AKIARIM×MAD JAMIE×POPPiNG EMO[ライブレポート]聖なる夜にロックアイドル魂を魅せつけた3マンライブ
Pop'n'Roll 編集部
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AKIARIM、MAD JAMIE、POPPiNG EMOの3組が、12月25日(土)に渋谷・GARRET udagawaにて<AxMxP Split Tour-熱風-前哨戦・第二夜>を開催。2022年1月より東名阪を回る<A×M×P Split Tour>の“前哨戦”として2回目の実施となった同公演は、出演の順番をオープニングトークでのじゃんけんで決定。その結果、AKIARIM→POPPiNG EMO→MAD JAMIEという順番となった。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
AKIARIM×MAD JAMIE×POPPiNG EMO<AxMxP Split Tour-熱風-前哨戦・第二夜>GARRET udagawa(2021年12月25日)
トップバッターのAKIARIMの重めのSEが鳴り、オープニングトークの緩い空気が、ピンと張り詰めた空気に一転。先ほどまでとは対照的な表情のメンバーが登場し、Rukaの“ライブハウスGARRETへようこそ。AKIARIM行きます”という宣言とともに、オープニングナンバー「アリム」を投下。
続いて、「NO ANSWER」「カウンターアクション」とくり広げ、序盤からアッパーチューン3連続で会場のボルテージを一気にアップ。
ファンクサウンドに少し大人びた歌詞が乗る「エッフェル」、バラード曲「バタフライ」では、妖艶なChinatsuの歌声とKotono、Reinaを中心としたダンスで魅せる。
この日、Rukaは腰痛のため歌唱のみでの出演。「バラフライ」では感極まって涙を流し、メンバーがRukaに寄り添う場面も。
また、Sayaが加入後に新たに制作された「イキって生きろ!」は、本格的にミクスチャーロックにラップを取り入れた新規軸となる楽曲で、唯一無二とも言えるSayaのラップが炸裂した。
シンガーソングライター・見田村千晴が作詞を務めた渾身のメッセージソング「One」、「ミライト」をパフォーマンスし、心地よい晴れやかな楽曲で会場を温かい空気に包み込んだ。
ここからは、POPPiNG EMOへ。「NIGHTMARE」「戦慄ホーリーナイト」を歌い上げ、クリスマスの夜を彩る。
壮大なサウンドに伸びやかな歌声が響き渡る「Fairy Tale」では、オーディエンスは肩を揺らしその歌声に酔いしれ、「サヨナラLOVER」ではクラップで盛り上げる。
ナーナ・ポップのストレートに伸びる声、エモーショナ・ル・ルカの低音のきいた声、193Rの甘くポップな声、サヤカロスのクリアに響き渡る声と、それぞれの特徴を活かすようにボーカルが入れ替わりながら物語を綴っていく。
そして、EDM調のサウンドのダンスナンバー「mizu-nomimasu」へ。水分補給タイムさえも、パフォーマンスにしてしまうエンタテインメント性を見せつけた。
キャッチコピーである“激エモ”爆裂サウンドの通りのエモーショナルさを聴かせる「覚醒サテライト」「ミラクルラブストーリー」「君色メモリーズ」「DAYS」「イノセント」と、ノンストップで放っていた。
トリを務めるMAD JAMIEのステージは、感情線あくびの咆哮とともにコールされた「Catch my life」から火蓋が切られた。ライブの激しさに定評のある彼女たちらしく、ステージ上を所狭しと動き回りながら叫びを放っていく。
「夏の夜が…」「Shout the fxxk up」「Livehouse(e)na」へと続くと、誰よりも激しく首を振り、小さな身体で飛び跳ねる鈴木ルナチや、シャウトし続ける榮倉ウニに触発されたかのように、オーディエンスも頭を振り、拳を上げてヒートアップする。
さらに「マイペンライ」「ジャパニティ」「クルソダ」「124days」とアッパーな曲で畳み掛けながら、サキ・パニョールのしっとりとした歌声から始まる「ヨルニジ」から「LAST DANCE」では勢い全開で攻め立てた。
ラストナンバーは「FUCK FOREVER」。この騒乱の夜が集約されたかのような熱い歌声やシャウト、激しいダンスでライブを締めくくった。
同公演は、クリスマスなんてお構いなしの熱を放った三者三様のステージと、呼応したオーディエンスの熱量で音楽やライブの楽しさが伝わる内容となった。
なお、<A×M×P Split Tour>では、各公演でそれぞれのグループの曲をカバーすることも発表されている。
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