えのぐ×かみやど[特別対談]バーチャルとリアルの狭間で語り合ったカラフルなアイドル人生 えのぐ×かみやど特別対談
Pop'n'Roll 編集部
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動画配信をはじめ、<TIF>への2年連続出演やヒューリックホール東京単独公演など、画面の向こうとリアルなステージを縦横無尽に行き来しながら“アイドルシーン”の中で存在感を高めているバーチャルアイドル『えのぐ』。Pop’n’Rollでは、先日の純情のアフィリアに引き続き、えのぐとリアルアイドルの特別対談を実施。今回、ご登場いただいたのは、神宿の研修生ユニットとして活動しながら、ツアーやワンマンライブを積極的に行ない、6月にはKT Zepp Yokohamaでの2周年記念ライブを控えているかみやど。えのぐの夏目ハルと日向奈央、かみやどの辻ゆかと藤田みゆ……“真面目”という共通点を見つけた両者が本音で語り合った座談会は、カラフルな未来への可能性を見せてくれるものとなった。
編集協力:竹内伸一
撮影:八島崇
アイドルになりたいっていう気持ちはみんな一緒なんですね(辻󠄀)
――えのぐのおふたりは、かみやどについてどんな印象を持っていますか?
夏目:
YouTubeでMVを拝見しました。めっちゃ正統派アイドルだなって思いました。
日向:
私も、それはすごい思いました! いい曲がむっちゃ多いですよね!
夏目:
パフォーマンスも素敵だし、元気が出る曲というか、心の支えになるような曲が多くて、素敵なグループだなって、純粋に思いました(笑)。
――夏目さんは正統派アイドルが好きなんですか?
夏目:
むっちゃ好きです! かみやどさん、すごく刺さりました(笑)。ライブ映像も観ました。
日向:
5曲連続で踊っていたじゃないですか。すごいなって思いました! 私たちも連続でパフォーマンスするんですけど、3~4曲なんで。“体力、すごいなあ~”って(笑)。
――かみやどのおふたりは、えのぐについてどんな印象ですか?
辻󠄀:
今まで、私が感じたことのないアイドル像というか、想像したことがなかった新しいアイドルだなって。バーチャルでもいい感じでライブをやられていて、今だからこそできるアイドル、未来的なアイドルだと思いました。
藤田:
私も、YouTubeで観させていただきました。もともと“初音ミク世代”なので、そういうアイドルをイメージしていたんですよ。ライブの映像を観たんですけど、実際に歌って踊っているんですよね?
夏目・日向:
はい、もちろん。
藤田:
“どうなってるんだろう?”ってすごく不思議で。今日はいろいろな秘密をこっそり教えてもらおうと思って来ました(笑)。
夏目・日向:
はははは(笑)。
――えのぐは、ホールなどでコンサートをやっていて、そういう意味では3次元アイドルと変わらないですよね?
夏目:
変わらないと思います。
――お客さんの反応もダイレクトに体感しているんですよね?
日向:
はい!
夏目:
ステージから客席の様子を見ていますよ。ペンライトを振ってくれたなとか、拍手してくれているなって、ちゃんと見てます。リアクションがあると、めっちゃテンションが上がりますよ(笑)。
藤田:
一緒ですね(笑)。
夏目:
ただ、VRなので、機材トラブルが心配なんです(笑)。
日向:
以前、トラブルで映像がウマく映らないことがあって。ファンのみなさんが“機材頑張れ~!”って声援してくれました(笑)。
藤田:
なぜVRアイドルになろうと思われたんですか?
日向:
可愛い衣装が着たかったというのがまず1つ。普段、可愛らしい服をあまり着ないんです。そういう衣装が着られるのは素敵だなって。もちろん、歌って踊ることも好きなので、素敵な衣装が着れて、歌って踊れるのってアイドルだなって。それでやりたいと思うようになったんです。
夏目:
昔からおっちょこちょいで、今でもメンバーからお世話をされるんです(笑)。そういう風に、ずっとまわりの方に助けてもらってきたので、“助けてくれたみなさんに感謝の気持ちを何らかの形で伝えられる仕事って何だろう?”って考えた時に、アイドルだって思ったんです。ステージからお客さんを元気にすることができるし、そこで感謝も伝えられるなって。“これはめっちゃいい!”と思って、アイドルになりたいと思うようになりました。
辻󠄀:
バーチャルだとかは関係なく、アイドルになりたいっていう気持ちはみんな一緒なんですね。
夏目:
物理的には“バーチャルの壁”みたいなものがありますけど、心的には、そういう壁を感じたことはないですね。かみやどさんと一緒なのかなって思います。
――えのぐは普段からすごくレッスンしているんですよね?
日向:
ダンスレッスンとボーカルレッスンとは別に、ダンス&ボーカルレッスンというのもあるんですよ。歌って踊るためのレッスンなんです。そのくらいパフォーマンスに力を入れています。ライブは絶対、生でやりたいって思いますし。
夏目:
レッスンをたくさんして、(ライブの)スタミナを作ろうっていう感じです(笑)。
辻󠄀:
私たちは、ダンスと歌のレッスンはそれぞれやっていて、大きなリハの前に“全体ボイトレ”っていうんですけど、6人全員で合わせて歌うレッスンをします。けど、その時は踊らないよね?
藤田:
歌って踊るためのレッスンはしてないよね。
辻󠄀:
リハで通す時に、歌って踊るっていう感じですね。
日向:
それであれだけ歌って踊れちゃうの、すごいです!
辻󠄀:
もうやるしかないんで(笑)。
藤田:
歌とダンスの練習っていいですね。ボイトレの時はちゃんと歌えるけど、ダンスが入ると振りの影響で、声が出せなかったりするので。
日向:
ダンス&ボーカルレッスン、いいですよ。おすすめです(笑)。
――振り付けの影響で歌いづらくなってしまうという話が出ましたが、ほかにもライブで苦労することはありますか?
夏目:
ライブ中に苦労はあんまり……ただただ楽しいです(笑)。どちらかというと終わった後ですね。大反省会をやります。メンバーは真面目な子が多いので、終わるとすぐに“ここ、間違えた! ごめん!”とか“あそこはこうした方がいいよね。次回のライブではそうしよう”って感じになります。それが苦労というか(笑)。えのぐではよくある光景なんですけど。
辻󠄀:
私たちも一緒で、終わるとすぐに“ここ間違えた”“今日はあそこがウマくできなかった”ってみんなで言い合って、また練習するって感じです。やっぱり気持ち的にはえのぐさんも私たちも一緒ですね。
――2組ともすごく真面目ですね。
日向:
真面目です!
辻󠄀:
けっこう真面目です(笑)。
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