第24回:nuance、EMOE、加納エミリ〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜 <こんばんはプロジェクト>で発表したランキングから当日時間の都合上語れなかった部分を深堀り
小出 祐介
南波 一海
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南波が小出のために選んだアイドル曲を聴いて、2人が気になっていることをフリートークする連載。今回は南波と小出が年始に開催したトークイベント<こんばんはプロジェクト>で発表したアイドルソングランキングから、当日時間の都合上語れなかった部分を深堀りした。
小出:
年始の<こんばんはプロジェクト>で発表したアイドルソングのランキングの振り返りをします? 2018年はどうだったか、みたいな。
南波:
いいですね。でも全部は覚えてないなぁ。
小出:
僕と違って南波さんは当日に決めてたからね。
南波:
メモもどこかにいっちゃったので、LOFT9に預けてきたスケッチブックを確認するしかない(笑)。ただ、イベントでは1位~20位まで発表したけど、それ以外の候補曲を見てみたらお互いけっこうかぶるねって話になりましたね。
小出:かぶってたかぶってた。
小出:
いやー、年末年始に頑張って聴いてきたのが、1月4日の<こんプロ>でお焚き上げされたよね。
南波:
一気に聴くの大変そうだったもんね(笑)。小出くんのランキングで気になったものを見ていきましょうか。印象的だったのはインディーズ編の3位と7位に入ったBESTIEM。こういうランキングものではあまり入ってこないグループですよね。楽曲の評価軸って、なにかとサウンド面にスポットが当たりがちですけど、小出くんは曲の構成の巧さに注目するじゃないですか。
小出:
うん。どうしても制作側、プレイヤー側の視点になっちゃうのかなと。職業がこれなので、どうしてもそこを抜かすことができないというか。“このメロがすごい”とか“この構成がすごい”とか“この発想はあんまりない”っていうところに注目しがちだとは思う。たとえばnuanceの「タイムマジックロンリー」とかさ、あんなにメロを詰め込まないよっていう。
南波:
畳み掛けるような符割りのサビで。
小出:
歌詞もすごいじゃん。ワームホールなんとかかんとかって(笑)。あの詰め込んだ符割りはすごいと思うんだけど、あそこにいく前のBメロの流れでいなたい手順を踏んでいて。ハイ、ハイ、ハイハイハイ、あ~!っていう、ちょっとおっさんくさいところからのあのサビっていう構成も実にウマい。
南波:
nuanceの曲はいつも、ちょいダサかな?っていう部分と攻めたものが混ざっているさじ加減がいいですよね。
小出:
そこが面白い。あとはEMOEね。
南波:
一部で話題の。
小出:
これは本当にいいとしか言いようがない。しかも、こないだ出てた新曲もなんでこんなにいいの?っていうくらいのよさで。
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