遠藤舞×槙田紗子[対談前編]激闘したアイドル戦国時代を振り返る「TIFの3日間は永遠に終わらないんじゃないか……そんな気持ちだった」 遠藤舞×槙田紗子 対談前編
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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元アイドリング!!!で、現在はボイストレーナーとして活動中の遠藤舞が、初のエッセイ『若いカワイイからの卒業』(リットーミュージック)を発売した。同書には、アイドル時代のステージ内外の体験談をはじめ、セカンドキャリアの選び方や最近行なった整形話など、赤裸々なエピソードが多数収められている。今回、同書の出版を記念して、遠藤と、元・ぱすぽ☆で、現在は振付師として活動している槙田紗子の対談が実現。ともにアイドル戦国時代に現役時代を過ごし、現在はセカンドキャリアで活躍中の2人に、アイドルとして活動していた当時や現在のアイドルシーンなどについて語ってもらった。前編となる本日は、<TOKYO IDOL FESTIVAL>を中心に、現役時代の印象的だった想い出を振り返る。
編集協力:竹内伸一
舞さんの本、面白すぎちゃって、家で音読しました(槙田)
槙田:
一対一でお話しするの、初めてですよね?
遠藤:
初めてですよね!
槙田:
間接的にはめっちゃ縁があるのに。同じ仕事で、私が振り付けで、舞さんがボイトレをやっているみたいなのは多いんで、頻繁にお会いしているような気になっていました(笑)。
遠藤:
『ABEMA Prime』とかで、同じ回に出演しているとかね。
槙田:
舞さんがスタジオにいて、私がVTRで出演したり。
遠藤:
“あっ、紗子ちゃんだ!”って思って観てましたよ(笑)。
――そもそもの出会いは、いつ頃なんですか?
遠藤:
初めての共演っていつだろう?
槙田:
多分、2010年だと思います。<TIF>には1回目から参加しているので。
遠藤:
でもグループ同士で共演って感じだったよね。もう11年も前なんだ、わぁ~。そりゃあ、紗子ちゃんも大人になるわ(笑)。仕事で関わりはあるし、振付師として活躍していることも知っていますけど、イメージはアイドルの時の紗子ちゃんで止まってるから。あの頃のイメージが強いので、素敵なお姉さんになったなあと(笑)。
槙田:
初めてお会いしたのって、15~16歳だと思うんで、私も大人になりました(笑)。
遠藤:
お互い大人になったよね(笑)。
――イベントなど、一緒になる機会は多かったんですか?
槙田:
そうですね。バラエティ番組でご一緒することも多かったですし。
遠藤:
いわゆる“アイドル戦国時代”と言われる時代を、ともに生きてきた仲なので、かなり共演は多かったですね。
槙田:
舞さんの本(『若いカワイイからの卒業』)、面白かったです! 握手会のくだりとか、声を出して笑いました。もう、面白すぎちゃって、家で音読しましたよ(笑)。ダンナに“これ、面白すぎるんだけど!”って言って。
遠藤:
アイドルの子が読むと“あるあるだな”って思うところがたくさんあるはず。
槙田:
共感できるポイントが多すぎて。“うわぁ~、わかる!”って。
遠藤:
紗子ちゃんの時も“谷間マン”(※編注)はいた?
※編注:アイドルと両手をクロスした状態で握手をし、その手を外側に広げることで、谷間を強調させて見ようとするファンのこと。
槙田:
私のグループは、みんな気が強かったので、そういうことをされても、みんな“えっ、何?”って手を返せちゃうんですよ(笑)。
遠藤:
逆にファンの人が谷間を作っちゃったりする感じだったんだ(笑)。
槙田:
完全にそっちです(笑)。
――本の中で明かしていますが、特典会でクワガタをもらった話も印象的でした。
遠藤:
もらいました(笑)。
槙田:
めちゃくちゃ上手に育てたんですよね。
遠藤:
育っちゃったんですよ(笑)。
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