ⓒ2021 Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

丹生明里(日向坂46)[イベントレポート]かけがえのない存在を語る「おひさまのみなさんがいなかったら」 劇場版『DEEMO サクラノオト - あなたの奏でた音が、今も響く-』舞台挨拶にて

Pop'n'Roll 編集部

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2022.02.26
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劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く』が、2月25日(金)に東京・新宿バルト9にて<舞台挨拶>を開催した。

同イベントには、声優を務めた竹達彩奈、丹生明里(日向坂46)、佐倉綾音、濱田岳、イッセー尾形、藤咲淳一総監督が登壇。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

ゲームからアリスの声を担当してきた竹達は、今回の劇場版との違いについて“ゲームではほとんど私しかしゃべらない世界だったので、孤独さが強かったんですが、今回、アニメになって、ミライやくるみ割り人形さんといった仲間ができて、いっぱいしゃべってくれるので、アリスにも年相応の可愛らしさが見えました。大泣きするシーンとか、ビックリしましたし、コロコロと表情が変わるのを見ることができて嬉しかったです”と愛おしそうに語った。竹達にとっては、劇場版作品のエンディングロールで最初に自身の名前が出てくるのは同作が初めてということで“スクリーンで観た時はウルっと感慨深いものを感じました”と喜びを口にした。

丹生は最初に台本を読んで、アフレコ、そして完成した作品を観るまでに作品の印象が大きく変わったそう。“アフレコをしていくうちに、どんどん感情移入して、すごく好きになりました。完成した映像も滑らかで、音楽も素晴らしくて心にしみて、想像していた以上の作品に仕上がっていて、こんなに素晴らしい作品に関わらせていただいて幸せです”と感激の面持ち。

佐倉はアフレコ当時、まだ竹達、⻤頭明里、山寺宏一しか共演陣が明らかになっていなかったそうで“この世界にこのあと、どういう方が参戦するんだろう?と不思議に思いながら収録していましたが、新進気鋭の丹生ちゃんがいて、やる気に満ちあふれてるイッセーさんもいらして、個人的に幼い頃から名前と姿と声を知っていた濱田さんもいて、なるほど!と思いました。こんな不思議な世界になって、でも終わった後に「もうちょっとここにいたかったな」と思える空気に仕上がったのが新鮮でしたし、案の定、泣かされました(笑)。監督も含めて最強の布陣です!”と誇らしげにコメント。

ぬいぐるみのミライに命を吹き込んだ濱田は“ぬいぐるみの哀しみって何でしょうね?って思いました。ぬいぐるみならではの苦労って考えたことがなかったので……(苦笑)”と難しさを吐露。“(アフレコで)「今ジェットコースターみたいのに乗ってます」と言われて、「ジェットコースターではない……?」「みたいなの……?」「わかりました!」という感じで(笑)、素敵な経験をさせてもらいましたし、勉強になりました!”と振り返った。

尾形も、自身が演じたくるみ割り人形について“よくわからない”と苦笑しつつ“「ごじゃる」という、普段使わない言葉を使うので、慣れないといけなくて、運転しながら「ごじゃる」「ごじゃる」とくり返していました。「赤信号でごじゃる」って(笑)。本編を観て、女の子の話ですが、後期高齢者として、感情移入しようと思えばできるなと思いました。「まだ自分は終わってない」「捨てたもんじゃない」「まだ扉を開いていないものがあるんだ」と勇気をもらいました”と笑顔を見せた。

物語にちなんで“かけがえのない存在”について登壇陣に尋ねると、竹達は“難しい……”と悩みつつ“家族がすごく大切で、自分の原動力になっています。母は、私が慣れない仕事をする時は常に背中を押してくれる存在で、母がいてくれなかったら、私は苦手なことから逃げて、今ここに立ってすらいなかったと思います。感謝してもしきれないし、常に頭が上がりません”と家族への強い想いを口にする。

日向坂46のメンバーである丹生は、ファンを意味する“おひさま”の存在について“おひさまのみなさんがいなかったら、ライブもできないし、(アイドルとしてのすべての活動は)応援してくださる方がいるからこそできています”と改めて感謝の気持ちを述べた。

これに“丹生ちゃん、100点満点ですね!”と感嘆しつつ、佐倉は“炭水化物です(笑)!”と語ると、会場からは拍手が発生。佐倉の発言に対して、竹達は“(佐倉さんは)一緒にご飯に行っても肉よりも炭水化物食べてます”と証言。佐倉は“お肉も美味しくいただくんですけど、お肉についている味でご飯を食べたいんです。パン、ご飯、麺がないと動けないですね!”と“炭水化物愛”をこれでもかと語り、笑いを誘った。

濱田は“強いて言うならお酒。「かけがえのない」と言ったら言い過ぎかもしれないけど(笑)、家に帰って「プシュッ」とやるあの音が、1日のピリオドですね”と笑みを浮かべた。

一方、尾形は“普段は言わないここだけの話です。ここだけにしてください”と前置きしつつ“孫です”とニッコリ。“孫には未来があります!”と語り、同作についても“「ジイジを観に来い」と声を掛けます!”とすっかり“祖父”の顔で話した。

藤咲総監督は“うどんですね、僕は(笑)”と、佐倉の炭水化物愛に同調。佐倉の“一緒に食べに行きましょう”という誘いに“(うどんを)打ちます!”と応じて、一同を驚かせた。

舞台挨拶終盤には、2月15日で21歳になった丹生、2月22日に古希(70歳)を迎えた尾形に、作品をイメージした花束がプレゼントされ、巨大な特製Deemoケーキも登場。

“サクラノオト”にちなみ、桜の花束を手にした丹生は“ありがとうございます!”と感謝しきり。尾形は、劇中に登場するピアノの音で成⻑する樹木をイメージした花束を手に“まだまだ伸びたいと思います!”と宣言。2人の年齢差は49歳だが、尾形は“2月生まれはこういう商売、すごく向いてるんだよ。古希が言ってるんだから間違いないから”と丹生のこれからの活躍に太鼓判を押し、丹生はその言葉に“イッセーさんにそう言っていただけて、これからも頑張れます!”と満面の笑みを浮かべた。

舞台挨拶の最後に藤咲総監督は“初見の方も楽しめるように、とにかく『DEEMO』の音楽をいい環境で聴かせたいと思って作った映画です。そこに、ここに登壇されたキャストさんを含め、みなさんの声を加えて、とてもいい映画になったと思います。ぜひ、この『DEEMO』を愛していただけるように、もう1度、この世界を味わっていただければと思います”と呼びかけ、温かい拍手に包まれて舞台挨拶は幕を閉じた。

劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く』は、絶賛公開中。

ⓒ2021 Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

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