まなみのりさ[ライブレポート]14周年の記念日にワンマンライブ完遂! 「私たちはこれからも歌い続けます。1日でもはやくこの状況から抜け出せますように」
Pop'n'Roll 編集部
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まなみのりさが、8月8日(日)にKANDA SQUARE HALLにて14周年ワンマンライブ<Elope>を開催した。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
撮影:小林弘輔
8月8日はまなみのりさのデビュー日で、今年で14周年を迎える。
この14年の間に、広島から東京へ活動拠点の変更、半年間の活動休止、事務所移籍によって持ち曲がゼロになるなど、数多くの困難を乗り越えてきた彼女たちだが、デビュー当初から変わらずメンバー3人での活動を続けている。
今回のワンマンライブは、そんなキャリアを積んだ彼女たちにとっても初めての挑戦となるセンターステージでのパフォーマンスとなった。ステージは球体の照明やオブジェが浮いているかのように天井から吊るされ、木の枝やススキが舞台上を囲むように彩られ、幻想的な世界観が作り出されていた。さらに、会場内では舞台の世界観に合わせたアロマが香るなど、開場時から5感を揺さぶるような演出が施されていた。
フロアに入った瞬間からライブへの期待感が高ぶる中、神秘的なSEが流れ出しメンバーがステージ上に登場。1曲目「かかとを鳴らして」からライブはスタートした。オブジェとして舞台上に飾られていた椅子を巧みに使い、ステージ全体でくり広げられるパフォーマンスに、1曲目から“今回のライブはいつもと違う”と観客に思わせるような始まりとなった。
2曲目「Diamond dust」、3曲目「ウソ」など人気曲かつライブでの定番曲を序盤から惜しげもなく披露していく。ライブの中盤では「愛してた」、「できるなら...」など至極のバラードで会場を魅了。雨とピアノの音の中、傘をさし切なげな表情でステージを回るなど、14周年を迎えた“大人な”彼女たちだからこそできる演出で観客の心を引き込んだ。
ライブ終盤には「bye my love」、「Re:start」などアップテンポな楽曲を続けて披露し、場内のボルテージを切らすことなく最後まで上げていった。
最後の曲を残し、MCでみのりが“こんなご時世なので不要不急の外出は控えてくださいなんてよく言われてるけど、音楽やライブが不要不急かなんて人それぞれ違うと思うんです。今日だってスタッフさんやたくさんの人が安全に楽しめるように対策をしてくれたり、お客さんもみんながルールを守ってくれてるからこうして開催することができてます。みんなが頑張ってる。誰も悪くないんです。世の中ではライブがよくないみたいにずっと言われ続けてるけど、私たちはこれからも歌い続けます。1日でもはやくこの状況から抜け出せますように。最後の曲、聴いてください”と話し、「Escape』」披露してライブの幕を下ろした。
また、この日のワンマンライブはDVD化も決定。
そして、終演後には、ジャジーな曲調に合わせて煌びやかな衣装で優雅に踊る姿が特徴的な「Escape」のMVも公開した。
衣装は、LADY GAGA、MISIA、柴咲コウなど数多くのアーティストを担当したARAKI SHIROが手掛け、アイドルの枠を飛び越え、芸術性を感じることができる作品に仕上がっている。