神宿[インタビュー]4人が高らかに宣言する再始動への決意「無限の可能性を見せつけていきますので、瞬きしないように見てください!」 神宿 再始動インタビュー
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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2021年9月26日にグループ史上最大規模のぴあアリーナ公演を開催、その後11月24日には結成時からグループを牽引していた一ノ瀬みかが脱退と、2021年の下半期は、まさに激動の時を迎えていた神宿。SNSを中心に今後の活動に対する懸念の声も決して少なくなかった状況の中で、彼女たちは4人での再始動を宣言。大きな逆境を乗り越えて、これからまた新しい神宿の物語を紡ごうとしている。今回、そんな神宿の4人にインタビューを実施。誰しもが予想もしていなかったメンバーとの別れ、そこから新章の扉を開けようと決意した経緯、これからの活動について、4人に想いのままに語ってもらった。
撮影:曽我美芽
編集協力:村田誠二
衣装協力:やまと
配信でみかのことを話した時に、“あ、もういないんだ”って初めて思って。そこで初めてちゃんと悲しくなった(小山ひな)
──まずは、一ノ瀬みかさんの脱退についてお話しを聞かせてください。11月24日に脱退の発表があって、11月30日には4人で生配信をしました。一ノ瀬さんの脱退について、みなさん赤裸々に語っていましたが、どんな心境で生配信をしようと決意したんですか?
羽鳥みき(以下、みき):
今までの神宿って、(関口)なほの勇退の時も、直接すぐにファンの人に“今、こういう気持ちです”って伝えたことはなかったんですね。でも、私たちの今の気持ちとか姿を、逆にファンのみんなに見せたかった……みんなと同じで“私たちもこうだよ”ってことをすぐにでも伝えたかった。だから、ファンの方からいろんなコメントもいただきましたけど、伝えられてよかったなと思いました。
──生配信は誰の発案なんですか?
みき:
スタッフさんやメンバー全員と話し合って決めました。
羽島めい(以下、めい):
なほが辞めた時は<勇退ライブ>(2019年1月14日に渋谷ストリームホールで開催した<VILLAGE VANGUARD presents 神宿全国ツアー2018-2019 神が宿る場所~お控えなすって神宿でござる~>)という場所がありましたけど、今回はなかった……突然だったので……ファンの方にとっても私たちにとっても突然だったので、さっきもみきが言ったとおり、一刻も早くファンの方に事情を説明したいというか……少しでも気持ちを共有できたらなという想いで配信させていただきました。
──配信を観ましたが、事前にこういうことを話そうと決めていたわけではなく、素直な言葉で話していたという印象を受けました。
(全員黙って深くうなずく)
──塩見さんはどんな気持ちでしたか?
塩見:
…………全然整理できていなかったので、本当はやりたくなかった……。でも、そこで私が出ないと、ファンの方に余計な心配をかけてしまうと思ったから、とにかくやらなきゃって想いで出ましたけど、逆に配信をやったことでみんなに心配をかけたなと思っちゃったし、それがつらかったから、“本当はこう思ってるんだよ”ってことをちゃんと整理してから伝えなきゃいけないって思いました。
──配信を観ていて、塩見さんはかなり動揺しているように見えました。最後のお別れも言えないくらいでしたよね。ただ、日付が変わる頃には、ご自身のYouTubeチャンネルで気持ちを伝えていましたね。
塩見:
そうですね。やっぱり、ファンのみんなの反応を見てもよく見えてないなって思ったから……みんなに嫌な気持ちになってもらうためにやったわけじゃないのになって。でもやっぱり、すごくつらかったし、動揺してたし、整理もついてなかったけど、いつまでも暗い気持ちのままいても仕方ないから……区切りをちゃんとつけようという気持ちもあったので、そういう意味で、ちゃんと整理して、落ち着いて話さないといけないなと思ったから、私の個人の意見として発信しました。
──それが伝わってきました。小山さんはどうですか?
小山:
んん…………ぴあアリーナ(2021年9月26日に開催した<神宿 7th Anniversary Live:WE ARE KAMIYADO>)が終わったあとにライブがなくて、5人でやることもなかったのに、あの日、配信でいきなり“4人”で座って、みかのことを話した時に、“あ、もういないんだ”って初めて思って……なんかどこか実感してなかったと思う。(脱退の)文面は出したけど、私の気持ちもTwitterで出したけど、どこかまだ実感してなくて、そこで隣りにみかがいなくて、みかのことについてしゃべってて、“あ、もういないんだな”って思って……………………そこで初めてちゃんと悲しくなった…………だから、どうやって会話に入っていったらいいかわからなかったし、全然しゃべれなかったなって。
──あの状況だと難しかったですよね。
小山:
難しかった。
──だから、みきさんとめいさんが頑張って引っ張って話していたなという印象がすごくあります。僕が聞いていて思ったのは、やっぱりほかの人から解散って言われたても、それは本人たちからしたら納得できないということ。続けるか続けないかは、やはり本人たちが決めることが自然で、辞めることも難しい決断だと思うけど、逆に、続けることの難しさを引き受ける覚悟みたいなものを感じました。
めい:
ありがとうございます。
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