コンビニ推進アイドル(仮)[ライブレポート]春沢リリな生誕祭開催!「新しい自分を見せれた」
Pop'n'Roll 編集部
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コンビニ推進アイドル(仮)が1月9日(土)、原宿RENONを舞台に、春沢リリなの生誕祭を昼夜2公演行なった。グループ初の生誕祭という記念の公演だったが、緊急事態宣言により昼公演の人数制限は強化され、夜公演は無観客ライブ配信となった。到着したレポートをお届けする。
TEXT:長澤智典
2020年12月19日にデビューワンマン公演を1日2回行ない、ライブ活動を始めた彼女たち。今回のライブは、それぞれの公演ごとに特色が出るようにとオリジナルナンバー6曲の順番を入れ換えて開催した。
加えて、昼公演では主役の春沢リリなのソロコーナーを用意。彼女は得意のダンスを披露してくれた。夜公演では「箱の中身はなんだろなクイズ」が実施され、メンバーたちが無邪気にはしゃぐ姿を楽しむことができた。
昼公演・夜公演とも、ライブの冒頭を飾ったのが「僕のヒーロー」。24時間いつでもメンバーたちのことを想っていてくれるファンたちへの感謝の気持ちと、24時間営業し続け、人生を支えてくれるコンビニエンスストアの存在を掛け合わせた楽曲だ。メンバーたちは、「一緒にこれから未来を作ろう」と笑顔で歌いかける。「いつでもキラキラ輝いている」の歌詞のように、2公演とも、まずは自分たちが輝くんだという強い意志を見せていた。
昼公演では春沢リリなの誕生日を祝うコーナーを実施。主役が着替えに楽屋へ戻っている間、他のメンバーが春沢リリなの印象を語りだす。そこからは、「春沢リリなは今、奇人と呼ばれている」ことや「K-POP好き」などの言葉が飛び交っていた。着替えを終えた姿に、他のメンバーからは「めっちゃセクシー」という声も。
ソロコーナーで春沢リリなは、“みんなわたしの虜になっちゃえ!!”の言葉に続き、情熱的な楽曲を集めたメドレーに合わせ、セクシーなダンスパフォーマンスを見せていた。普段の可愛い姿からは想像もつかない、とても挑発的な踊りだ。妖しくせまるセクシーなダンスを見せながら、春沢リリなは観ている人たちの視線を釘付けにしていった。最後は、他のメンバーも加わり、全員でセクシーな踊りも見せていた。パフォーマンスを終えた春沢リリなは“新しい自分を見せれた気がして良かった”と語る。
夜公演で行なったのは「箱の中身はなんだろなクイズ」。“みんなでやったら楽しそうかな”と、春沢リリなみずから企画した。チームに分かれ、選抜2人がそれぞれ箱の中に手を入れ、中の商品を当てないと負けになるというゲームで、里実みあ/春沢リリな/城内彩花/葉山なつみ、中村冬香/斉藤友香/百海咲希/絃ユリナの2チームに分けて行なわれた。
トップを飾った中村冬香は、箱の中にあるお菓子をおっかなびっくりで触りだすが、お菓子を手で割ったとたんに「ル・マンド」と正解。春沢リリなも、おっかなびっくりな様子で野菜を触りだし、手に感触を覚えるたびに何度も悲鳴を上げていた。答えたのが「長ねぎ」。見事正解するが、それは手を嗅いだ匂いから判明したこと。
次に挑戦したのが、里実みあ。触った瞬間「気持ちいい」と言えば、「スライム?」と口にしたところ、それが正解だったというオチも。最後に挑んだのが、斉藤友香。用意したのがゴキブリのオモチャ。答えを知っているメンバーたちが一斉に引き出した。斉藤友香はずっとビビリまくり。答えは「カエル」て不正解。
負けたチームは、異なる4種類の謎の液体を飲むことに。とくに中村冬香が飲んだデスパウダーが強烈で、一人もがき苦しんでいた。
昼公演・夜公演ともに、コーナー終わりで、春沢リリなの誕生日を祝うように温かい声で、「生まれてきてくれて本当にありがとう」と「birthday」を歌いあげた。夢をつかむため、これからも一緒に歩み続けようという想いを歌ったこの楽曲は、今後もコンビニ推進アイドル(仮)のメンバーの生誕祭で歌われ続けてゆく楽曲になるに違いない。終盤には、春沢リリなが「長い旅路 傷ついても不器用でも いつかはたどり着けるよ みんながそばにいれば」と、今の気持ちを記した歌詞を歌唱した。
昼公演のライブの終盤には、サプライズでメンバーか花束とバースデーケーキをプレゼント。歌い終わり、春沢リリなのために7人が「HAPPY BIRTDAY」を歌い、祝福してゆく場面も。春沢リリな自身は突然の展開に、嬉しさを通り越してボーッとしていた。百海咲希に到っては、「祝」と書いたパンツまで見せていた。
夜公演では、歌の途中にプレゼントボックスが登場。箱の中へ、メンバーが春沢リリなの好物であり、地元の名物「笹かまぼこ」を誕生日のプレゼント代わりに入れてゆく場面も。中には、春沢リリなの口の中へ笹かまぼこを入れる人も。そこからも、メンバーらの微笑ましい関係が見えていた。
学校を舞台に、これから始まる未来へ向け期待に胸を膨らませる姿を歌ったのが「七色の虹」。この楽曲では、メンバー一人一人のソロパートを楽しめるように、各自の歌声の魅力やキャラクターも垣間見ることができる。彼女たち自身が、これから様々な経験を重ねながら夢を手にしてゆく立場。歌う姿からも、希望が見えてくる。
「voyager」は、宝物(自分たちの未来)を見つけに、これからも一緒に航海を続けようと、メンバーたちへ、そして一緒に歩んでくれるファンたちへ向けた歌。曲中には、メンバーたちが2チームに分かれダンスバトルを見せる場面も登場。夢あふれる楽曲のように、歌を聞きながら一緒に夢を追いかける気持ちに心が染まっていた。
「昼公演」で最後に届けた「とびきりハッピーライフ」は、気持ちを無条件にアゲてゆくコンビニ推進アイドル(仮)流のパーティ系ダンスポップチューン。彼女たち自身が、舞台の上で仲間たちとはしゃぐ様を見せながら歌い躍っていた。彼女たちに笑顔で「革命起こしていこう」と歌われると、「そうだね」と一緒に声を上げたくなる。でも、それくらい無邪気な気持ちで強い思いを伝えてもらったほうが清々しい。
コンビニ推進アイドル(仮)流、フロアを沸かせるインパクト曲として誕生したのが「revelation」。「夜公演」では最後の曲として披露。普段のイベントライブでも最後に歌い、観ている人たちの視線を集めてゆく楽曲だ。力強い曲調と気持ちを重ね合わせるように、メンバーたちも凛々しい声で歌ってゆく。歌詞には、自分たちで夢をつかむ強い意志を描写。自分たち自身に言い聞かせるように歌う姿にも、目が釘付けだった。
最後に主役の春沢リリなが、“アイドルになれたのも自分だけの努力じゃないし、みなさんの応援があったおかげです。いろいろあったんですけど。このような場でお祝いしてくださり、嬉しくて胸がいっぱいです。もともとアイドルになりたかったけど、なかなか行動に移せなかった中、今回のオーディションを受けて本当に良かったなと思います。東京に来たら、みんながいろんな応援の言葉をくれれば、全員が素敵なメンバーのように、このメンバーに出会えて良かったです。これからも初心を忘れずにアイドル活動を邁進します”と泣きながら語っていた。