ときのそら[ライブレポート]活動5周年イヤーを飾るカバーライブ開催!届けたライブの醍醐味
Pop'n'Roll 編集部
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2022年9月に活動5周年を迎えるときのそらが、5周年イヤーを記念して初のカバーアルバム『Re:Play』を発売。2022年1月22日(土)に池袋・大阪・WEB配信の3会場、昼夜2公演で<Theatrical Cover Live「Role:Play」>を開催した。本記事では昼公演池袋会場の模様をお届けする。
開演を待ち、騒めく会場内にOP映像が流れだし、会場は拍手に包まれる。映像の終了とともに1stアルバム『Dreaming!』リリース時の衣装でときのそらが登場し、いよいよライブが開演した。最初に披露したのは「太陽系デスコ」。昨年末に発売された『Re:Play』のラストナンバーから始まるライブは、アルバムからライブまでが地続きになっているかのようで、会場内のボルテージは初っ端から上がっていく。
「太陽系デスコ」の次は息もつかせぬまま「HOT LIMIT」「まっさらブルージーンズ」「ロマンスの神様」の3曲連続披露。「HOT LIMIT」と「まっさらブルージーンズ」ではダンサーとしてマスコットキャラクターのあん肝も登場。2体のあん肝がときのそらと一緒に踊る様子は、少しシュールな普段のときのそらの配信の様子を思い出させつつも、完璧なシンクロ。ライブならではの熱さも感じさせてくれた。「ロマンスの神様」ではあん肝は退場し、ステージ上を余すことなくをときのそらがゆっくりとめぐりながら楽し気に歌い上げた。
4曲の披露が終わると、軽い自己紹介MCが。冒頭からテンションが上がりすぎて片耳のイヤホンを落としたエピソードが語られたり、3会場に声掛けが行われたりと、会場は終始楽しい空気。ときのそらのライブだからこそ、生み出されたその雰囲気のまま、「グッバイ宣言」「ファンサ」「冴えない自分にラブソングを」「シル・ヴ・プレジデント」の4曲が披露された。「グッバイ宣言」「シル・ヴ・プレジデント」の2曲は『Re:Play』には収録されていなかった楽曲。歌いながらみせてくれる、ときのそらのアクションはキュートで、会場内では彼女のアクションに応えてペンライトの光が踊り、そらともと、ときのそらの阿吽の呼吸が会場内に呼応し、それは気持ちよいひと時だった。
「冴えない自分にラブソングを」はときのそらのメジャーデビューアルバム『Dreaming!』の楽曲で、カバーライブで披露されるのは少しの驚きがあった。また、楽曲に合わせてステージの装いも変化した。先ほどまでのメルヘンなイメージとは打って変わって、直線で構成されたステージはクールな装い。そんなステージで披露されたメジャーデビューアルバムの特別な歌は胸に染み入るものがあり、会場には大きなクラップが響き渡る。ライブが全体が盛り上がる一幕となった。
再びのMC。ここでは楽曲中に変化したステージについての話題が。いろいろな自分を見て貰いたいと笑うときのそら。デビューから間もなく5年。これからも新たな一面を見せてくれるであろう彼女の想いに会場はペンライトで応え、ステージは次の楽曲へと移っていく。次に披露されたのは「この世界で」「God knows...」「花時の空(はなどきのそら)」「赤いスイートピー」の4曲だ。
「この世界で」、は今までの流れから打って変わってのバラード。ときのそらのハイトーンが曲と絶妙にマッチし、会場を静かな感動が包み込む。そして間髪入れずの「God knows...」では、先ほどまでとはまったく違う凛とした表情と声を見せてくれた。「花時の空(はなどきのそら)」では、ステージの装いと衣装が変化。スクリーンをバッグにしたステージ上で私服姿で歌うときのそらの姿は、とても優しくなぜだか泣きなくなるような気持ちが湧き上がる。そしてその優しい空気のまま「赤いスイートピー」へステージは移り行く。ステージのバッグには歌い上げるときのそらの顔が大きく映し出され、歌う彼女の心情が今まで以上に伝わってきた。
楽曲後のMCでは、「花時の空(はなどきのそら)」について語られた。「花時の空(はなどきのそら)」は、活動開始数か月後にファンでありクリエイターである路地裏ロジック氏がネット上で公開した楽曲だ。彼女にとっても思い出深いオリジナルソングで、この節目となる大切なライブでぜひ披露したかったそうだ。ファン達はその思いに拍手で応え、会場は幸せな空気に包まれる。そんな雰囲気の中で、3つの最新情報の告知も行われた。告知された情報は以下の3つ。
【1】2021年にグッズとしてリリースされた誕生日CD「くもはれ」に収録されている「KumoHurray!」と「花時の空(はなどきのそら)」が配信リリース決定。配信開始日は後日発表。
【2】2022年4月20日(水)にこの日のライブ「ときのそら Theatrical Cover Live「Role:Play」」の映像がBlu-rayにて発売決定。各店舗にて予約受付中。
【3】オフィシャルファンクラブのリニューアルが決定。会員だけの特典等を準備中。
最新情報に会場が沸いた中、ラスト2曲の宣言と共に「ガーネット」「ひまわりの約束」が披露された。どちらの曲も過去のときのそらの配信内で歌われたことがある楽曲だが、ライブ会場で聴く2曲はいつもとは違った風に聴こえた。ときのそらの芯のあるハイトーンが楽曲とベストマッチ。私服衣装やバッグに映し出される風景映像が相まって、懐かしいような切ないような空気で会場が満たされた。
そうして本編の幕が下りたのだが、もちろんこれで終わるわけがない。ときのそらが退場しても会場内からは拍手が鳴りやむことがなく、そらともたちがまだライブを求めていることがわかる。その思いに応えてときのそらが再び登場。最初に登場した時同様の『Dreaming!』の衣装に着替え、「ヒロイック・ヒロイン」「KumoHurray!」2曲のオリジナルソングを歌いあげた。
「ヒロイック・ヒロイン」では笑顔でステージ巡りながら元気にそしてキュートに歌を届けてくれる。彼女が手を伸ばすと会場のペンライトも同じように伸ばされ、ライブの醍醐味、楽しさが良く感じられた。
正真正銘のラストナンバー「KumoHurray!」ではときのそらの声に合わせて手拍子とペンライトが飛び交うとびっきり楽しいステージが繰り広げられた。その楽しい空気のまま、ときのそらの“まったねー!”の言葉で舞台は終幕を迎えた。なお、その後はアフタートークのコーナーも行われた。
カバーライブを乗り越えたときのとそらの顔は晴れやかで、会場にいたファン達の顔も同じ表情を浮かべているように思えた。まもなく5周年を迎えようとする、ときのそらの到達点は、まだまだ先にある。今後の彼女の飛躍がさらに楽しみになるライブとなった。