綺星★フィオレナード[ライブレポート]輝く笑顔で彩った末永香乃生誕祭
Pop'n'Roll 編集部
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綺星★フィオレナードが、4月27日(水)にSpotify O-EASTにてメンバー末永香乃の生誕祭<FIOReNIGHT★ 末永香乃生誕SP!!>を開催した。
同公演には、綺星★フィオレナードをトリに、ゲストとして煌めき☆アンフォレント、FES☆TIVE、Ange☆Reve、MyDearDarlin’、のんふぃく!、イケてるハーツ、Sweet Alley、まりえ(40)、YURiMentalが出演。
本記事では、綺星★フィオレナードのオフィシャルライブレポートをお届けする。
綺星★フィオレナード<FIOReNIGHT★ 末永香乃生誕SP!!>Spotify O-EAST(2022年4月27日)
撮影:saru
取材&文:長澤智典
“ラブぴんく戦士かののん 21”と映し出された文字が眩しい。ライブは、巨大な銀河空間の映像を背景に、星の戦士たちが地球へ降り立つように始まった。とても華やかな音色が、会場中へ一気に広がり出す。気持ちを弾ませる音が踊るのに合わせ、メンバーたちも軽やかにステップを踏みながら舞台の上で踊り出す。冒頭を飾ったのは「Brilla di più♯」。ステージの上で笑顔浮かべるメンバーたちの姿がひと際輝いて見えていたのは、この日の彼女たちに美少女戦士という魔法がかかっていたからか。メンバーらの動きに合わせ、フロア中の人たちも同じ動きを真似ながら心ときめき出す。落ちサビを末永香乃が、笑顔で歌唱。その姿を観て、胸がキュンとする。ここから、この日だからこそ生まれる新しい未来を、彼女たちと一緒に作り出そうか。最後に末永香乃が口にした“大好きだよ”の言葉に胸がギュッとなった。その笑顔と言葉は、嬉しい罪だ。
胸弾むロマンティックな音色が気持ちを嬉しく騒がせる。メンバーたちの心を1つにした情熱的な歌声が響き出した途端、騒ぎたい気持ちに一気に火がついた。衝動へ導かれるままに、躍動するダンスチューン「fiore d'amore*」を歌うメンバーたち。胸に秘めた想いをこの場で一気に花咲かせるように、彼女たちは情熱を抱いた声で歌っていた。輝き放つ歌声に気持ちが騒ぎ出す。その熱を強く抱きしめながら、この身を焦がしてしまいたい。
キラキラとした輝きが、さらに華やかさを増していく。彼女たちは「La mia adolescenza.」を歌いながら、輝きの中へ哀切さや情熱といういろんな感情を混ぜ合わせ、さらに彩り豊かな姿を見せてきた。沸き立つ情熱を抑えられない。走り出した感情を制御できない。少しのもどかしさも抱えながら、気持ち動くまま力強く歌い踊るメンバーたち。いつも以上に、熱情した歌声が胸の奥へ奥へと突き刺さる。彼女たちの溢れ出す想いに、観ているこちらが溺れそうだ。
“最初から涙腺ウルウルにしてくるみんなは、なんなんですかって思ってます。今日という日を忘れないように全力で盛り上がりましょう”と語ったのは、この日の主役であり、ライブ当日に当たる4月27日に21歳を迎えた末永香乃。満面の笑顔を浮かべた挨拶が、彼女らしい。
大人へ一歩成長した末永香乃を祝うように、メンバーらが《あなたは知らないの 見た目ほど幼くない》と「Puro☆Unfiore」を力強く歌い出した。この日は「Puro☆Unfiore」の歌詞が、末永香乃の姿と重なって見えたのも、生誕祭という魔法がかかっていたからだ。末永香乃が、どんな大人として成長していくか、それは本人にもきっとわからないだろう。でも、この日の無邪気な美少女戦士のような、凜とした姿を見せる、純粋で心に曇りない女性であり続けてほしい。
“みんな、集ってくれてありがとー”と叫ぶ末永香乃の言葉を合図に「Eterna⁂Tenere」へ。愛らしさを見せながらも、この日のメンバーたちは沸き立つ想いを無邪気な笑顔と輝く歌声に乗せ、思い切りぶつけていく。いつも以上に彼女たちの放つキラメキに眩しさを覚えていたのも、情熱の塊となった姿でパフォーマンスする主役の姿に、ほかのメンバーも熱く触発されていたからか。躍動するダンサブルな楽曲という、気持ちを後押す魅力も加わっていたとはいえ、始まりの景色からずっと、メンバーたちの放つ眩しい姿を見つめながら心の目を細めていた。
《ハッとしてキュンキュンして》と歌う末永香乃の歌声から始まった「Stella Ding-Dong」に触れた途端、胸がキュンキュンときめき出す。キラキラとしたアップチューンに乗せ甘えた素振りで歌い踊るメンバーらの姿に、ハートがズッキュン撃たれっぱなしだ。綺星★フィオレナードには、キラキラしたポップチューンがとても似合う。そう思えるのも、メンバーたちがいろんな輝きを放つスイッチを心にいくつも用意しているからに違いない。その眩しい姿に触れていたら、一瞬で時が過ぎ去っていた。
