あゆみくりかまき[ラストライブレポート]どこまでもひたむきに想いを届け合って描いた光り輝くフィナーレ「一緒に夢を追いかけ続けてくれて、本当に幸せでした」

あゆみくりかまき[ラストライブレポート]どこまでもひたむきに想いを届け合って描いた光り輝くフィナーレ「一緒に夢を追いかけ続けてくれて、本当に幸せでした」

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2021.06.21
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あゆみくりかまきが、6月19日(土)に東京・EX THEATER ROPPONGIにてラストライブ<ボクらの熊魂 THE LAST LIVE 〜これが あゆみくりかまき だ〜>を開催した。イベントタイトルのとおり、3人は同公演をもって、くりかまき時代を含めた約9年間のアイドル活動に幕を下ろして解散。本記事では、“HAPPY ROCK”を届けるために、これまで全力で駆け抜けて来たあゆくまの集大成となった同公演の模様をお届けしたい。

撮影:mao

あゆくまらしいライブだった。

あゆみが想いを込めて歌い上げ、くりかがDJをしながら躍動し、まきがオーディエンスをグイグイ鼓舞していく。

熱量が高く、笑顔が溢れ、強い一体感のある空間が、EX THEATER ROPPONGIに生み出されていた。

もちろんラストライブだからこそ、いつも以上に感情が昂り涙を見せる場面もあったし、気負っていたところもあった。

でも、このラストライブに限らず、3人はどんなライブでも、どんなイベントでも、どんなフェスでも、どこまでもひたむきに“最幸”のステージを作り上げていた。時と場所を選ばす、ステージにすべてをかけるその変わらない姿勢こそが、あゆみくりかまきの矜持。そして、ファンを熱狂させ、多幸感を与えていたのだ。彼女たちの最後のステージを観ていて、改めてこれまで彼女たちが魅せてくれていたものの強さやかけがえのなさを知ることができた。


あゆみくりかまきの開演直前のBGMとしてお馴染みのTHE HIGH-LOWSの「日曜日への使者」が流れると、自然と拍手が起きる。観客の期待が高まったところで、「LAST LIVE SE」が響き渡り、ステージが激しい光で溢れた。“あゆみくりかまき”と記されたフラッグを持って、くりかが登場。ステージ中央のお立ち台の上で、そのフラッグを勇ましく振る。まきとあゆみも姿を現し、“あゆくま、やったんでー!”という叫びから、ラストライブの幕を開けた。

彼女たちがラストライブのオープニングナンバーにセレクトしたのは、ラストシングル収録の「HAPPY ROCK」。まきが“さあ、またぎ(あゆみくりかまきのファンの総称)、あゆくまとハッピーロックするぞ!”と煽り、オーディエンスのテンションを高める。3人も猛烈なスタートダッシュを決めるようにアクセル全開で躍動。アッパーなロックチューン「ジェットクマスター」、疾走感のある「HAVE A NICE DAY,世界」、ポップな「Amagami Days」と続けて、ライブ序盤から観客の心をグッと掴んだ。

最初のMCでは、自己紹介とともに、満員の会場に向けて感謝の言葉とラストライブへの意気込みを口にする。

あゆみ:
まだ正直実感がわかないんですけど、アンコールぐらいにわいてくるかと思います。何も考えず、それぞれ楽しんでいってもらえたらと思います。

くりか:
今日は、みなさん来てくれて本当にありがとうございます。あゆくまが出て来た瞬間から涙を拭っている方が見えたんですけど、今日は、あゆくまとここにいるみんなと生中継のみんなと、心から楽しくてハッピーな時間を過ごしたいと思いますので、メチャクチャ楽しみましょう。よろしくお願いします。

まき:
本当にウマく頭でまとまっていなくて、正直すごく寂しい気持ちもあるんですけど、なによりもあなたたちにすごく会いたくて、ライブができていることがすごく幸せです。今日、あゆくま自身が楽しんで、そしてまたぎを巻き込んでいくような、そんなラストライブにしたいと思いますので、相変わらず私たちについてこいや! さっきも曲中に“ありが父さん”って言いました。惜しみなく全部を出していきたいと思います。

「ゴマスリッパー」でライブを再開すると、あゆくまの楽曲の魅力の1つであるエモーショナルなメロディを聴かせる「蜜蜜蜜」「夢の続き」を表情豊かな歌声で届け、“3人の始まりの曲”という紹介から「春恋ディスカバリー」へ。同曲は、くりかまきが2014年3月にリリースした2ndシングル「クマトナデシコ」に「春恋ディスカバリー feat. ともだち」というタイトルで収録。この“ともだち”とはあゆみのことで、その直後の2014年5月にグループに加入し、あゆみくりかまきとしての活動をスタートさせたのである。3人がお互いへの想いの強さを表すように笑顔でこの曲を歌い上げると、オーディエンスも大きなクラップで応えていた。

メドレーコーナーでは、「クマトナデシコ」「恋のダイヤル6700」「心友フォーエヴァー」「森森森」「自分革命」と、彼女たちらしいハードなサウンドの楽曲を矢継ぎ早に叩き込み、会場のテンションをさらに高めていく。

アグレッシブなパフォーマンスのあとには、この日のために製作されたペイントが施されたデニム衣装を紹介しつつ、コントコーナーへ。突如“刺激がほしい!”と言い出したくりかとまきに向けて、あゆみが“刺激あります!”と“黒ずくめのおばあちゃん”からもらったという数種類のペンを見せる。その後、あゆみは「動きが速くなるペン」を持って“あなたが見えているのは(私の)残像です”と言いながら逆にゆっくりと動き、くりかは“(お笑いコンビの)粗品みたいにツッコミができるペン”を持ってあゆみとまきにツッコミをし、まきは“隠れた才能が開花する”ペンを持って“ペペロンチーノ”をテーマにしたラップを披露。あゆくまらしいちょっと緩い笑いを届けた。最後は3人が残っていたペンを持つと、それはビリビリペンというオチで感電(という設定)。その“ビリビリ”繋がりで、「ビリーでGO!!!」をアクト。勢いあふれるパンキッシュなサウンドを放つと、「鮭鮭鮭」では会場全体でタオルを回して一体感を強めていく。また、この曲の途中では、まきが鮭の人形、くりかが“本場 新巻鮭”と書かれた旗を持ってパフォーマンスをくり広げた。

勢いを加速させるように、3人はハードなサウンドを聴かせる「反抗声明」、「WAR CRY」、「KILLLA TUNE」を連続投下。コロナ禍ということで観客は声を出すことができなかったが、この日は事前に過去のライブ映像から録音していたオーディエンスの歓声をスタッフがタイミングを合わせてリアルタイムに流して、コロナ前の彼女たちのライブのような熱量のある雰囲気を生み出していた。

あゆみくりかまき<ボクらの熊魂 THE LAST LIVE 〜これが あゆみくりかまき だ〜>EX THEATER ROPPONGI(2021年6月19日)

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