュニケーションを取るというのは女性配信者と変わらないのですが……例えば、コミュニケーションの手段として、カラオケを歌ってみるものが多いですね。

寺嶋:
あ、最近カラオケ機能も付いたんですよね。ファンの方からのリクエストに応えて歌ったりするんですか?

北:
そういうこともありますね。

糸山:
ただ、現状は男女でそこまで違いはないんですよ。先ほど話したように“王子様を求める”など、やはり男性の配信と女性の配信には違いはあります。我々も男性の配信ノウハウを構築している最中で、今後、女性の配信とは違いが出てくるんじゃないでしょうか。

寺嶋由芙|SHOWROOM

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