木村ミサ[インタビュー]“原宿から世界”を目指すアイドルプロジェクトを始動させた元アイドルの大志「ジャパニーズアイドルをもっと世界に広めたい」

木村ミサ[インタビュー]“原宿から世界”を目指すアイドルプロジェクトを始動させた元アイドルの大志「ジャパニーズアイドルをもっと世界に広めたい」 木村ミサ 新グループ『FRUITS ZIPPER』プロデューサー就任インタビュー

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2022.02.23
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アソビシステムが、アイドル文化を世界に向けて発信する新プロジェクト『KAWAII LAB.』を始動。そのプロデューサーに、元むすびズムのリーダーの木村ミサが就任した。アイドル好きを公言し、アイドルに対して深い愛情を持つ木村は、これからどのようなアイドルエンタテインメントを世に届けていこうとしているのか? その答えを見つけるため、今回、彼女にインタビューを実施。KAWAII LAB.に関わるきっかけをはじめ、新グループ『FRUITS ZIPPER』やこれからの構想について想いのままに語ってもらった。

編集協力:竹内伸一
撮影:河邉有実莉

木村ミサ

ステージを大事に考えてくれる子を選んでいきました

――木村さんといえば、もともとアイドル好きを公言していますよね。

木村:
はい、大好きです(笑)。

――むすびズムを始める時も、アイドルが好きすぎるがゆえに、事務所のアイドル立ち上げ時の動きに疑問を感じていたそうですね。

木村:
ははははは(笑)。そうでしたね。

――自分自身がアイドルをやることもかなり悩んだんですよね?

木村:
そうですね(苦笑)。

――そんな木村さんが、なぜ今回、アイドル文化を世界に向けて発信する新プロジェクト『KAWAII LAB.』と新アイドルグループ『FRUITS ZIPPER』のプロデュースをすることになったんですか?

KAWAII LAB.

木村:
むすびズムをやる前からアイドルは大好きですし、プロデュースにも興味はあったんです。そもそも、むすびズムのプロジェクトも、プロデュースはまだ当時若かったので自信もなかったんですけど、どっちかって言うと裏方みたいな感じで携わる予定だったんです。それでいろいろと関わるようになって、それこそメンバー選考も関わりましたし、コンセプトについて考えたりもしました。やっていくうちに事務所の社長から“そんなにアイドル好きで詳しいならやればいいじゃん。やった方がいいよ”って言われて。でも、好きなのとやりたいのは違うじゃないですか(笑)。そう思ったんですけど、いろいろ自分でも考えて、当時のメンバーの間でも、“むすびズムを結成するにあたって(木村が)メンバーにいてくれたらいいな”みたいな話が出たみたいで、最終的にメンバーから“入ってほしい!”って言われて、可愛い女の子たちにそんなこと言われたら、“じゃあやります!”って、最終的にはそういう安直な理由でアイドルを始めたんです(笑)。

――そんないきさつがあったんですね(笑)。

木村:
そういうところからむすびズムが始まって、3年くらい活動して解散したんですけど、その後も何度か社長に“アイドルやろうよ”みたいなお話はいただいていて。でも自分の中で明確なビジョンが見えなかったんです。今、アイドルもめちゃくちゃたくさんいるじゃないですか。むすびズムを始める時の環境ともまた全然変わっていたし、正直、自信がなくてずっとうやむやにしてたんですよ(笑)。でも、うちの事務所にはIDOLATERというグループがいるんですけど、そのグループの“公式お姉さん”的なことを始めたんです。“悩みがあったら相談乗るよ”みたいな立場で、うちの事務所のアイドルの部署に関わるようになって。レッスンとかも見に行って、“こういうふうにした方がいいんじゃない?”とか“もっとこうしたらウマくいくよ”みたいにアドバイスをしてて。それで、アドバイザー的な立ち位置でアイドル部署の定例会に毎週参加するようになったんです。

――まるで社員ですね(笑)。

木村:
そんな感じなんですよ(笑)。たいしたことを言える立場ではないんですけど、経験している立場だから言えることがあるので、会議に参加させてもらっていました。IDOLATERは、ワンマンが成功したりして、なんとなく、ウマくいく兆しが見えたなあっていうタイミングで、定例会でまた急に社長が“アイドル作ろうよ”って言い出して。アイドルの部署も、私が関わったり、いろいろな人が入ってきたりして、環境が整ってきたところだったんで“今だったら、いいスタートが切れるから”って。社長はIDOLATERで兆しが見えてきたので、アイドルで会社を盛り上げたいという想いがあったんでしょうね。私もなぜだか勢いで“はい”って言っちゃって(笑)。私も、社長の想いに乗っかっちゃいました。

――それはいつ頃の話ですか?

木村:
去年(2021年)の6月くらいだったと思います。“でも、やるって言ったけど、何をしたらいいんだろう”みたいなところから始まりました(笑)。“メンバーってどうやって集めるんだろう”って(笑)。むすびズムの時は、足で探した感じだったんですよ。オーディションもしなかったし。周りに聞いたり、「KAWAii 発掘部」っていうアカウントを作って、とりあえず、可愛い子をフォローしまくってDMする、そんな方法でメンバーを探したんです。もう、そういうやり方しか知らないので“どうしたらいいんだろう”って思いました(笑)。で、今回はオーディションもやりつつ、むずびズムの時と同様に足で探すのも並行して、メンバーを集め始めたんです。まずはメンバーを探さないことには何も進まないなと思って。コンセプトがきっちり決まっていると、メンバーを探すのも難しいなと思ったんで、メンバーを探しながら、何人か集まっていく上で見えてくることもあるはずなんで、やりながらコンセプトとか、どういうグループにしていきたいかという方向性を決めていこうってことにしました。

――メンバーありきで進めていったんですね。

木村:
ふわっとしたイメージはありましたけど……ステージのパフォーマンス力は絶対に大事にしたいとか、私がアイドル好きだからこその譲れない部分はもちろんありました。あ、あと、“ちゃんと頑張れるか”は重要視しました。

――大事ですよね。

木村:
メンタル面というか、“アイドルに一生懸命に本気で取り組めるか”っていう部分ですよね。今アイドルって、SNSとかライヴ以外にもいろいろやることがあるじゃないですか。でも1番に考えてほしいのはステージ力みたいなところだと私は思っているので、そこを大事に考えてくれる子がいいなって思いながら、メンバーを決めていきました。

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