最上もが[イベントレポート]偏見に傷ついた過去を明かす「自分の生き方を肯定していただけてとても嬉しいです」<LIFULL「しなきゃ、なんてない。」アワード 2021>にて
Pop'n'Roll 編集部
Pop'n'Roll 編集部
-
ポスト
-
シェア
-
ブックマーク
最上もがが、7月12日(月)に開催された<LIFULL「しなきゃ、なんてない。」アワード 2021>に登場した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<LIFULL「しなきゃ、なんてない。」アワード 2021>(2021年7月12日)
株式会社LIFULL(読み:ライフル)は、既成概念の枠を超え、多様な人の多様な生き方をサポートしたいという想いのもと、2018年から“しなきゃ、なんてない。”というメッセージを掲げている。
同イベントは、社会において知らず知らずのうちに私たちを縛る“しなきゃ”という既成概念の存在や自身らしい“しなきゃ、なんてない。”とは何かを考える機会になればという想いのもと開催。
LIFULLが掲げる“しなきゃ、なんてない。”を体現して、既成概念にとらわれない生き方をしている最上もがとメイプル超合金を表彰した。2組が考える“しなきゃ、なんてない。”をテーマにトークセッションを実施。
出産後、初のイベント登壇となる最上は、オレンジ色をアクセントにした鮮やかなワンピースで登場。メイプル超合金の2人、最上とともにオレンジ色をポイントとした衣装を身にまとっており、“これからはトリオでいきましょうか!”とのコメントも。会場は梅雨空を感じさせない明るい雰囲気に包まれた。
カズレーザーは、受賞した感想について、“芸人としての既成概念をぶち壊してきたことが評価されたんですかね、これまで頑張ってきたことが評価されて嬉しい”と喜びを感じていた。
最上は、“SNS時代になってから直接的に批判を受けることも多い。意思を持って判断したことも批判を受けてしまうことで何が正しいのかわからなくなることも。今回こうして自分の生き方を肯定していただけてとても嬉しいです”と語った。
そして、受賞を記念し、同社が運営するフラワーロス問題に取り組む、花の定期便サービス『LIFULL FLOWER』より、特別にオレンジ色をあしらった花束と賞状を同社の代表取締役社長・井上から贈呈された。
また、MCの“既成概念にとらわれずに「個」としての自分を大切に、自らの生き方を体現しているみなさんにとって、普段から心がけていることは?”という質問に対して、カズレーザーは“見た目が変わっているからか、当たり前のことをやっていても意外に感じられてしまうことが多い”とコメントし、最上は“価値観はみんな違うので、自分の価値観を押し付けないように意識している”と回答。
年齢、職種、バックグラウンドの異なる12人を起用したLIFULLの新CMを観た感想を聞かれると、安藤は“年齢は関係ない。何歳でも挑戦することは素敵だと感じた。人生100年時代、やりたい時にやりたいことをやれば夢は叶えられる”と現役にて最高齢で今なお活躍する90歳のフィットネスイントラクターを称賛。
カズレーザーは、スウェーデン出身の落語家に触れ、“落語って誰がやってはいけないなんてことはなく誰でも挑戦できるし、歴史的背景は必要ない。外国籍の落語家だからやってはいけないなんてことはない”とエンターテイナー視点で答えた。
同性カップルの育児シーンに注目した最上は、“人の幸せは他人がこうであるべきと決めつける必要はない。他人ではなく、自分が幸せと感じることが大切。堂々と生きていきたい”と母ならではのコメントも。三者三様の考えを垣間見ることのできたトークセッションとなった。
同イベントの終盤には、受賞の3人がそれぞれ考える“しなきゃ、なんてない。”をフリップで発表。今の社会に対して、3人の視点で課題を投げかけるとともに、その課題が実現された未来への期待も語られた。
最上は、自身の経験から“生き方をカテゴライズされる必要なんて、ない。”と披露。“娘と物件探ししていた時に審査に落ちたことがある。シングルマザーだから、外国籍だから、LBGTQだからといった方々がある種の偏見を持って見られてしまうことも多いかもしれないし、私も偏見に傷つけられたこともあるから。カテゴライズすること自体がなくなる、世の中になればと思っています”とコメントした。
カズレーザーは、“働く場所に制限なんて、ない。”と掲げ、一方、安藤は、“介護を1人で抱え込む必要、なんてない。”と回答。“介護職に就いていた経験がありますが、もっと人に頼っていいと思う。介護を1人で抱え込むことなく、誰かの力を借りるということをどんどん行なってほしい。それが刺激になる”と語った。
<LIFULL「しなきゃ、なんてない。」アワード 2021>表彰の理由
■メイプル超合金(安藤なつ、カズレーザー)
2人ともに活躍分野が幅広く、コンビとしてはもちろん、個人としてもさまざまな才能を発揮されていることから選出。2人から発せられるポジティブなエネルギーは、“しなきゃ、なんてない。”との親和性を感じる。エンターテイナーとして“芸人がこうあるべきなんて、ない。”ことを体現、活躍する姿はまさに表彰するにふさわしいと考えた。
■最上もが
世の中の“当たり前”に捉われることなく結婚、子育て、セクシュアリティについてカテゴライズされない生き方を発信されている点やグループでの活躍/脱退後も表現者として自分らしく仕事する姿から選出。今年5月に出産を発表以降は、“結婚や子育てに正解なんて、ない。”ことを体現している姿にも“しなきゃ、なんてない。”との親和性があると考えている。