村田実果子（BLACKNAZARENE）［アザーカット＆インタビュー］仲間と乗り越えた解散危機「仕事として1番信頼しているいずみがやるって言ってくれるんだったらいけるって思って、新メンバーは自分で探すことにしました」 村田実果子（BLACKNAZARENE）『PnR』vol.1アザーカット＆インタビュー2

インタビュー：竹内伸一
撮影：西槇太一
ヘアメイク：澤田史
スタイリング：大貫紗枝（Jstyles）

希子が休養することになった時は、“これはKAT-TUNよりヤバい！”って思いました

ーーBLACKNAZARENEは昨年メンバーの卒業が続き、今年に入って（清乃）希子さんが療養のためにお休みして、さらには新メンバーが加入するという怒涛の展開でした。

村田：
最初に卒業したメンバーに関しては、その前から“辞めたい”という話は聞いていたんです。だけど、私はびっくりしちゃって。ずっと5人でやっていくものだと思っていたんです。勝手に“嵐になるんで、ウチら”って言ってたくらいなんで（笑）。その話を聞いた時は、泣きながら家に帰りました……帰ってから泣いたんだったかな。でも、しょうがないなと思ったんですよね。辞めたいと思っている人に“辞めるな”って言っても意味がないだろうし、そこは受け入れることができたんです……私、それまでアイドルが何か問題を起こした時に、会社や運営の非を考えたことがなかったんですよ。例えば、ジャニーズのグループからメンバーが脱退したとしても、“ジャニーさん、何やってんだよ！”みたいなこと考えたことがなかった。でも、地下アイドルのファンって“運営が……”って言うじゃないですか。そういうふうに言われると、なんだか自分が言われているみたいに感じてしまって。その時にTwitterをログアウトしたのを覚えています。自分たちのことを本当に好きな人ならいいんですけど、そうじゃない人に言われるのが嫌で。よく知らないのに勝手なことを言って。こっちも全部を話す必要もないので……最初にメンバーが卒業した時、そんなことを思ったのを覚えています。

ーー確かに、すべてを話せばいいものでもないですし、メンバーもいろいろ考えて卒業したいと言ったんでしょうし。

村田：
ただ、私はすべてのいきさつを知っているからそう思うんだっていうことにも気づいたんです。みんなは知らないからあれこれ言うんですよね。それで納得できたんですよ。“だからみんないろいろ言うのか。でも来月になったら誰も何も言わないだろうからいいや”って。でも、2人目の時は……最初の時は“いや、KAT-TUNよりはマシだ、関ジャニ∞よりマシだ”って自分に言い聞かせていたんです。“彼らの方がつらい思いをしているはずだ、彼らだっていろいろつらいことがあっただろうけど、今も活躍しているんだから”って。あ、2人目の時もギリそう考えていましたね。“私はどうすればよかったんだろう？”って思ったりもしたんですけど、自分のできることは全部やったけど、辞めるってことになったんで。2人目の時もつらかったけど、残ったメンバーでもうちょっと頑張ってみようって、3人で話をしてました。

ーー5人でずっと続くと思っていたので、メンバーが抜けてしまうのはつらかったけど、比較的前向きに捉えて、活動を続けて行こうと思っていたわけですね。

村田：
そうなんですけど、希子が休養することになった時は、さすがに……“これはKAT-TUNよりヤバい！”って思いました。“KAT-TUNだって3人いるのに、2人はヤバい！”って（笑）。希子は辞めたわけじゃないけど、復帰のめどが立っているわけでもなくて。“私が何をしたっていうんだろう”って悩みました。“私は、ちゃんとやってきたのに、どうしてこういうことになるんだろう”って。

ーー自分の力ではどうしようもないことですからね。

村田：
正直、その時はさすがに辞めるしかないのかなって思いました。

ーーその段階で新メンバーを加えようという話になったんですか？

村田：
2人が辞めてしまった時に、メンバーの募集を始めたんです。でも、なかなか進展しなくて。無理やりメンバーを入れるつもりはなかったし。妥協したくはなくて。

ーーそうこうしているうちに、希子さんの体調が悪くなってしまったと。波乱万丈な1年でしたね。

村田：
あ、でも“さすがにヤバい！”っていう状態だったのは2日間くらいです（笑）。希子が休むことになって、もう辞めた方がいいのかなって思ったんですけど、辞めても後悔するし、まだやりたいなっていう気持ちが強くて。ここで頑張ってもダメだったら辞めようと思ったんですよ。そう思った次の日に、3人で“活休します”っていう動画を撮りに行ったんです。そのあとに希子は実家に帰っていったんですけど、私と（南向）いずみだけになった時に、いずみから“実果子はまだやる？”って聞かれたんです。“もうちょっとやってみる”って答えたら、“じゃあ、いずみもやる”って言ってくれて。“いずみも辞めようかと思ったけど、実果子がやるんだったら、いずみもやる。じゃあ、握手しよう！”って、一緒に写真を撮りました（笑）。

ーーいい話ですね。

村田：
1番仲がいいのは希子なんですけど……ずっと一緒にいるから。でも、仕事として1番信頼しているのはいずみなんです。“いずみがやるって言ってくれるんだったらいける”って思って、もう新メンバーは自分で探すことにしました。応募してくれた子を見ているだけだったら、時間がかかるんで、自分で探した方が早いだろうって。私、可愛い子は今でも好きで、可愛い子を見るためだけのアカウントがあるんですよ（笑）。それでは1,200人くらいフォローしているんですけど、そこをひたすら見て、“この子、いいな！”って子が見つかるとスタッフさんに“この子、どうですか？”って提案して。同時に、友達とかにも当たってみて。1ヵ月くらいで新メンバーを決めました。実は、事務所から“1ヵ月くらいで新メンバーを決めて動き出さないのであれば、もう辞めた方がいい”みたいなことも言われてて。確かに去年の12月から募集していて、まだ見つからないっていうんじゃ、どうしようもないと思われても仕方ないんで、これは絶対に見つけてやるって。

本記事は、『PnR』vol.1収録インタビューをもとに再編集した特別編です。

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※アーティストのサインのみ、お客様の宛名の記入はございません。なお、サインを書き込む位置の指定はできません。
※サインはアーティストが自筆で記入するため、その過程において一部汚れや傷、折れが発生している場合がございます。返品・交換などの対応はいたしかねますので、ご了承ください。
※パネルは素材、印刷、加工の特性上それぞれ仕上がりが異なり、多少のかすれ、インクの写りなどに個体差ございますが、不良品ではございません。
※商品到着時に状態をご確認いただき、運送の上の都合によるキズ・へこみが見られる場合はまずは運送会社にお問い合わせください。

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仕様：A4判／144ページ（オールカラー）
価格：￥1,980（税込）

■表紙
来栖りん（26時のマスカレイド）

■出演
熊澤風花（Task have Fun）
寺坂ユミ（純情のアフィリア）
村田実果子（BLACKNAZARENE）
西葉瑞希
篠原みなみ
そよん