第26回:つばきファクトリー、シンセカイセンとお悩み相談2〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜 つばきファクトリー&シンセカイセンからお悩み相談のガチ恋問題へ
小出 祐介
南波 一海
-
ポスト
-
シェア
-
ブックマーク
南波が小出のために選んだアイドル曲を聴いて、2人が気になっていることをフリートークする連載。今週も2人が年始に開催したトークイベント<こんばんはプロジェクト>で発表したアイドルソングランキングの続きで、2曲をピックアップ。お悩み相談はガチ恋問題についてスバっと?回答。
(先週の続き)
南波:
サビの強度っていうことだと、僕がメジャー編の2位に挙げたつばきファクトリーの「今夜だけ浮かれたかった」は、2018年に聴いたアイドルソングのなかでもトップクラスの耳に残る歌詞でした。
【つばきファクトリー「今夜だけ浮かれたかった」】
小出:
あれは本当にフレージングの強さが際立っていて。“作詞家の仕事!”って感じですよね。
南波:
児玉雨子さん仕事。
小出:
誰もが知っている感覚なのに、まだフレージングされていない言葉。さすが。でも、児玉さんも昔はもっとポエムだったじゃない?
南波:
当時からセンスは抜きん出ていたけど、いまよりも難解でしたよね。
小出:
コピンクの歌詞はちょっと難しかった(笑)。だけど、作詞の仕事をたくさんすることで、書き方をどんどん吸収していったんでしょうね、もともとあった素養が研ぎ澄まされていって。そこでああいうフレージングが生まれたと。
南波:
アンジュルムの「友よ」を雨子さんが書いたときはびっくりしました。こんなに平易な言葉でストレートに熱い歌詞を書くんだと思って。
小出:
コピンクから「友よ」は相当な飛距離あるよね。
南波:
その2つだけを見たら、同じ人が書いたのかと思うくらいの変化で。そういった経験を積んできた上での「今夜だけ浮かれたかった」ですもんね。ことぱぉさんも、さらなるなにかを掴む瞬間が来るかな。
小出:
“オオサカシティの”こそフレージングのよさですよね。大阪をシティとして捉えたことなかったから。
南波:
大阪の真ん中にアーバン感を見出すという。
小出:
仕事でしか行かないってのもあるけど、感じたことないもんな……って乱暴な言い方だけど(笑)。僕らが知らない大阪を切り取っている。発見ですよね。言葉とメロから受ける印象は東京っぽい感覚なんだけど、大阪を描いているっていうのが、ことぱぉさんのセンスなんだと思う。しかし、こうしてランキングを振り返ると面白いですね。あと面白かったのが、インディーズ編で14位にあげたシンセカイセン「Up to You」。K-POPから急にパラパラにいくやつ。
次ページ