透色ドロップ[ライブレポート]7人の強き絆とともに多彩なシーンを描いた単独公演「これからもずっと一緒に想い出を作っていきましょう」
Pop'n'Roll 編集部
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透色ドロップが、2022年3月5日(土)にVeats SHIBUYAにて単独公演<瞬間的記憶>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
透色ドロップ単独公演<瞬間的記憶>Veats SHIBUYA(2022年3月5日)
当日は来場チケットに加え、透色ドロップ公式YouTubeチャンネルで無料生配信を実施。単独公演は昨年12月に有楽町オルタナティブシアターにて開催した初ホール公演<透き通る衝動>以来3ヵ月ぶりと短いスパンとなったが、『単独公演成功プロジェクト』で実現した2曲の初MV制作や街頭ビジョンでのMV先行放映、Twitterフォロワーアップキャンペーン、動画とテキストで構成されたソロインタビュー、3月2日に配信リリースした新曲「戻ることないこの瞬間」「りちりち」リリースなど、さまざまな施策を行なってきた。
また、同公演は今月でグループ卒業する成海千尋にとって最後の単独公演。公演のキャッチコピーに“戻ることのない、この瞬間を・・・。”とあるように、7人の透色ドロップと同じ瞬間を共有しようと多くのファンが詰めかけた。
開演時刻から少し遅れて「ぐるぐるカタツムリ」から開幕。「君色クラゲ」のイントロでは橘花みなみが“楽しい時間にしたいので、みなさんも一緒に楽しむ準備してくださーい!”と呼びかけると、瀬川奏音も“今日は単独公演なので可愛い曲から楽しい曲、盛り上がれる曲までたくさん披露しちゃいます! 一緒に盛り上がっていきましょうー!”と会場と視聴者を盛り上げる。続いて「キュンと。」を披露し、透色の“可愛い”が止まらない3曲で会場を温める。
MCでは、初MVについて“本当に嬉しかったです、ありがとうございます!”と『単独成功プロジェクト』に参加したファンに感謝を伝え、撮影エピソードについて短くトークを交わし“ぜひみなさん何百回も観てください!”と橘花が締め、早々に次の曲へ。花咲の振りコピ指導で始まった「ネバーランドじゃない」から「夜明けカンパネラ」、リリース時から話題になっていた初披露の新曲「りちりち」では過去最高難度かつキレのあるダンスでフロアを魅了し、「桃郷事変」と合わせて“可愛い"から"カッコいい"透色ドロップに痺れるファンが続出した。
衣装チェンジ中のMCでは、初MV撮影の裏側についてメンバーごとにコメントしたあと、色とりどりに光る会場のサイリウムに歓喜したり、雑学を話したりと透色らしい自由モードに。そうこうしているうちに、現体制スタート時の衣装にチェンジを終え、「やさしさのバトン」から後半がスタート。「ユラリソラ」「君が描く未来予想図に僕がいなくても」「衝動」「戻ることないこの瞬間」と心が揺さぶられるセットリストを終えると、現体制最後の単独ということでひとりずつ感想を伝えた。
花咲:
7人がこれで最後になってしまうけど、みんなの目には焼き付いていると思うので、この焼きつきを上回るようにこれからも応援してくれると嬉しいです。
見並:
メンバーの入れ替えを経験しているのですごく寂しいです。でも、「戻る〜」の歌詞にもあるように、この瞬間を焼き付けて未来に向かって歩き続けるだけなのでこれからも応援よろしくお願いします。
成海:
これ以上みんなに負担をかけるのは心苦しかったんですけど、自分のやりたいことを尊重してもらって、これからはみなさんと一緒にフロアから6人のことを見守りたいと思います。これからも透色ドロップを応援よろしくお願いします。
天川:
7人で一緒にいられる時間があと少しで寂しいんですけど、最後までいっぱい想い出を作りたいと思います。
瀬川:
こんなにたくさんの方が来てくれたと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。7人での単独は最後ですが、まだ今月はありますので、卒業みたいな空気はやめて楽しんで素敵な想い出にしてほしいなと思います。
佐倉:
女の子のアイドルは同じ形で続くのは難しいなってずっと感じていて、先の人生がアイドルを通して豊かになっていくって全員思っています。それを思わせてくれるのは応援してくださっているみなさんのおかげです。明日何があるかわからない、明後日何があるかわからない中で私たちと出会ってくれてすごく嬉しいです。
橘花:
インタビューで“今日どんな気持ちで臨みますか?”という質問で、私はこの7人がすごく好きで、ほかのファンの人にも“今の7人っていいでしょ”って見せつけたいなって思っていたので、こんなにも集まってくれて嬉しいです。後悔しないような選択をしていくので、みなさんもしてほしいなと思います。
思わず胸に響く言葉の数々を聞いたあとは「孤独とタイヨウ」「≒(ニアリーイコール)」「アンサー」とエモーショナルなメッセージソングを3曲届けて本編が終了。
アンコールではグッズTシャツとミニスカートというラフな衣装にチェンジし、佐倉が“今の7人の透色を知ってくれて好きでいてくれる方、私たちの方が本当に大好きです! これからもずっと一緒に想い出を作っていきましょう”と感謝の言葉を伝え「きみは六等星」「夜明けカンパネラ」を歌唱し、メンバーと観客が一体となりフィナーレを飾った。最後には<2nd Birthday Live Tour(仮名称)>が東名阪に加え、見並の出身地、熊本にも近い九州・福岡に初遠征することを発表し、会場をさらに盛り上げて終演。まるで7人主演の映画を観ているような、“瞬間的記憶”のタイトルにふさわしい情緒豊かな記憶に残る公演となった。
単独公演<瞬間的記憶>は、全編YouTubeにてアーカイブ配信中。7人がともに歩んだ絆のパフォーマンスをぜひ共有してほしい。