桝田幸希、兎丸愛美、秋谷百音、谷崎&乱歩原案による倒錯NTR作品に挑戦! 映画『鍵』&『人でなしの恋』公開

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Pop'n'Roll 編集部

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2022.04.23
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谷崎潤一郎『鍵』、江戶川乱歩『人でなしの恋』を原案とした2本の⻑編映画が、6月25日(土)に池袋HUMAXシネマズにて同日公開されることが決定した。

映画『鍵』&『人でなしの恋』出演者

映画『鍵』は、何度も映画化されている谷崎潤一郎の不朽の名作が原案。

中年の大学教授である神田は、年の離れた妻の郁子を性的に満足させられないことに悩んでいた。ある日、義妹の敏子に紹介した自身の教え子で大学院生の木村に対して郁子が色目を使う姿を目の当たりにし、かつてない性的興奮を覚える。そんな興奮を自身の精力剤代わりに活用しようとあの手この手で“妻”と“教え子”が接近する状況を仕掛けていく。そして興奮レベルを更新しないと満足できなくなった神田の行動は、アブノーマルにエスカレートして……。

主演の神田役は水澤紳吾、神田の妻・郁子役は桝田幸希。神田の教え子・木村役は水石亜飛夢、郁子の妹・敏子役は秋谷百音がそれぞれ演じる。

一方、映画『人でなしの恋』は、江戶川乱歩が自身の作品の中でもお気に入りと公言していた一作が原案。

失恋し落ち込んでいた京子はマッチングアプリで門野と出会い、お互い惹かれ合って結婚する。美⻘年で優しい門野との生活に幸せを感じる京子だったが、ほどなくして、夫が自分以外の誰かを愛しているのでと疑惑の念に駆られ、探偵の野村を雇い、必死に真相に追っていく。しかし、京子が門野の本当の姿を知ろうとすればするほど、謎の中で彷徨う状態に。そして、真相に辿り着き、目の当たりにしたものは想像を超える衝撃的な光景だった。

主演の京子役は兎丸愛美、京子の夫でミステリアスな門野役は細田善彦、探偵であり、京子とただならぬ関係になる野村役は渋江譲二が担当する。

両作の監督を務める井上博貴は、2人の文豪による倒錯の“NTR(寝取られ)ワールド”に現代的な切り口で挑む。

『鍵』出演者コメント

水澤紳吾(神田直己役):
“神田先生”という小さなおじさんの、どうしようもない切実さが可笑しみとなっていてくれたら、と願っております。映画の完成は、いつもドキドキと身をこわばらせて待つ私ですが、なぜかワクワクしていて驚いています。ワクワクするのは初めてです。監督、スタッフ、共演者のみなさまに支えられた本作が劇場公開となり感謝です。映画館に観にきていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

桝田幸希(神田郁子役):
過密なスケジュールの中で現実世界と現場での境界線がなくなってしまい、私が今いるこの世界、これは今どっちのなんだ!?と彷徨ってしまいました(笑)。今までに体験したことのないような現場でしたが、監督や共演者、スタッフを含むみなさまのおかげで、貴重な体験と経験のすべてが濃厚で濃密な素敵な日々を送ることができたと思います。現場で体験したすべての出来事を今でも、そしてこれからもずっと忘れず生きていきたいと思っています。みなさまもぜひ歪んだ世界へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

『人でなしの恋」出演者コメント

兎丸愛美(門野京子役):
私の知らない愛でした。私も誰かを本気で愛したらこんなふうに不安や絶望感で満たされ、些細なことで疑心暗鬼に陥り、相手を思う自分すらも失い、嫉妬で狂ってしまうのだろうか。京子にまったく共感できなかった私はそんなことを思っていましたが、撮影に入ると私の中の誰にも見せたことのないような感情が湧き上がり、こんなにも心が削られていくものなのかと思い知らされました。愛に掻き乱される私たちをどうぞ劇場でご覧ください。

細田善彦(門野慧役):
どんな形でパートナーと出会おうと、その人の本質を知ることの難しさ、その人に本音を曝け出す難しさは変わらないと思います。そんな普遍性を現代に生きる我々にも感じやすく井上監督がアレンジしたストーリーは他人事に思えないほど、共感しやすいものでした。江戸川乱歩作品に馴染みのない方にも勧めたい作品です。映画『人でなしの恋』をよろしくお願いします。

監督コメント

井上博貴監督:
日本文学の巨人である谷崎、乱歩の作品を原案に物語を作ることをプレッシャーに感じることもありましたが、各テーマは未来を予見するかのように現代にマッチし、今改めて多くの人の関心を惹くものであると
感じました。思い切ったアレンジにトライしましたが、現代の偏愛ストーリーとして愉しんでいただけるものになっていると思います。キャスト、スタッフとともに作り上げたどこかねじれた世界を覗きに劇場にお越しいただけたら幸いです。

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