次のコーナーへ入る前に、末永香乃が作ったソロ曲であり、制作した「SolaSeed♬StarLine」のMVを上映。続けざま映し出されたのは、ショッカー(?)の監視のもと、牢獄に捕らわれた末永香乃の姿。彼女は、悪の秘密結社パイナップリンに捕らえられていた。毎年、生誕祭を祝ってもらえる末永香乃に嫉妬したパイナップリンの総統(パイナップリン斎藤)が、末永香乃をSpotify O-EASTに行かせまいと仕組んだこと。そこへ、末永香乃を救いにやってきたのが、ラブぴんく戦士かののん。始まったのが、戦闘員とラブぴんく戦士かののんによる『黒ひげ危機一髪!』を使った対決。かなり真剣な表情でやっていたバトルも見どころだ。結果は、ラブぴんく戦士かののんの勝利。
第2弾の対決は、幹部ショッカーとのはりせん剣を持っての戦い。ラブぴんく戦士かののんはミラクルドリームアタックをくり出し、見事に勝利。
最後に登場したのが、ボスのパイナップリンサイトウ。彼が末永香乃を捕らえたのは、自分が誕生日を祝ってもらえたことがないことへの嫉妬から。2人がバトルした内容が、先に“ウルトラミラクルチョキを出して勝つ”とラブぴんく戦士かののんが宣言して始まった“じゃんけん対決”。彼女が先にチョキを出すのを宣言したのも、パイナップリンサイトウに、まだ良心が残っていると信じてのこと。結果は……敗退。だが、ここで負けてなるかと、ラブぴんく戦士かののんは会場中の人たちにピンクのサイリウムを頭上高く掲げてもらい、そのパワーをエネルギーに変えていく。その上で、再び勝負。チョキで再び勝負に出るラブぴんく戦士かののん。もちろん、パイナップサイトウはグーを出すのだが、みんなのパワーによって少しずつ手が開きパーに。“これがラブぴんくとみんなの力か”と悔しがりながら、パイナップリンサイトウが敗北。無事、末永香乃は生誕祭公演を楽しみに待っている人たちの元へ向かっていった。
末永香乃の生誕祭コーナーは、生誕祭用の衣装を身につけた彼女が「SolaSeed♬StarLine」を、明るく元気に歌う姿からスタート。無邪気な子どものような笑顔とピュアピュアなハートを胸に歌う姿を観ていると、観ている側の心も洗われるよう。もしやそれが、ラブぴんく戦士かののんの持つパワーなのか。
「SolaSeed♬StarLine」の作詞は、末永香乃が担当。曲の落ちサビに書いた《当たり前でいてくれてありがとう》の歌詞に、“当たり前でいてくれる存在がどれだけ幸せなことか”という想いを込めて書いとMCで語っていた。
メンバーによる末永香乃の生誕祭を祝うコーナーを挟み、ライブは後半へ。歌ったのが、この日初めてメンバー8人で披露した、月宵◇クレシェンテのカバー曲「Good-bye moonlight(Fiore ver.)」。ちょっと憂いを含んだ表情も見せながら、彼女たちは歌詞の世界へ想いを投影。サビでは、切なさを熱情した歌声に変えて歌う姿も見せていた。それがどんな心の揺れだろうと、この日の8人は感情を増幅する形で届けていた。終盤、メンバーと会場中の人たちがともに大きく“バイバイ”と手を振る光景も嬉しい見どころだった。
きらめく銀河の映像を背景に歌ったのが「:Dum spiro spero」。自ら華麗に咲き誇ろうとするように力強く、熱情した様で歌う姿に、気持ちが熱く奮い立つ。可憐な姿を、さらに華やかに彩るように歌う姿が、とても凛々しく見えていた。永遠に咲き誇る姿を示すように歌う彼女たち。8人の笑顔にも心惹かれるが、強い意志を凛々しくぶつける姿にも、気持ちを高ぶらせずにいられない。
続く「春恋♡プロローグ」では、好きな人に胸を焦がす乙女心を、胸をキュッと締めつける気持ちのままに歌う彼女たちがいた。少し憂いを持った表情で淡い青春模様を歌う、その姿に心を揺さぶられた。落ちサビで、愛しい人へ告白するように歌う末永香乃の姿や歌声も、胸をキュンとしてくれた。
最後に綺星★フィオレナードは、最新シングル「Shu★parklinG!!×Ⅱ」を熱唱。フロア中に、これまで以上にキラキラとした眩しい光を降り注ぎ、会場中の人たちを踊り弾ける姿に変え、この会場を素敵なパーティ空間に塗り上げていった。この曲に群れていると、無条件にテンションが上がり出す。自然と無邪気な笑顔ではしゃぐ自分になれる。そんなわけないだろうと思っているあなた、その理由を彼女たちがこの曲を通して教えてくれるはずだ。
最後まで素敵な笑顔を浮かべて歌っていた末永香乃。その眩しい姿に心満足した一夜だった。
今後のおもなライブスケジュール
5月6日(金)/7日(土)/8日(日)<JAPAN CENTRAL IDOL FESTIVAL 2022> 愛知県国際展示場
5月19日(木)<FIOReNIGHT★- 辻彩花生誕SP!!>渋谷club asia
5月28日(土)<@JAM 2022 Day1〜メインステージ争奪 LIVE〜>Zepp DiverCity(TOKYO)