アップアップガールズ(プロレス) 乃蒼ヒカリ[イベントレポート]ブル中野からプロの流儀を学ぶ「私のデスマッチを観たいと思ってくれる人が増えるように頑張ります!」
Pop'n'Roll 編集部
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アップアップガールズ(プロレス)の乃蒼ヒカリが、12月15日(水)にタワーレコード池袋店で初のソロCD「I'm Alive」と写真集の発売記念イベント<HIKARI NOA Solo Project~Road to Death match~>を開催。ゲストとして、レジェンドプロレスラーのブル中野が出演し、プロとしての流儀を乃蒼に伝授した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<HIKARI NOA Solo Project~Road to Death match~>タワーレコード池袋店(2021年12月15日)
乃蒼ヒカリは、アイドルとプロレスラーを両立させるアップアップガールズ(プロレス)のメンバーとして2017年にステージデビュー。2018年からは東京女子プロレスを主戦場に試合を行ない、人気実力ともに急上昇。現在は、東京女子プロレスのインターナショナル・プリンセス王座に君臨している。
彼女の初のソロCD「I'm Alive」と写真集は、クラウドファンディングが実施され、目標金額を大きく上回る183%の達成率をマークして制作された作品となる。
乃蒼ヒカリは、デスマッチファイター志望であることを公言している。彼女がデスマッチを行なっていくためにも、プロレスラーとしてさらに上を目指すためにもレジェンドのアドバイスが必要ということで、今回ブル中野とのトークイベントが実施されることとなった。
この日が初対面という乃蒼と中野だったが、プロレスという共通言語によって明るい雰囲気でイベントが進行していく。
ブル中野は、1980年代から1990年代にかけて全日本女子プロレスに所属し、ヒールでありながら団体のエースとして活躍した、まさにレジェンドレスラー。1990年11月のアジャコングとの金網デスマッチでの死闘は、現在も語り草になるほど衝撃を与えた名勝負である。
中野が“金網デスマッチで、金網のてっぺんからギロチンドロップをやったのが31年前で、私22歳だったんです。(乃蒼が23歳だと聞くと)ちょうどデスマッチやりどきの年頃だね”“傷は今も残ってるんですよ。これはアジャの歯形だなとか思い出します”“金網の時に足を52針縫ったんですけど、肌色のストッキング履いてるとストッキングが伝線してるように見えちゃうんですよ(笑)”と、にこやかに壮絶エピソードを語っていった。
中野の話に興味津々の乃蒼は、“私、デビュー当初からデスマッチが好きで毎日でもやりたいくらいなんです。でも、なかなかできない状況もあるんです。ほかの選手が自分のやりたいことをいっぱいやってたりするとすごい焦ってしまうんです。それで、今だに自分のプロレスに自信が持ててない部分が正直あるんです。そういう時、どうやってモチベーションを高めていけばいいですか”とアドバイスを求めた。すると中野は“乃蒼さんは今すごく悩んでるってことは、このあとものすごい成長があると思いますね。彼女が絶対諦めない性格だというのは、今話しててもすごく感じるので。あなたがデスマッチをやりたいのなら、ただ自分がやりたいだけじゃダメ。あなたのデスマッチが求められる状況を作っていくことが大事だと思うんです。そうなれば必ずやれるようになるから。それがあなたのプロレスだと思う。やりたいことを頑張って”と熱い言葉を送る。その言葉に乃蒼は“はい、私のデスマッチを観たいと思ってくれる人がいっぱい増えるように頑張ります!”と前向きな闘志を口にした。
イベント後に初のソロ曲「I’m Alive」について聞くと、乃蒼は“ロックのカッコいいサウンドで、最初に聴いた時からデスマッチで入場するシーンが浮かびました。やってやるぜ!って気持ちになれる曲ですね。あと、聴いた人にもパワーを与えられるかなと思います。仕事に行く前に聴いて、今日こそ上司をギャフンと言わせてやる!って思ってもらえるかなって。人の言いなりにならず、自分を突き通してほしいなってメッセージも受け取ってほしいです”と、楽曲に込めた想いを語った。
写真集については“普段のステージや試合での私とは違う、可愛い雰囲気やセクシーな姿が見れます。改めて自分で見ると、すごく恥ずかしいですね(笑)。でも、最後は血まみれになってたり見どころがたくさんの写真集になっているので、ぜひ楽しんでほしいです”とコメント。
アイドルとして歌で新境地を開き、プロレスラーとしても抜群のセンスを磨いている乃蒼。破天荒に突き進む乃蒼ヒカリの今後の動向にぜひ注目してほしい。