えのぐ×かみやど［特別対談］バーチャルとリアルの狭間で語り合ったカラフルなアイドル人生えのぐ×かみやど特別対談

ライブは情熱と冷静の狭間くらいでやっている（日向）

――ライブで1番楽しい瞬間は？

辻󠄀：
ファンの方が一緒に振り真似してくれた時とか、今はライブで声を出せないですけど、コールとかはやっぱり嬉しいし楽しいです。目に見えて実感できるというか。一緒にライブを作っている感じがして楽しいなって思います。

日向：
えのぐにはタオルを回す曲があるんですけど、“タオル回して～！”って言って、みんながタオルを回してくれる瞬間とか、みんなが声を出してくれる曲で、“声を出して～！”っていうと、みんなが声を出してくれる瞬間は、“あ、ライブって楽しい！”ってなります（笑）。

夏目：
1番は決められないですね。私は、ずっと“楽しい～！”っていうテンションでライブをやっているので（笑）。表情……ここでめっちゃ笑顔とか、ここで決め顔とか、かみやどさんも研究されていると思うんですけど、私も、めっちゃやっています（笑）。表情の作り方って、どんな風に研究していますか？

辻󠄀：
毎回、鏡越しに練習しています。それで自分がどういう表情をしているのか見るようにしています。あとは歌詞を読み込むことも大事だと思っていて、歌詞によってどう表情を変えるか、わりと考えて歌っているつもりです。

藤田：
私は表情、めっちゃ苦手（笑）。特にレスを送るのが苦手です。基本的に、人の目を見られないんです。いつもは全然違うところを見て、目が合わないようにしています（笑）。でも、ファンの方から“わかりづらい”って言われるので（苦笑）、指さしの振りの時は“君だよ！”ってはっきりやるようにしています。

日向：
それ、めっちゃ嬉しいじゃないですか！

藤田：
遠くにいるお客さんだと、表情もよくわからないだろうから、特に大げさにやるようにしています。

夏目：
それなら絶対に伝わりますよね。

藤田：
伝える気持ちが大事です（笑）。

――指さしといえば、白藤環さんは“親指を立てるのか、立てないのか、いつもわからなくなる”っておっしゃっていましたよ。

日向：
えのぐには、どちらもあるんです。でも、どちらかというと、指を立てないパターンが多いんですけど、環はいつも立てちゃう（笑）。

藤田：
それ、ありますよね～（笑）。

辻󠄀：
私、小指が立っちゃうんです（笑）。

日向：
それ、“アロハ”みたいで、逆に可愛いです（笑）。

辻󠄀：
全然そんな振りじゃないし、違うこともわかっているんですけど、自然とそうなっちゃうんですよ（笑）。

夏目：
クセなんですね（笑）。

――ライブのあとにメンバーから指摘されたりするんですか？

辻󠄀：
ダンスの先生に言われます。“立ってたよ！”って（笑）。いつも言われるので、意識してやってはいるんですけど……。

――ちなみに環さんは、手を振る時に左スタートなのか右スタートなのかもわからなくなるそうです。

藤田：
それはわからないですよ～。ほかの曲にも似た振りがあると、ごちゃごちゃになちゃって。

――ライブ中はアドレナリンも出ているでしょうし、冷静に考えれば簡単にできることでも、難しかったりしますよね。自分としてはよいパフォーマンスができたと思っても、ほかの人から“よくなかった”と指摘されてしまうことはありますか？

藤田：
むちゃくちゃあります。ライブが終わって楽屋に帰ってきて“今日はよかったよね！”なんてメンバーで話している時は、大抵ダメ出しされます（笑）。

夏目・日向：
ええ～っ！（驚嘆）

藤田：
“今日は全然ダメだったね”っていう時は、“よかったよ”って言われます（笑）。

夏目・日向：
はははは（爆笑）。

藤田：
やっている側と観ている側では違うんだなってすごく思います。

辻󠄀：
真逆になることが多いよね。

藤田：
きっと自分たちの中だけで盛り上がっちゃって、自分たちは楽しかったけど、観ている側には伝わっていないんでしょうね。私たちは盛り上がっちゃってるから、振りがバラバラになっていたりするんです。そうすると、観ている側は雑に踊っているように感じたりするんだと思います。

日向：
私たちはだいたい一致します。“今日はよかったね”ってメンバーで話している日は、まわりからもそう言われることが多いです。

夏目：
けっこう合ってるよね。よくあるのは、めちゃくちゃテンションが上がって、みんなで“うわぁ～”って盛り上げて、“よかった！　やり切った！”って思っていると、翌日、ライブ映像を見直すと“あれ、よくないぞ”って（笑）。

日向：
振り返るとやっぱりダメだったなってことはよくあります。

夏目：
反省点がめっちゃ見つかっちゃって、反省会になります（笑）。でも、メンバーみんなが“よかった”と思っている時は、まわりからも“よかった”って言われるので、そのズレはあまりないと思いますね。

日向：
みんな、“情熱と冷静の狭間”くらいでやっているんです。熱い気持ちは大切なんですけど、冷静さは忘れないように、ちょっと俯瞰で自分を見ているというか。

夏目：
それ、あるよね。メンバーみんなそうだと思います。よく“情熱と冷静の狭間で”っていうワードが出るんです……“今、狭間に生きれたわぁ～”とか“狭間じゃなかったなあ、情熱に行き過ぎた”とか（笑）。

日向：
ライブをしている時、それはみんな気をつけているかなって思います。

――ライブ後のSNSの反応とかは気になりますか？

日向：
終わったあと、めっちゃエゴサします。その日の最初の公演まで戻って、全部“いいね”したりとかしてますねえ。それを見て、“今日はよかったんだな”って思うことができるので、楽しくなります（笑）。次も頑張ろうって思います。

夏目：
ライブの後のエゴサは楽しいよね（笑）。

藤田：
私たちは、SNSを見る子と見ない子で分かれていると思いますね。

辻󠄀：
私は、ライブの後に特典会とかがあると、その場で直接感想を聞けちゃうので、それでけっこう満足しちゃいます。でも、対バンのイベントで、特典会とかがない場合は、私たちのことを知らない方たちがどんな感想だったかって、すごく重要だと思うので、そのためにエゴサすることはあります。

藤田：
私も、定期公演ではエゴサはしません。定期公演にいらっしゃる方は、私たちのことを好きで観に来てくださるので、コメントとかリプも直接くれるんです。でも、ゆっち（辻）と同じで、イベントに出た時なんかはしますね。知らない人にどう見られたかは気になります。

――そういうSNSの反応は参考にしますか？

藤田：
します！

辻󠄀：
でも、そういう時って、ライブがよくないと書き込まないんですよ。

日向：
あ、そうなんですね？

藤田：
自分の好みじゃないなと思ったグループのことは、わざわざ書かないですよ。だから基本的にはいい意見を書いてくれていますね。それがたくさんあった日は、いいライブができたんだろうなって思います。

辻󠄀：
モチベーションが上がります。

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